『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』制作発表会に潜入
ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー
ドラゴンクエスト 30周年、5大アリーナで40万人規模のアリーナショー!
2016年1月20日、都内某所にてドラゴンクエスト30周年プロジェクトの一環として行われる「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」の制作発表会が行われた。
発表会では日本テレビアナウンサーの桝太一さんが司会として登場、「ファミコン時代からドラクエにはお世話になってます、好きな装備はみかがみの盾、好きな呪文はバシルーラ」とスライムの被り物を装備し、笑いを誘いつつスタート。
桝太一 ©田口 紫穂
発表会に出席した、主催である日本テレビ放送網株式会社 代表取締役 社長執行役員の大久保好男氏は「日本では初めての大規模なアリーナショー、今まで制作されなかったのはそれだけ制作が大変な証拠なのではないか」と今回のプロジェクトの大きさを語った。
この「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」は全国5大アリーナを舞台に行われる日本初のアリーナショー、全39公演(予定)で約40万人を動員する超大型イベント。
日本ではあまり馴染みのないアリーナショーではあるが、海外では大規模な物がいくつも行われている。日本から発信する最初のアリーナショーが、これまでシリーズ累計6600万本を出荷している国民的RPG「ドラゴンクエスト」だ。
「ドラゴンクエスト30周年」 © ARMOR PROJECT / BIRD STUDIO / SQUARE ENIX All Rights Reserved.
最新の映像テクノロジーとアクション、ダンスを始めとしたトップパフォーマーの技術が融合するこのイベント。演出はB'zのドームツアーや、数々のテーマパークショーを手掛ける金谷かほり。ステージデザインはワン・ダイレクションのライブや、ロンドン五輪、北京五輪の開会式を手がけてきたレイ・ウィンクラー率いるStufish Entertainment Architects.が手がける。
スクウェア・エニックスの三宅 有エグゼクティブプロデューサーは「誰でも気軽に楽しめる、プレイヤー自らが主人公になって冒険するワクワク感など、ドラゴンクエストらしさを忘れずに制作を続けて30週年を迎えます。今回どのような新しい体験を届けられるか自分自身も楽しみ」とコメント。
今回のアリーナツアーのプロデューサーである依田謙一さんは「アリーナショーとは?と聞かれた時、テーマパークがそのまま飛び出してきたものだと答えています。今回のような大きな空間だからこそ、出来る大きな演出もある」と説明、内容に関しては「観客自身が主人公になれるショーです。アリーナ全体に動きまくるスクリーンを設置し、呪文やバトルを表現します」と自信げに語ってくれた。
(左から)金谷かほり・レイ・ウィンクラー・三宅 有・依田謙一 ©田口 紫穂
今回の物語のベースは、シリーズの中でも社会現象にまでなった名作「ドラゴンクエストⅢ」、それに各シリーズからテリー(ドラクエⅥ)、アリーナ(ドラクエⅣ)、パノン(ドラクエⅣ、Ⅵ、Ⅸ)、ヤンガス(ドラクエⅧ)が登場。それぞれのキャストに関しては後日発表とのこと。更に物語の主人公となる勇者と、会場全体の盛り上げ役となる商人トルネコはオーデイションで決定すると発表があった。音楽は全国各地の強豪マーチングバンドが大編成で登場し、すぎやまこういち氏の名曲の数々を奏でる。開催各地のキッズダンサーも多数出演と言うことで、それぞれの会場の特色も見られそうだ。
ドラクエ30周年
演出を担当する金谷かほりさんは「こんなの見たことない!って思えるショーになると思います。自分にとっても大きなチャレンジです」と意気込みを語り、ステージデザインのレイ・ウィンクラー氏は「ファンタジーの一大スペクタクルを、観客がその世界に入りこんだように感じられるものをデザインした。非常に複雑なステージ構成を作り上げ、会場のいたるところで戦いが行われたりする、まさに観客を巻き込んだものになると思います」と自信をのぞかせた。
発表会の最後にスペシャルゲストとして登場したドラゴンクエストの生みの親、堀井雄二さんは「最初は少人数で作り始めたゲームですが、ここまで続くとは思っていなかった。僕自身今回のアリーナショーを早く見たいです。Ⅲは思い出深い作品、Ⅰからのストーリーの流れが綺麗につながったのが嬉しかった」と終始笑顔だった。
ストーリーの見どころとして金谷さんは「今回のテーマは名前です。ドラゴンクエストはプレイヤーが主人公に名前をつける所から始まります。我々も名前を持っていますが、それは誰かが夢、希望、未来を託してつけてくれた名前。子が親に託した思いがキーポイント、自分のもてる限りの力、情熱をぶつけたいと思います」と熱くコメントしてくれた。
(左から)大久保 好男・堀井 雄二・金谷 かほり ©田口 紫穂
会場にはドランクドラゴンの塚地武雅さん、クマムシの二人も参加、オーディションで勇者になりたいと質問すると「オーディションで待ってます」と言われてやる気を見せる一幕も。
(左から)ドランクドラゴン 塚地武雅・クマムシ ©田口 紫穂
今回の「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」のキャッチコピーは「勇者は、あなただ。」観客自身が参加し、勇者になれるという空前絶後の大規模アリーナショー、この夏、魔王の闇を払うのは、あなたかもしれない。
(左から)桝太一・レイ・ウィンクラー・金谷かほり・堀井雄二 ©田口 紫穂
「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」は2016年7月22日のさいたまスーパーアリーナを皮切りに、福岡公演マリンメッセ福岡、名古屋公演日本ガイシホール、大阪公演大阪城ホール、横浜公演横浜アリーナの全国五ヶ所で開催。
は2016年1月20日より最速先行が始まっている、先行限定としてドラクエお馴染みのちいさなメダルが付いたプレミアムも受付中。
撮影=田口 紫穂 文=加東岳史