あなたならどうする?ユーモラスに介護問題を描くフランス映画『愛しき人生のつくりかた』が公開へ
『愛しき人生のつくりかた』 (C)2013 Nolita cinema – TF1 Droits Audiovisuels – UGC Images – Les films du Monsieur – Exodus – Nolita invest
1月23日(土)から、映画『愛しき人生のつくりかた』が渋谷のBunkamuraル・シネマほかにて公開される。
世界各国、誰もが大人になるにつれ意識せざるを得ないのが、親の介護問題だ。病気もなく元気であっても、年老いた親は放っては置けないもの。しかし、世話をするほうにも生活はある。介護には、誰もが幸せになれる解決方法はないのか?そんな悩みを解決するヒントとなるのが、フランス映画『愛しき人生のつくりかた』だ。
『愛しき人生のつくりかた』 (C)2013 Nolita cinema – TF1 Droits Audiovisuels – UGC Images – Les films du Monsieur – Exodus – Nolita invest
同作は、最愛の夫を亡くした老婦人マドレーヌの失踪をきっかけに、家族3世代の人生の輝きを描く心温まるドラマ。未亡人となったマドレーヌは高齢のため身体の自由も利かなくなり、怪我をきっかけにいやいやながら老人ホームに入所することに。彼女がホームで衰えていく姿は、同じ状況に置かれた方にとってリアルなものだろう。
また、息子ミシェルは父を亡くしたうえ、母親の変化に戸惑とまどうことに。母の想いをくみ取りながらも、夫婦仲が破綻しかけている厳しい現実にも悩み、まさに人生の岐路に立つことになるのだ。マドレーヌを演じたアニー・コルディは「老いたからと言って、生きることを諦めなければいけないわけではない」と役に共感したという。
一方で、同作は介護というテーマをユーモアを交えながら軽いタッチで描き、フランスで半年以上のロングランヒットを記録。重いテーマの作品にも関わらす、100万人の動員を達成している。万国共通のテーマを散りばめられている本作を観て、いま一度、家族と向き合ってみるのもいいかもしれない。
映画『愛しき人生のつくりかた』は1月23日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー。
『愛しき人生のつくりかた』
(2015年/フランス映画/フランス語/93分/原題)
パリの小さなアパルトマンに暮らすマドレーヌは、クリスマスを控えたある日、最愛の夫に先立たれた。3人の息子を育て上げ、ささやかだけど充実した人生を過ごしてきたマドレーヌは、ひとりになって初めてゆっくりと自分の人生を振り返り始める。そんなある日、マドレーヌはある夢を実現するため突然パリから姿を消した。親友のように仲の良い孫のロマンは彼女を探す旅に出る。手掛かりは祖母の想い出のどこかにあるはず。
監督・脚本:ジャン=ポール・ルーヴ
原作・共同脚本:ダヴィド・フェンキノス『ナタリー』
出演:アニー・コルディ『雨の訪問者』、ミシェル・ブラン『仕立て屋の恋』、シャンタル・ロビー、マチュー・スピノジ、ジャン=ポール・ルーヴ『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』:Les Souvenirs
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム