「『テニミュ』合格時の自分と重なる」神戸セーラーボーイズから卒業する石原月斗×最年少・山本歩夢、仲良しコンビと振り返る“青春”
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神戸セーラーボーイズ 山本歩夢、石原月斗 撮影=高村直希
今年度をもって、最年長メンバーの石原月斗(ゆえと)が神戸セーラーボーイズ(以下、神戸セラボ)を卒業する。卒業公演となるのは、3月13日(金)〜22日(日)に神戸・AiiA 2.5 Theater Kobe、27日(金)~31日(火)に東京・シアターサンモールで行われる『神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.6 「キミが飛ぶのを待ちながら」』。今回脚本を手がけるのは、石原とも舞台で関わったことのある亀田真二郎、演出は石原も出演したミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン(以下、テニミュ)で演出を手がけた三浦香。振付はお馴染みの後藤健流、そしてゲストとして『テニミュ』で共演した寶珠山駿が登場する。石原にとっては自身の成長と未来を強く実感する公演になること間違いなし。今回は日頃から仲が良いという、最年少・中学1年生の山本歩夢(あゆむ)の対談を実施。同公演に向けた想いや、神戸セラボについて、お互いについて語ってもらった。
石原と山本の「本当の気持ち」
ーー最年長・最年少ペアのおふたりはどんな関係ですか。
山本:今はお兄ちゃん。
石原:僕にとっても弟みたい。僕は妹と兄がいるので、弟みたいな存在ができて嬉しいです。お兄ちゃん目線でもあるけど、おじいちゃん目線でもある。孫みたいに可愛がっています。
ーー石原くんが山本くんをナンパする関係性なんですか?
石原:ちょっと待ってください! どこからその情報を!
石原月斗、山本歩夢
ーータレコミがありまして(笑)。
石原:いや、全然そういうわけでは(汗)。
山本:いや、あってます(笑)。
石原:一言で言えば僕が歩夢を好きなので。いつも「ご飯行こう」と誘うと「お家にご飯があるから」と断られるんです。
ーー細見(奏仁)くんが作った動画(細見のXにて公開中)を拝見したんですけど、歩夢くんの「まずはありがとう」という、大人な断り方が印象的でした。
山本:OSシネマズ神戸ハーバーランドさんでのバレンタインライブで「シチュエーション愛してるゲーム」をやった時に僕と月斗くんがペアになって。それがキッカケで奏仁くんが「曲を作ろう」と言い出して、MVが出来上がりました。セリフも奏仁くんが考えたんです。
石原月斗、山本歩夢
ーー最初から今のような関係性だったんですか?
山本:最初は結構無口なんかなと思ってて。稽古場では他のメンバーと話してるんですけど、一緒に帰っても月斗くんは電車の端っこでずっと携帯を見てました。
石原:出会った時はあまり馴染めなかったですね。去年の夏に上演した『神戸セーラーボーイズ Assort Box 2025』(2025年7〜8月)の東京公演の時、ホテルが一緒のお部屋だったんですよ。その時に初めてちゃんと話しているうちに可愛いなって気づいて。普段は「のほほん、ちょこん」としてるんですけど、すごく器用で稽古でも切り替えがちゃんとできる。そういうところも「真面目だし素直だしいい子だな」と思って好きになりました。
ーー愛をぶつけられることに対してはどう思ってますか。
山本:ありがたいですけど、たまに暑苦しい。
石原:あははは(笑)。
中学1年生の山本からあふれ出るプロ意識
石原月斗、山本歩夢
ーー山本くんは2025年4月に神戸セラボに入って1年経ちましたが、活動の中で1番楽しいことは何ですか?
山本:舞台上でみんなと一緒に演じたり踊ったりして、ステージを作り上げることです。僕の夢は「歌って踊って演じる人になる」こと。夢を叶えられる土台に進んだというのもすごく嬉しいです。メンバーから色んなことを吸収したいと思っています。
ーー『Assort Box』ではいきなり東京で舞台に立ちました。大阪と東京は違いましたか?
山本:やっぱりお客さんの反応が違いました。3本のショートストーリーのうち僕が出演した「小学生コント」は、コントだから結構わちゃわちゃしてて。僕は大阪に住んでるので、大阪公演でウケるポイントはわかるけど、東京公演ではお客さんの反応が違っていたので、どこで笑うのかずっと研究しました。お客さんの反応を見て1公演ずつ動きを変えていったりしました。
ーー冷静にお客さんを見ておられるんですね。あまり緊張しないですか?
山本:緊張はするんですけど、舞台を作り上げることをずっと考えてきたので、(反応を見る方を)優先しちゃいます。
石原:プロフェッショナルだ。
石原月斗、山本歩夢
ーー石原くんは、神戸セラボで過ごした3年間を振り返ると?
