「石原月斗、羽ばたいてきます!」『神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.6 「キミが飛ぶのを待ちながら」』で迎えた門出、新メンバーの加入も発表
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神戸セーラーボーイズ 撮影=福家信哉
『神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.6 「キミが飛ぶのを待ちながら」』
2026.03.13(FRI)〜22(SUN)@神戸・AiiA 2.5 Theater Kobe
3月13日(金)、神戸・AiiA 2.5 Theater Kobeにて『神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.6 「キミが飛ぶのを待ちながら」』が開幕した。本公演をもって、初年度から3年間活動してきた最年長メンバーの石原月斗(ゆえと)が、神戸セーラーボーイズ(以下、神戸セラボ)を卒業する。
本作品は、脚本家・亀田真二郎が神戸セラボのために書き下ろしたオリジナルストーリー。演出は『テニスの王子様』4thシーズン(以下、テニミュ)を手がけた三浦香が担当。振付は後藤健流、音楽は大石憲一郎と、神戸セラボをよく知る制作陣が集結、石原の卒業公演を彩った。ゲストには『テニミュ』や『東京ワンピースタワー』で活躍した寶珠山駿が登場。全編を通して神戸セラボの絆と成長を感じるのはもちろん、「全員で石原の卒業を後押ししよう」という想いがあふれた、フレッシュであたたかな公演に仕上がった。初日にAiiA 2.5 Theater Kobeで行われたゲネプロの模様をレポートする。
開演5分前になると学校のチャイムが鳴り、うーちゃん先生(鵜飼雄一)役の寶珠山がステージで特別授業(前説)を開始する。大阪出身の寶珠山は関西弁の気さくな先生として、会場を巻き込み、空気を高めていく。神戸セラボのメンバーが回替わりで登場。誰が出てくるのかもお楽しみだ。
そして再びチャイムの音が鳴り響く。舞台は兵庫県の片隅にある私立鳥海(とりうみ)高校。ダンス部のふくちゃん(梟木智治/田中幸真)、ツル(鶴野信也/津山晄士朗)、ノリミ(鶉丘典己/大熊蒼空)、エーシン(鷹取栄進/髙山晴澄)、ヒバリ(胡桃沢雲雀/崎元リスト)、トビー(鳶野清春/南條斗希)はにぎやかにウォームアップをしつつ、高校3年生でダンス部部長のヒナ(高比奈康介/石原月斗)の卒業後の進路について話し始める。
ヒナは「校内一のイケメン」「ダンス部の大スター」と学校中で大人気。そんなヒナは高校を卒業して、上京するという。ダンス部の後輩たちは「東京の芸能事務所からスカウトされたらしいでー!」「すげー!」と大騒ぎ。「ヒナさんって華があります!」「ヒナ先輩神っす!」とヒナを誇りに思い尊敬する。次が、そんなヒナと一緒に出れる最後の大会。後輩たちは卒業を寂しがりつつも、「全国大会でヒナさんと一緒に優勝したい!」と気合い十分。
一連のやり取りを見ていたヒナは良い気分になり、部室へ。華麗にアクロバットをキメて「優勝は俺にとっては通過点や! お前ら、俺の背中見失うなよ! 優勝目指して羽ばたくぞー!」と、部員全員で一致団結する。
スズメ、ポッポ
場面は変わり、ヒナの強火ファンである中学3年生のスズメ(雀川舜/山本歩夢)と、スズメの友人で鳥が大好きなポッポ(鳩ケ谷恵/日陽龍之介)が登場。スズメはヒナへの愛を興奮ぎみに語る一方で、ポッポは鳥の巣の観察に夢中。
ヒナ、かいちん
