三浦宏規、高野洸、山本千尋、山口祐一郎が作品の魅力や舞台への熱意を語る 舞台『キングダムII -継承-』製作発表会見レポート

2026.5.14
動画
レポート
舞台

(左から)山口祐一郎 三浦宏規 高野 洸 山本千尋

画像を全て表示(10件)

中国・春秋戦国時代を生きる戦災孤児の少年・信と、のちの始皇帝となる若き秦王・嬴政(えいせい)が、時代の荒波にもまれながらも、友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す大人気コミック『キングダム』。2006年に「週刊ヤングジャンプ」で連載が始まると次第に人気を獲得し、累計発行部数は1億2000万部を突破。2019年4月に公開された実写映画は原作の再現度と高いエンターテインメント性が評価され、日本映画史に残る大ヒットを記録した。

2023年には帝国劇場で舞台化され、原作者・原泰久も「舞台『キングダム』、圧巻でした! 目の前で繰り広げられる壮絶なアクション、白熱のドラマ、とにかくキャストさんたちの圧倒的な熱量がダイレクトに伝わってきて、想像を遥かに超える感動がありました」と絶賛。

そして、連載20周年を迎えた2026年。舞台第二弾『キングダムⅡ-継承-』が上演される。

信役は三浦宏規・高野洸、王騎役は山口祐一郎が初演より続投。舞台初登場となる羌瘣(きょうかい)は『キングダム』連載10周年特別動画で羌瘣役に抜擢され、映画『キングダム2 遥かなる大地へ』で羌瘣が姉のように慕う羌象(きょうしょう)を演じた山本千尋が演じることが発表されている。

製作発表会見には、三浦宏規、高野洸、山本千尋、山口祐一郎が登壇。各キャラクターをメインに据えた新ポスタービジュアルも公開された。

三浦宏規

三浦:セオリーは再演ですが、今回は続編。脚本もセットも新しくなって大変だしお金もかかります。でも続編をやることに意味を感じます。今回の物語はどう考えても祐様(山口)がすごい。前回は憧れの帝国劇場、憧れの祐様と刀を交えるなど、夢を追っていた感じがありました。今回は地に足をつけてしっかり向かっていく覚悟が必要だと思うので、身が引き締まる思いです。

高野:前回、千秋楽は達成感に溢れていました。宏規と一緒に戦い抜いてきたので、また一緒にできるのが嬉しいです。劇場が戦場になる瞬間というか、臨場感溢れる熱い空間になるのでぜひお越しいただきたいです。今回も各劇場を統一できるのを楽しみにしています。

山本:新鮮な気持ちもありつつ、作品10周年のプロモーションや映画に出演した自信を持って挑みたいと思っています。幼少期から中国武術をしてきたので、この舞台が終わったら当分動けなくなってもいいという思いで臨みます。三人についていけるように頑張りたいと思います。

山口:山本さんが「この舞台が終わったら当分立ち上がれないくらい頑張りたい」とお話しされました。私がそのぐらい頑張ったら、千秋楽でどうなっているのか(笑)。ドキドキしつつ楽しみにしています。

――原作で印象的なシーンを教えてください。

三浦:原作を読んでいても、一度演じたことによって、より入り込むようになったと感じます。敵軍が三大天の旗を上げ、こちらはどうするのかというところで王騎将軍が出てくるだけで沸き立つ。舞台人なら、祐様が先頭に立って出てきたら沸き立つんです。王騎と祐様がリンクして、このシーンを早く舞台でやりたくなります。実際に板の上に立たれたときにどうなるのか楽しみですし、原作で好きな場面でもあります。

山口:今みたいなお話を、三浦さんや高野さん、山本さんから控え室でも伺いました。宇宙の138億光年を1日とすると人生80年は0.00006秒だそうです。その中で、こういった言葉をいただけると生まれてきてよかったなと思います。僕も覚悟を決めて、病院の個室を今の内から予約しておこうかなと(笑)。素敵な若い方のエネルギーを身近に感じられて幸せです。原先生もいつもおっしゃっていますが、この作品はみなさんがしている苦労を家族や仲間と解決していく様子を、2200年前の時代に移して描くことで可視化できたと。だからみなさんが共感してくださっているのではと話していました。みんなで次の世代の人のためにできることを考え、少しでも貢献できたらと思っています。

