宝塚歌劇団雪組公演『波うららかに、めおと日和』 原作者・西香はち×主演・朝美絢、対談インタビューが到着

2026.2.28
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朝美絢

宝塚歌劇 雪組 メインホール公演『波うららかに、めおと日和』が4月13日(月)~4月30日(木)に、梅田芸術劇場メインホールにて上演される。原作者の西香はちと雪組トップスター・朝美絢のオフィシャルインタビューが到着したので紹介する。


不器用でまっすぐな夫婦にキュンとする、大人気漫画を宝塚歌劇団雪組が初ミュージカル化

戦争の影が忍び寄る時代に帝国海軍中尉として生きる江端瀧昌と、彼のもとに嫁いだ江端なつ美。不器用なふたりが絆を深めていく純愛を描いた『波うららかに、めおと日和』が、梅田芸術劇場メインホールで、2026年4月13日(月)~4月30日(木)に上演される。

原作は累計発行部数240万部を突破した、講談社「コミックDAYS」で連載中の西香はちによる同名人気コミック。2025年にはフジテレビ系でドラマ化もされ、大きな話題となった。今回、初めての舞台化における脚本・演出を担うのは、『はいからさんが通る』や『侍タイムスリッパー』などの宝塚歌劇での舞台化を成功させた小柳奈穂子。さらに本作は、朝美絢・音彩唯の雪組新トップコンビお披露目公演でもある。

このたび原作者の西香はちと、江端瀧昌役を演じる雪組トップスター・朝美絢の対談が実現。作品やキャラクターについてから意外なエピソードまで、和やかに語った。

■瀧昌となつ美の関係性、ふたりの心情の変化や成長に注目

――漫画「波うららかに、めおと日和」が宝塚で舞台化されるとお聞きになったときのお気持ちは?

西香はち(以下、西香):正直、信じられなかったです。公演ビジュアルを拝見して、「準備が進んでいるんだ!」とようやく実感しました(笑)

朝美絢(以下、朝美):私はドラマ版を、「私の大好きな、キュンキュンするストーリーだ!」と毎週観ていたので、その漫画が原作の舞台をさせていただけると聞いて、とてもうれしかったです。

――西香先生は先日、朝美さん主演の雪組公演をご覧になったそうですね。

西香:キラキラしていて美しくて、もう別世界! 衝撃で、記憶が飛ぶぐらいでした。

朝美:(笑)

西香:宝塚さんなら絶対いいものを作ってくださるだろう、という確信があるので、「すべてお任せします」という気持ちです。

朝美:ありがとうございます。演出してくださる小柳奈穂子先生は、漫画原作を手がけられることが多く、私も絶対的な信頼をおいています。舞台では長いお話を約3時間で完結させないといけないですが、宝塚ならではの世界観と、『波うららかに、めおと日和』の漫画とのコラボレーションを、今から楽しみにしています。

――西香先生にあらためてお聞きしたいのですが、この作品の見どころは?

西香:やはり瀧昌となつ美がメインなので、ふたりのやり取りをしっかり見ていただけたらと思います。関係性がどう変わっていくのか。さらに関係性が変わることで、ふたりの心情がどう変化し、成長していくのか、というあたりに注目していただけるとうれしいです。

――昭和11年という時代は、今の読者に新鮮にうつると思うのですが、そのあたりも想いを込めて創作されているのでしょうか。

西香:そうですね。この時代のことにも、やっぱり興味を持ってほしいという思いはあります。大変な時代で、この後には(戦争が始まり)世の中が悪くなっていく。今の私たちの平和はその時代、流された血の上にあるのは確かで……。ちょっとだけでもいいので、そういうことも知ってもらえたらと思っています。

朝美:私は漫画を読んで、涙が止まらなくなるところがたくさんありました。今なら携帯電話ですぐ連絡がとれるけれど、そうはいかない。現代の私たちにはわからない感覚がありますよね。そこをきちんと滲ませながら、大切に演じたいです。

■ポスターは「結婚式の証明写真」のよう!?

――江端瀧昌の人物像について教えてください。

西香:真面目で仕事一筋の人。堅物だけれど、なつ美と関わっていくことで、どんどん柔らかくなり、家族を持つことで、自分の考え方も変わっていきます。軍人である前にひとりの人として、変化していく人物ですね。

朝美:やはり仕事一筋という生真面目さ、日本男児の確固たる心の強さ、というのは漫画を読んでいてとても感じます。なつ美と出会うことで、瀧昌のいろいろな面が出てきますよね。瀧昌の過去も漫画でたくさん描かれているので、彼を形づくった過去も大事に役作りをしていきたいです。

――朝美さんは『ベルサイユのばら』(オスカル役)や『愛の不時着』(リ・ジョンヒョク役)など、原作ものも近年演じられていますが、どんなところを意識して取り組まれているのでしょうか。

朝美:映像や漫画など原作で描かれているキャラクターの第一印象を大切にしたい、と思っています。その第一印象を軸に、男性も女性も関係なくひとりの人間として、何を目的に生きているのかというのをいつも大事にしています。瀧昌についてもこれから稽古を重ねて、深めていきたいです。

――『波うららかに、めおと日和」のミュージカル化で楽しみにしていることは?

西香:どんな音楽がつくのかがやっぱり楽しみです。この作品をイメージして曲を作られるのですか?