そこに現れた、かいちん(鶏内啓徳/細見奏仁)とヒナ。留年の危機が迫るかいちんと、進路が決まったヒナでテンポの良い会話が繰り広げられる。そして、スズメとポッポが2人に邂逅。ポッポは鳥の巣の中に雛がいるのを発見し「巣立ちの日が近い! もうすぐこの子らは大空向かって羽ばたくんや!」と大興奮。かいちんが「じゃあ俺は、自分の力でバサーッと飛んでいくわ」と言うと、ポッポは「そんな簡単じゃないよ!」と反論。「ちゃんと飛び立って大人になれる雛は半分。雛が飛ぶのは簡単なことじゃないねん。巣立ちをなめんな!」と熱くなる。その何気ない一言が、ヒナを変えてしまうーー。
ふくちゃん、ヒナ、ツル
ポッポ、ヒナ
日陽が演じるポッポは、ヒナの心情に大きく影響を及ぼすキーパーソンだ。ヒナは巣立ち前の鳥の雛と自分自身を重ね合わせ、卒業後の未来に不安を抱く。新たな環境や変化に向かう時、誰しもが恐怖や不安を感じた経験があるだろう。「自分は新しい場所でやっていけるのか、みんなの期待に応えられるのか。失敗したらどうしよう。それならば今の居心地の良い場所にずっといたい……」と。そんな心の揺れ動きと葛藤を、石原は等身大かつ鮮やかに描いてみせた。仲間たちと寶珠山との絆も見どころだ。亀田が当て書きしたというだけあって、彼らの素の関係性も目に浮かぶようだ。石原が神戸セラボでの3年間で育んできたものが自然と滲み出ていた。
ヒナ、ヒバリ、トビー
エーシン、ノリミ
ダンス部全員で臨む全国大会、果たして結果は?ヒナの進路はどうなるのか? 結末はぜひ劇場で目撃してほしい。
ツル、エーシン
本編では、ダンス部が舞台だからこその魅せ方も満載。先日公開した石原と山本の対談記事でも「数十段レベルアップした公演になりそう」「お客様が最後口を開けて圧倒されると思う」と話してくれたが、まさにその通り。チームワークの良さは変わらず、これまでの神戸セラボよりも格段にスキルアップしたメンバーの姿に驚くだろう。臨場感を感じる演出も物語への没入を促してくれる。大会でのダンスナンバーは床や小道具を使い、コンテンポラリーやバレエの要素を入れた振付が新境地だった。もちろん石原が得意とするアクロバットも観ることができるので、ファンは楽しみにしていよう。
ヒナ
個人的に集大成だなと感じたのは、本編で歌われる「キミが飛ぶとき」。亀田が作詞、大石が作曲、後藤が振付を担当した明るい未来を想起させる楽曲で、晴れやかな表情で舞台に立つメンバーがきらめきを放っていた。
第2部のライブパートは、神戸セラボの代表曲「キズナ=ツナグ」のジャズアレンジからスタート。それぞれのメンバーカラーがアクセントに入った黒いスーツ&黒いハットのクールな衣装で、華やかにジャジーに、キメキメにダンスする。
続いてはゴダイゴの「銀河鉄道999」をカバー。序盤のゆったりとしたピアノアレンジから、後半は神戸セラボらしい明るい曲調に変化。山本の堂々たるソロ歌唱、田中の華麗な開脚、津山と細見のタップダンス、崎元と大熊の伸びやかな舞、髙山の安定感のある存在感。歌・ダンス含め、全体的にレベルが底上げされていることが感じられた。
寶珠山駿、山本歩夢
寶珠山がMCをつとめるトークパートは、神戸セラボメンバーが回替わりで登場。その後、いつものセーラー服に着替えたメンバーが現れて明るく自己紹介した。
南條斗希
大石が作曲、草川瞬が作詞を手がける新曲「シナリオ」では、芝居パートでトビーを演じた南條が、4月から新メンバーとして加入することが発表された。南條は大阪出身、2012年5月23日生まれの13歳、新中学2年生。『ちゃおボーイオーディション2025』で初恋賞を受賞した期待のホープ。特技はなんとサッカーのリフティング3,000回! メンバーたちはいつものようにあたたかな空気で歓迎する。2024年4月に加入し、今やリーダーとして神戸セラボを引っ張る髙山も「Welcome to Kobe Sailor Boys!」と笑顔で肩を組む。