高野洸

高野:クライマックスのシーンなども印象に残っていますが、そこに至る戦いの中で、全員の考え方の違いが見られるのもすごく面白いと思っています。舞台のために改めて読みつつ、今後解禁されるキャストも楽しみにしています。

山本:好きな場面を挙げ出すときりがないんですが、王騎の最期はとても好きなシーンです。原作を読む時、信の気持ちで読むことが多くて。信が初めて戦場に出た中で大将軍として圧倒的な強さと優しさを持つ王騎将軍が死んでしまったことが衝撃でしたし、悔し涙を流したのを覚えています。今回はタイトルに「継承」とついていますが、私たちの世代は上の方々からたくさんのものを吸収し、若い世代に繋いで行くことがテーマになっていると思います。山口さんからいろいろなものを吸収し、出し惜しみせず望むのが目標です。

――原作のプロモーションや映画など、様々な形でキングダムに関わってきた山本さんが感じる『キングダム』の魅力を教えてください。

山本千尋

山本:10年前のプロモーションビデオに参加させていただき、その後映画に参加しました。色々な『キングダム』の現場に参加させていただきましたが、一人ひとりが自分の役柄に誇りを持っているのは、原先生が愛を持って描かれている証拠だと感じました。ありがたいことに2つの現場を見せていただいているので、舞台では自分ならではの羌瘣を演じたいです。

――前回のロングラン公演について、思い出はいかがですか?

高野:全員で駆け抜けた印象です。自分の体力と向き合い、限界まで頑張りました。キングダムだからこそもらえるパワーがあると思いました。

三浦:私たちは結構運動量が多くて大変でしたが、Wキャストだったので、2人で「今日はここが痛い」と(笑)。励ましあって元気にやっていました。ただ、今回山本さんがシングルで入られて。羌瘣はさらに動くと思うので、覚悟がすごいなと思っています。長い公演なので、全員で怪我に気をつけてやっていきたいです。

山口祐一郎

山口:2020年からコロナ禍になり、ほとんどの舞台が壊滅状態でした。2023年から再開したけど、どこも大変な状況。そんな中、『キングダム』は半年のロングランを走り切りました。2人のパワーと明るさがウイルスをはじき返していたと思います。初演の時、最初はソーシャルスペースで殺陣をして、徐々に近づいていくんですが、最後には数ミリのところでやっていてハラハラしました(笑)。初演では三浦さん高野さんを見て、重力がないことを表現できる人がいるんだと初めて知りました。今回は山本さんが加わり、舞台上がすごいことになるはず。半年間の公演ですから、くれぐれも怪我には気を付けて、最後まで走り抜けてほしいです。

――舞台版ならではの魅力を、まだ見ていない方に伝えるなら。

山本:初演は映像で拝見しましたが、すごい量のアクションと芝居でした。山口さんから健康に気を付けてというお話がありましたが、日々、数ミリの芝居を狙えるくらい鍛えたいです。

高野:前回も今回も、登場人物全員がどれだけ魂を削っているか。演じる僕らも戦場で戦い、日頃からエネルギーを出しています。ずっと熱量が高いので、ぜひ劇場に足を運んで体感していただけたらと思います。

三浦:祐様には何度も「宏規くん、危ないから」と心配されたんですが、その目を盗んで数ミリのところに戻るという(笑)。もちろんロングランなので怪我をしてはいけないとわかっているんですが、お芝居に入るとリミッターをかけるのが難しかった。その教訓を生かしつつ挑みたいです。初演のときはいろんな場所でいろんな人が殺陣をしていて、見るところを自由に選べるのも面白さの一つだった思います。飛び散る汗など、生でしか味わえないものを体感しにきてほしいです。

山口:半世紀くらい色々なお仕事をしていて、その度に色々なリスクに備えて保険のお話を聞いています。『キングダム』について説明したら、「ボクシングとF1レースには保険を掛けられないんですが、今回はそれです」と契約を断られました(笑)。一体どんな舞台なのか、ぜひ劇場で確認してください。

一同:(笑)。

三浦宏規【信】

高野洸【信】

――様々な舞台で共演してきた三浦さんと高野さんですが、お互いのすごさはどんなところに感じますか?