朝美:はい!演出家の先生や音楽家の先生が、この作品や登場人物たちの心情などをイメージしながら創作されると思います。

西香:もう未知の世界なので、どんな感じなのかソワソワしちゃいます!

朝美:(笑)。漫画の人物たちの背景が、リアルに浮き出てくるような音楽がつくのではないかと思います。やっぱり音楽がつくことによって、そのときの情景がより鮮明に描かれるように思います。舞台でもいつも感じるのですが、音楽がその場面の心情を表してくれるんです。

西香:は~!(感心の声)

――ビジュアル撮影で特に意識されたことは?

朝美:まずリアルに日本人の男性に見えるよう、メイクが濃くなりすぎないことや、切れ長に目を描くなど意識しました。音彩(唯)も、漫画のなつ美のような、丸みのある愛らしさが出るメイクをしていて。そういう意味でも、キャラクター作りはメイクの段階から始まっているなと思いました。

――おふたりが並んでいるポスタービジュアルなど、とても大きな反響がありました。

朝美:結婚式の証明写真というか。本当に「結婚しました!」という気持ちになりながら撮影ができ、新鮮でした(笑)。ポスター撮影というより、街の写真館での撮影みたいで和みましたね。

西香:ポスターを拝見しましたが、本当に新婚さんでした! きちんと言語化ができないのですが、朝美さんは「えぐい!」というぐらいカッコよくて、音彩さんはとても愛らしくて。衣裳もすごいなと思いました。あの軍服は作られたのですか?

朝美:はい、作っていただきました。

――原作へのリスペクトを感じるビジュアルですよね。

西香:とてもありがたいです!

――そんな朝美さんの瀧昌に、西香先生が言ってもらいたい台詞はありますか?

西香:やっぱり「問題ありません」かな。

――この台詞は西香先生のなかで、最初からキーになっていたのでしょうか。

西香:実はそんなことはなくて。漫画を描いていて「なんだかこの台詞多いな。もう瀧昌の口癖にしちゃえ」と思って、そうなりました。

朝美:え!?

西香:私、結構アシスタントさんとの連絡で、「問題ありません」と言ってて。

朝美:西香先生の口癖なんだ!

西香:そうかもしれないです(笑)

朝美:瀧昌はその「問題ありません」というひと言に、すべての感想を込めていますよね。あの台詞を実際に舞台で言えるのかなと思うと、とても楽しみです。

■日常の「心温まる」エピソード

――西香先生にとって思い入れの深いシーンはありますか? 

西香:私が気合いを入れて描いたのは、やっぱり2巻に登場する旅館の場面、なつ美と瀧昌がキスをするところです。あと、8巻の最後の「共犯になろ?」というくだりは、この話の肝(きも)みたいな部分で、とても大事に描きました。

朝美:旅館のシーンは、情景そのものが素敵ですよね。それに(なつ美が)酸欠になるというのが……! なつ美も瀧昌も可愛いのですが、それを描いている西香先生の発想が本当に可愛くて、素敵だなと思いました。

西香:そんな!(照れ笑い)

――この作品は心温まる純愛ラブストーリーです。そこで朝美さんに、最近「心が温まった」というエピソードがあれば、ぜひ教えてください。

朝美:私は犬を飼っていて毎朝散歩をしているのですが、前を歩いている犬が、振り返ってくれるんですよ。それが私的に心温まります。何気ないことなんですけど、「ちゃんといるかな」と気にかけて、頼ってくれているようにも感じて。

西香:わかります! 私は猫を飼っていて……。この漫画に出てくる猫は、実はうちの猫です。

朝美:そうなんですね!

西香:あんな感じで、ふてぶてしいのですけど(笑)、たまに膝に乗ってきて可愛いなと思います。気づけば目の前にいて、餌を要求してくることも。太ってしまうのが気になるので、餌をあげる時間を決めているのですが、その時間の前にねだって、カプッとかんでくるときも。

朝美:可愛い! そのお話、「心温まります」(笑)

――最後にこの舞台を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。

朝美:梅田芸術劇場メインホールという大きな空間で、この物語がどういう世界観で広がっていくのか、私もとても楽しみです。出演者みんなでこの時代や役柄としっかり向き合い、作り上げていきたいなと思っているので、いろいろな方に観に来ていただきたいです。

西香:原作者という立場ではありますが、皆さんと同じく、いち観客として楽しむので、ぜひ皆さまも楽しんでください。

取材・文/小野寺亜紀

イープラスでは4月14日(火)15:30から貸切公演を実施する。各公演のは、3月1日(日)10:00より一般発売開始。

公演情報

宝塚歌劇 雪組 メインホール公演『波うららかに、めおと日和』
日程:2026年4月13日(月)~4月30日(木)
※イープラス貸切公演:4月14日(火)15:30~
会場:梅田芸術劇場メインホール
一般発売日:2026年3月1日(日)

書籍情報

『波うららかに、めおと日和』(発行/講談社)
11巻は2026年4月8日(水)発売。
特装版には宝塚スペシャルコラボ小冊子付き!
「主演・朝美絢氏×原作者・西香はち氏のロング対談」
「朝美絢氏の美麗撮り下ろしショット」
「西香はち氏描き下ろし宝塚デート漫画」など盛りだくさん収録!
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