荒木碧
新良貴優士
さらに寶珠山が、青いタイをつけた2人の男子を連れてくる。奈良出身・2012年1月23日生まれの14歳、新中学3年生の荒木碧(あらきあおい)と、大阪出身・2010年7月22日生まれの15歳、新高校1年生の新良貴優士(しらきゆうと)だ。この2人は4月から「神戸セーラーボーイズ候補生」として、レッスン・配信・イベント・本公演への参加を通して表現の基礎を身につけ、神戸セラボ正メンバーになることを目指して活動する。ちなみに荒木は『口笛世界大会 2024』のチャイルド部門で優勝したという口笛の実力者で、新良貴の特技はエレキギター。3人は初々しく挨拶し、ステージにフレッシュな風を吹かせる。南條と荒木は「初めて神戸セラボの舞台を観た時、感動した」とコメントを寄せているが、これまでの神戸セラボが築いてきたものが結実し、次世代の憧れになっていることに大きな喜びを感じた。
最後に披露された新曲「そのままのキミで」は、「こうにーず」こと田中、細見、津山が「石原の背中を押す1曲にしよう」と、それぞれ作詞、作曲、振付を担当した。神戸セラボの音楽家・細見が紡ぐ爽やかな王道ポップスに乗るのは、田中がメンバーを思って書いた歌詞と、津山が考えた石原&メンバーが輝く振付。<きっと大丈夫 何があっても俺らがついてるよ>と9人が歌う頼もしいリリックに、旅立つ石原が<どんな悩みだって平気さ>と返す構成が胸熱。石原を誰よりも近くで見てきたメンバーだからこそのクリエイティブ。石原が「安心して神戸セラボを卒業できる」と言うのも納得だ。真っ直ぐ突き出した石原の拳と晴れやかな表情が本当に素敵だった。
石原月斗
最高の肯定&エールソングを全員で歌い上げ、華々しく公演は終了した。メンバーの卒業は寂しくもあるが、神戸セラボの場合は卒業メンバーが帰ってこれる大切な場所になっているのも嬉しい。公演のたびに目を見張るほど成長する彼らは、これからも高く高く羽ばたいて、最高のストーリーを描いていくだろう。
取材・文=久保田瑛理 撮影=福家信哉
公演情報
2026年3月13日(金)~3月22日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe (兵庫)
2026年3月27日(金)~3月31日(火)シアターサンモール(東京)
【演出】三浦 香
【音楽】大石憲一郎
【振付】後藤健流
【美術】乘峯雅寛
【音響】藤森暖生(結音)
【照明】大波多秀起 山崎由加里
【映像】O-beron inc.
【衣裳】川島加菜果
【ヘアメイク】小屋敷裕子
【歌唱指導】今泉りえ
【演出助手】矢本翼子(Mitt) 簾長李花
【舞台監督】佐藤あおい
【技術監督】寅川英司
【宣伝美術】圓岡 淳
【宣伝写真】宮坂浩見
ヒナ(高比奈康介):石原月斗
かいちん(鶏内啓徳):細見奏仁
ふくちゃん(梟木智治):田中幸真
ツル(鶴野信也):津山晄士朗
ノリミ(鶉丘典己):大熊蒼空
エーシン(鷹取栄進):髙山晴澄
ヒバリ(胡桃沢雲雀):崎元リスト
トビー(鳶野清春):南條斗希
ポッポ(鳩ケ谷 恵):日陽龍之介
うーちゃん先生(鵜飼雄一):寶珠山 駿(ゲスト)
兵庫公演:6,500円(全席指定/税込)
東京公演:8,000円(全席指定/税込)
【公演に関するお問い合わせ】ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/contact/
【
TEL : 050-3185-6683(2026年1月21日~2026年3月31日 10:00~18:00 オペレーター対応)
【神戸セーラーボーイズ公式サイト】https://kobesailorboys.com/
【ハッシュタグ】#キミ飛ぶ #神戸セラボ #神戸セーラーボーイズ