石原:神戸セラボは人生を大きく変えてくれた場所だと思っています。メンバーとして活動し始めたのは17歳だったので、歩夢も今そうなんですけど、学校に行きながら稽古をしていました。良い環境でお芝居や歌、ダンスのことも学べて思い出がたくさんできたし、学校も楽しかった。簡単に言うと「青春できたな」って。3年間の全部が僕の中で大切な思い出になりました。
ーー成長した部分や、舞台の臨み方に変化はありましたか。
石原:最初はほんとに人見知りで、人前に立って何かをするのは苦手でした。でも神戸セラボに入ってからは、芝居をしていている時に楽しく感じる瞬間がたくさんあって。特に卒業した(明石)侑成くんと僕のダブル主演の『神戸セーラーボーイズ Boys☆Act ~maple「果てなき夢のその先へ」』(以下、果て夢/2024年9〜10月)はターニングポイントかもしれないです。初めてストレートなお芝居に挑戦したんですが、回ごとにメンバーが変わるので、言葉のキャッチボールも変化するのが楽しくて、舞台に立つのがどんどん好きになりました。
ーー山本くんは先輩の姿を見て、刺激を受けたり学んだりしますか?
山本:月斗くんはお芝居が上手で。僕にはない表現の仕方をしていて、月斗くんにしか出せない個性があってすごいなと思います。月斗くんは良い意味で最年長らしくないんですけど、そういうところがお芝居に出て、皆がお芝居しやすくなる方法を考えてくれてると思うので、すごくやりやすいです。
石原:うわ、嬉しい。
ーー石原くんは、卒業後も俳優として活動を続けていくのでしょうか。
石原:はい! 神戸セラボでの経験を活かして、一歩ずつ進んでいけたらと思います!
『テニミュ』繋がりの制作陣と作る舞台『キミが飛ぶのを待ちながら』
石原月斗、山本歩夢
ーー最新作『キミが飛ぶのを待ちながら』。稽古を経て、手応えはいかがですか。
石原:今までの神戸セラボと全然違う。見に来てくれたお客様が、みんな最後は口を開けて圧倒されて終わるような公演になる予感がしていて。今までより数十段レベルアップした公演になりそうだなと感じてます。
ーー本作では石原くんが主演を務められますね。脚本の亀田真二郎さんが、卒業公演のために書き下ろしてくれた台本はどうですか。
石原:めちゃくちゃ嬉しいです。亀田さん脚本の『主役の椅子はオレの椅子 Season2「菌活戦隊キノッコーズ」』(2025年1月)にスウィングキャストとして参加していたので、稽古場で僕の姿を知ってくれていたんです。僕が今回演じるダンス部部長のヒナ(高比奈康介)は「僕のこと学生の時から知ってたんかな?」と思うくらい、共通点がいっぱいあって魅力的なキャラクターでした。感謝の気持ちでいっぱいです。精一杯恩返しできるように頑張ってます。
ーー山本くんが演じるスズメ(雀川 舜)はヒナの強火ファンということで、冒頭のお話とは逆ですね。
石原:あははは(笑)! 確かに。
山本:現実で有名人と会ったら、なかなか近づけないじゃないですか。そんな感じで、スズメにとってヒナは憧れの人だからこそ、あまり近づきすぎない。月斗くんを総理大臣だと思ってやってます。
石原:ハハハ(笑)。いつも僕が歩夢にくっつきに行くから、歩夢がスズメをやってる時は違和感があります(笑)。
石原月斗、山本歩夢
ーーヒナは「卒業が迫ってくることでナーバスになっていく」役どころですが、今の境遇と重なる部分もあるのかなと想像します。
石原:今までいた場所から離れて大きな場所に行くことは、すごく怖いじゃないですか。だからそういう境遇の人も、学生のみんなも勇気づけられるような公演にしたいです。あとヒナは後輩たちにすごく慕われているからこそ、褒め言葉が重荷になっていったりするんですよ。僕も中学3年生で『テニミュ』への出演が決まって東京の学校に転校した時、周りからの「すごいね」の言葉がプレッシャーや重荷になっていたんです。「東京に行って大丈夫だろうか。いきなり大きい舞台に立って大丈夫か」と怖い部分がたくさんあった。だからこそ、ヒナのことがよくわかるんですよね。
ーーそれこそ『テニミュ』でも演出を手掛けられた三浦香さん、共演された寶珠山駿さん(同公演でゲスト出演)と、今回は主演という立場で一緒に舞台を作れるということですね。
石原:4年前に香さんと初めてお会いした時は、僕にとっての初舞台だったんですよ。デビューして右も左もわからなくて、香さんから人としても役者としてもしごかれて、たくさん指導されながら進み続けて。香さんに「今の僕は昔の僕とは違うんだぞ」というのをちゃんと見せたい。初日の稽古で香さんに「昔のポンコツ具合が抜けたね」と言ってもらえたことがすごく嬉しくて。1つでも成長した姿を見せられたのかなと思っています。
山本:今回初めて三浦さんの演出を受けるので、自分の中の芝居のレパートリーを増やして、どんどんアイデアをもらっています。僕が演じるスズメはめっちゃ元気な役なんですけど、そこが難しいんです。動けるからこそ、どうやって動くか、元気をどう出すか。元気が空回りしすぎないように意識してます。