三浦:きつくても辛くても顔に出ない。安定感の塊みたいな。だからカンパニーのみんなは誰も心配していないけど、楽屋に行ったらちゃんと疲れているんです(笑)。いつもすごいなと思って見ていました。僕はすぐに痛いとかきついとかいうタイプだから、改めて尊敬しました。

高野:本番中のパワーもそうですが、稽古中から、信と同じようにリミットを解放する。天真爛漫に戦っていく姿を間近で見られて嬉しいし、刺激をもらいました。常々エネルギーをもらっています。

――武術をやっていた山本さんから見て、お二人の殺陣はいかがですか?

山本:お二人の実力は色々と見せていただいております。実は今日が初めましてなんですが、ポスター撮影では汗だくになっていたという噂を聞いたり、三浦さんが「山本さんには負けない」と言っていたという話を聞いたりして、私も負けないぞと思っています。

三浦:言ってないですよ! 今回のティザーの映像見ました!? 今の所ボロ負けです。

――会見前にはすごい方がいらっしゃったと聞きましたが……。

三浦:原先生が福岡から応援に来てくださいました。続編も楽しみと言っていただいたんですが、それよりも最初にお会いしたときに「お久しぶりです!」と言ってくださったのが本当に嬉しいです。大先生なのにすごくフレンドリーに接してくださるので救われていますね。

高野:今回の上演にあたって、原先生にも期待の声が届いていると教えてくださいました。すごく嬉しいですし、より一層背負って演じて行きたいなと思います。

山口祐一郎【王騎】

山本千尋【羌瘣】

――山口さんからみなさんに継承したいことはありますか?

山口:私から渡すものはありません。それ以上に、原さんが描き始めたときに、山本さんが中国武術太極拳を始めた。山本さんが完成系に近付いたときに、舞台に登場してくださる。それまでに三浦さんと高野さんが演じてくれた。原さんは、こんな幸せな偶然はないと。1人で机に向かって描いてきたものが舞台になったのを見たとき、自分も彼らの生き様に参加できたと感じたそうです。継承というよりも、みなさんの生き様と明るさをいただいて生きられたらと思っています。

――楽しみにしているみなさんへのメッセージをお願いします。

高野:いよいよ稽古も始まる段階です。原先生からも激励があり、より一層頑張ろうと思っています。この戦場をぜひ体感して欲しいです。

三浦:そろそろ全情報が解禁されるのではないかと思います。僕自身も情報を楽しみにしています。またあの衣装に袖を通せるのも、新たな皆さんと一緒にお芝居を作り上げられるのも楽しみです。みなさんの声援を力に変えて、楽しく作品を作って行きたいと思っています。

(左から)山口祐一郎 三浦宏規 高野 洸 山本千尋

最後に、集まったオーディエンスに向けて三浦が「僕らが“キングダー”と言ったらみんなで“ムー!”とお願いします」と声をかけ、全員で成功祈願を行って製作発表会見は幕を閉じた。

本作は2026年8・9月に東京建物 Brillia HALL、9月に大阪・新歌舞伎座、10月に福岡・博多座で公演が行われる。

取材・文・写真=吉田沙奈

舞台『キングダムⅡ-継承-』速報プロモーションビデオ

舞台『キングダムⅡ-継承-』/羌瘣(山本千尋)プロモーションビデオ

 

公演情報

舞台『キングダムⅡ-継承-』
 
【日程・会場】
2026年
8~9月 東京:東京建物 Brillia HALL
9月 大阪:新歌舞伎座
10月   福岡:博多座 
 
【キャスト】
信 三浦宏規/高野 洸
羌瘣 山本千尋
王騎 山口祐一郎
 
【スタッフ】
原作 「キングダム」原 泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
 
脚本 笠浦静花
演出 山田和也
音楽 KOHTA YAMAMOTO
脚本監修 藤沢文翁
製作 東宝
 
【原作概要】
著者 :原泰久
出版社 :集英社
掲載紙 :週刊ヤングジャンプ(2006 年 9 号〜連載中)
単行本 :既刊 78 巻※累計発行部数 1 億 2000 万部
  • イープラス
  • 山口祐一郎
  • 三浦宏規、高野洸、山本千尋、山口祐一郎が作品の魅力や舞台への熱意を語る 舞台『キングダムII -継承-』製作発表会見レポート