白軍服姿の朝美絢「問題ありません」にキュン続出、宝塚歌劇団雪組公演『波うららかに、めおと日和』大阪で開幕 

2026.4.13
レポート
舞台

朝美絢

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波うららかに、めおと日和 2026.4.13(MON)~4.30(THU) 大阪・梅田芸術劇場メインホール

朝美絢と音彩唯の新トップコンビお披露目公演となる、宝塚歌劇雪組公演『波うららかに、めおと日和』が4月13日(月)、大阪・梅田芸術劇場メインホールで開幕した。

原作は「コミックDAYS」(講談社)で連載中の西香はちによる人気漫画で、昨年4月にはフジテレビ系でテレビドラマ化もされた話題作。初日前に行われたゲネプロと囲み取材の模様から舞台の魅力を伝える。

■不器用な“ゼロ日婚”から育む愛、音彩唯と新トップ始動

白軍服姿の朝美絢(中央)

物語の舞台は、戦争の影が忍び寄る昭和11年の横須賀。顔を合わせることなく結婚することになった帝国海軍中尉・江端瀧昌(朝美)と関谷なつ美(音彩)が、不器用ながらも誠実に向き合い、夫婦としての絆を深めていく姿を描く。脚本・演出は小柳奈穂子、演出を雑賀ヒカルが手がけた。

幕開けは、白い軍服に身を包んだ朝美を中心とする男役群舞が華やかに彩る。続く音彩とのデュエットダンスが、これから紡がれる物語の輪郭をほのめかし、観客を一気に作品世界へと引き込む。芸者見習いの小菊(夢翔みわ)と久桃(白綺華)の2人が講釈師として随所に登場し、「東京ラプソディ」や「ズンドコ節」など当時の流行歌を織り交ぜながら、新婚夫婦の日常を軽やかなテンポで運んでいく構成も巧みだ。

(左から)音彩唯、朝美絢

最大の見どころは、生真面目で不愛想な瀧昌と、明るく健気な新妻・なつ美が少しずつ心を通わせていく過程。いわゆる“交際ゼロ日婚”から始まる関係は、ぎこちなさを残しつつも、互いを思いやることで確かに距離を縮めていく。その初々しさは、新トップコンビとして歩み出したばかりの二人の佇まいとも重なり、舞台に瑞々しい説得力をもたらしている。

朝美絢、音彩唯

朝美が演じる瀧昌は、海軍仲間の間でも堅物と評される人物で、口癖は「問題ありません」。内に秘めた思いを表に出せず、不器用な振る舞いに終始する人物像を、時に大胆なコメディ表現も交えて描き出した。心の声を表現する場面では、変顔も厭わない振り切った演技を見せる思い切りのよさには、自然と笑みがこぼれる。多彩な軍服姿も含め、男役としての魅力を存分に発揮した。

一方、音彩は、新生活に懸命に馴染もうと奮闘するなつ美を、確かな歌唱力とフレッシュな存在感で体現。『海辺のストルーエンセ』と『An American in Paris(パリのアメリカ人)』で朝美の相手役を二度務めた経験に裏打ちされた安定感もあり、役柄への溶け込みは自然だ。可憐さと芯の強さを併せ持つヒロイン像を、丁寧に立ち上げてみせた。

(左から)華純沙那、縣千

瀧昌となつ美の関係を見つめる中で結婚観を変化させていく同僚・深見龍之介(縣千)、タイピストとして働くなつ美の友人・芳森芙美子(華純沙那)の関係にも注目。専科の五峰亜季、副組長の真那春人らが、確かな演技力で脇を固め、物語に厚みを与えている。

何気ない日常の尊さや、帰る家がある幸せを改めて実感させる、心温まる良作に仕上がっている。

■【囲み取材一問一答】朝美「さまざまな軍服姿、楽しんで」

囲み取材に応じた(左から)音彩唯、朝美絢

――ゲネプロを終えた感想は?

朝美:原作漫画、ドラマ化に続く宝塚版としてのお披露目に緊張もあったが、出演者、先生、スタッフの皆様と作り上げてきたものをお見せできてうれしい。千秋楽まで出演者一同、しっかり務めていきたい。

音彩:話題作に参加できることを光栄に思う。作品の持つぬくもりや幸せをお届けできるよう務めていきたい。

――新トップコンビとしての手応えは?

朝美:これまでに2作で二度の共演経験もあり、歌ったり、踊ったりする部分でしっくりきている。新婚夫婦のドギマギ感や、音彩の緊張している姿に元気と勇気をもらっている。今の関係性を作品に生かしていきたい。

音彩 :(朝美に)くっついて行かせていただき、しっくりハマっている部分もある。そこを大切にしながら、役を演じたい。

――観客にどんな感想を抱いてほしい?

朝美:大きな事件が起こる作品ではないが、人々の生きるエネルギーや、昭和時代を生きる多様な“めおと”が登場する。「自分はこの“めおと”の形だな」などと自分を投影しながら、見てもらえたら。1幕はクスッと笑える場面もあるが、2幕では時代の模様や嵐の場面も描かれる。家に帰ってきたときの幸せの大切さを感じてもらえれば。

音彩:何気ない日常の中に、小さな幸せがたくさんあることを感じてほしい。

――軍服の着こなしで意識したことは?

朝美:(宝塚歌劇団の中でも)稀に見るほど、軍服を着させていただく機会が多い男役。いままでいろんな時代やいろんな国の軍服を着てきたが、日本の軍服は初めて。正装の軍服を着ると、背筋がぐんと伸びる。上半身が逆三角形に見えるところと、足をそろえたときに隙間が空かないように意識しながら着ている。白軍服など男役のさまざまな軍服姿も楽しんでもらえたら。

――劇中に出てくる瀧昌のセリフ「問題ありません」について。

朝美:瀧昌にとっては日常会話に使っている言葉。「なんとかなる」という瀧昌のしどろもどろな心境もある。いろんなバリエーションの「問題ありません」を楽しんでもらえたら。

――前トップ娘役・夢白あやからアドバイスは?

音彩:多くの助言をもらったが、「ときめく心を大切に」という言葉を胸に舞台に立ち続けたい。

取材・文・写真=Nagao.M

公演情報

宝塚歌劇 雪組 メインホール公演『波うららかに、めおと日和』
日程:2026年4月13日(月)~4月30日(木)
※イープラス貸切公演:4月14日(火)15:30~(SOLD OUT)
会場:梅田芸術劇場メインホール
HP:https://www.umegei.com/meotobiyori2026_kageki/
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