ーー寶珠山さんはうーちゃん先生(鵜飼雄一)役で、ダンス部の顧問です。
石原:寶珠山さんがいると周りがすごく元気づけられるし、明るくなっていくんですよね。「場を和ませる天才」だと思っています。4年前にも稽古の時に相談を聞いてもらったり、キャラの演じ方からノートの書き方まで色々教わったりして、たくさん面倒を見ていただきました。また共演できてすごく嬉しいです。
山本:僕は今回初めてご一緒するんですが、舞台上での元気な動き方を教わってみたいです。あとは大人の余裕というか、大人の演技を学ばせてもらいたいです。
“こうにーず”が手がけた「石原の背中を押す1曲」
山本歩夢、石原月斗
ーーダンス部というところで言うと、いつもよりみんな踊るんですか。
石原:そうです。バリバリ踊るので、みんな今回の公演で痩せるんじゃないかな。ダンスの中にもお客様を圧倒するような演出があって、今までの神戸セラボとは全く違う公演になっています。振付の後藤健流さんがすごいです。僕たちのことを昔から深く知ってくださってる後藤さんの振付と、今まで多くの舞台を演出してきた香さんの力、色んな人の力が合わさって成り立っています。
ーーライブパートでは新曲が2曲あると聞きました。
山本:1曲目は神戸セラボの未来を描いていて、「この先にまだまだ行くぞ」という勢いが表現されてる曲だと思っています。振付も勢いがあって、みんなと触れ合う振りが多いのも神戸セラボらしいです。
石原:2曲目は奏仁が作曲、幸真(田中/ゆうま)が作詞、晄士朗(津山/こうしろう)が振付を担当した「こうにーず」の集大成みたいな新曲。3人とも「僕の背中を押す1曲にする」と言ってくれて、僕は初めてこの曲を聴いたとき、あまり言いたくないですけど、ほんとに感動して泣いちゃいました。今まで神戸セラボで活動してきた記憶が蘇ってきました。
山本:幸真くんの歌詞が良くて「ほんとに高校生?」と思うほど、感動する言葉が詰まってる。晄士朗くんの振付も月斗くんがメインになっています。
ーー3月22日(日)には兵庫公演千秋楽後に卒業イベント『神戸セーラーボーイズ 卒業パーティー ~tulip 2026~』がありますね。
石原:初めて来られた方は神戸セラボをより知れて、ずっと応援してくださってる方は昔の神戸セラボを懐かしく思い出せるイベントになると思います。
山本:この1年での成長も感じていただけるかな。きっと月斗くんも泣けると思います。僕は公演を通して月斗くんをみんなで笑顔で送り出すことを目標に頑張っているんですけど、お客さんも一緒に笑顔で送り出せるといいなと思ってます。
ーー最後に、今後の神戸セラボに期待することはありますか?
石原:みんな器用なので、色んな壁にぶつかっていても安心して応援できる。何の心配もなく、僕は神戸セラボを卒業できます。まずはAiiA 2.5 Theater Kobeを満席にして、色んなところで活動して、僕の目標でもあった神戸ワールド記念ホールまで行って、神戸の代表として大きく羽ばたいていってほしいです。
山本:月斗くんから今のうちに全部吸収します! また月斗くんと同じ舞台に立てた時には、成長した姿を見せたいです。
石原月斗、山本歩夢
石原月斗
取材・文=久保田瑛理 撮影=高村直希
公演情報
2026年3月13日(金)~3月22日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe (兵庫)
2026年3月27日(金)~3月31日(火)シアターサンモール(東京)
【演出】三浦 香
【音楽】大石憲一郎
【振付】後藤健流
【美術】乘峯雅寛
【音響】藤森暖生(結音)
【照明】大波多秀起 山崎由加里
【映像】O-beron inc.
【衣裳】川島加菜果
【ヘアメイク】小屋敷裕子
【歌唱指導】今泉りえ
【演出助手】矢本翼子(Mitt) 簾長李花
【舞台監督】佐藤あおい
【技術監督】寅川英司
【宣伝美術】圓岡 淳
【宣伝写真】宮坂浩見
ヒナ(高比奈康介):石原月斗
かいちん(鶏内啓徳):細見奏仁
ふくちゃん(梟木智治):田中幸真
ツル(鶴野信也):津山晄士朗
ノリミ(鶉丘典己):大熊蒼空
エーシン(鷹取栄進):髙山晴澄
ヒバリ(胡桃沢雲雀):崎元リスト
トビー(鳶野清春):南條斗希
ポッポ(鳩ケ谷 恵):日陽龍之介
うーちゃん先生(鵜飼雄一):寶珠山 駿(ゲスト)
兵庫公演:6,500円(全席指定/税込)
東京公演:8,000円(全席指定/税込)
【公演に関するお問い合わせ】ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/contact/
【
TEL : 050-3185-6683(2026年1月21日~2026年3月31日 10:00~18:00 オペレーター対応)
【神戸セーラーボーイズ公式サイト】https://kobesailorboys.com/
【ハッシュタグ】#キミ飛ぶ #神戸セラボ #神戸セーラーボーイズ