紫吹淳「とても楽しく素敵な作品になっています」~日本初演、オフ・ブロードウェイミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』が開幕
-
ポスト -
シェア - 送る
(左から)中村匡宏、伊原剛志、紫吹淳、岡﨑育之介 (C) アーティストジャパン/撮影:山副圭吾
2026年6月11日(木)東京芸術劇場シアターイーストにて、オフ・ブロードウェイミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』が開幕する。この度、初日公演前に行われた取材会でのコメントと舞台写真が公開された。
(左から)伊原剛志、紫吹淳 (C) アーティストジャパン/撮影:山副圭吾
オフ・ブロードウェイミュージカル『Ernest Shackleton Loves Me』は、2017年にトニー賞のオフ・ブロードウェイ版とも言える権威あるオフ・ブロードウェイ・アライアンス最優秀ミュージカル賞を受賞。子育てとビデオゲーム音楽の作曲家としてのキャリアの両立に奮闘する睡眠不足のシングルマザーのキャットが、ある日出会い系サイトに自己紹介動画を投稿。すると20世紀を代表する南極探検家のサー・アーネスト・シャクルトン(1874-1922)から突然返信が届く。南極で船が難破し流氷の上で身動きが取れなくなったシャクルトンは、時空を超えてキャットにアプローチし、壮大な冒険の旅へと誘う。冒険に立ち向かう型破りなシャクルトンの姿に、いつしかキャットは時空を超えて恋に落ちてしまう奇想天外で独創的なミュージカル冒険劇だ。
オフ・ブロードウェイ ミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』舞台写真 (C) アーティストジャパン/撮影:山副圭吾
オフ・ブロードウェイ ミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』舞台写真 (C) アーティストジャパン/撮影:山副圭吾
演出は、国立劇場養成所やニューヨークアクターズスタジオでの経験をもとに脚本家・演出家・監督を志し、昨年は監督二作目となる映画「うぉっしゅ」が映画界において注目を集めた、新進気鋭の岡﨑育之介が務める。そして主人公のキャット役を紫吹淳、サー・アーネスト・シャクルトン役 ほかを伊原剛志が演じる。
(左から)伊原剛志、紫吹淳 (C) アーティストジャパン/撮影:山副圭吾
紫吹淳/キャット役 コメント
紫吹淳 (C) アーティストジャパン/撮影:山副圭吾
いよいよ初日を迎えますが、まだ実感が湧かないというか、認めたくない気持ちもあります(笑)。今日に至るまで、長いようで短いような日々を過ごしてきました。お稽古は大変でしたが、本当に楽しかったです。
私はこれまでいくつかミュージカルを経験させていただいていますが、この作品の楽曲の大変さは今まで出会ったことがなくて……ついに宝塚のトップ時代より大変な作品に出会ってしまったという感じです(笑)。「本当に2人だけでミュージカルをするの!?」と思うくらいでしたが、そこに映像が加わることで、さらにダイナミックな作品になっていると思います。
冒険劇というあまりないテーマの中で、本当にたくさんの方のお力をお借りして、素敵な作品になりました。お稽古場で一つひとつ積み重ねてきたものが、ようやく今日という日にたどり着いたんだなと感じています。
人生の大切なヒントをアーネストから教えていただきながら、シングルマザーのキャットが成長していく物語で、とても楽しく素敵な作品になっています。たくさんの方にこの作品を知っていただき、劇場に足を運んでいただいて、「なんか良かったね」「いいもの見たね」と思っていただけたらうれしいです。観終わったあとに元気になっていただけるよう、千穐楽まで頑張りたいと思います。
個人的には、キスシーンも何回か出てくるんですけど、「こんなキスシーンはしたことない!」という感じになっていますので、ぜひ注目していただきたいです(笑)。
伊原剛志/アーネスト・シャクルトン役 ほか コメント
伊原剛志 (C) アーティストジャパン/撮影:山副圭吾
お客様にどんな反応をいただけるのか、ワクワクドキドキしながら初日を迎えようとしています。非常にテンポがよく、素敵なナンバーも多いので、きっと皆様に喜んでいただける作品に仕上がっていると思います。とても楽しみです。
稽古が始まる前は、このスケジュールについていけるかなと思っていたんですが、そこは紫吹さんも私ももう何十年もやっていますので(笑)、初日にいいものを皆様にお届けできるよう、稽古に励んでまいりました。
今、稽古を振り返って懐かしく思うのは、「あの時は涼しかったんだなあ」ということです(笑)。今は衣裳が(南極探検家の仕様のため)暑くて暑くて……。稽古場の涼しさが懐かしいなと思っています(笑)。
日本初演となるオフ・ブロードウェイミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』を、皆様にしっかりとお届けできるよう、今日から千穐楽まで精一杯務めてまいります。
岡﨑育之介/演出 コメント
私自身、演劇の演出を務めるのが初めてなので、実際に初日を迎えてどんな気持ちになるのか、この後自分自身も楽しみにしているところです。
本作は史実のアーネスト・シャクルトンという人物に基づいています。彼の伝記には、南極探検の過酷な状況の中で重要だったのは食料や資材ではなく音楽だったと記されていて、その部分がこのミュージカルにつながっています。
現代で自信を失っている作曲家が、タイムスリップした先でアーネストから「君の音楽によって僕たちは救われている」と言われ、自信を取り戻していく物語です。「自分の存在価値や仕事に意味があるのか」と思うことがあっても、「絶対にそれには価値がある」と伝えてくれる、とても素敵な作品になっていると思っています。
今回は、ほぼ全編にわたってスクリーンに映像が流れ、演劇と映像がリンクする作品になっています。その映像は自分が制作させていただいたのですが、稽古場にはスクリーンがなかったので誰も褒めてくれなくて、すごく寂しかったです(笑)。これからお客様にもご覧いただいて、いっぱい褒めてもらえたらうれしいなと思っています。
自分自身、未知なことばかりでしたが、まさにアーネストの「わからないことでもやってみるんだ」という気持ちで稽古に臨みました。お二人とも本当に真摯に作品に向き合っていらっしゃって、その姿に引っ張っていただきながら、自分も負けじとできることをやろうと思って取り組んできました。
中村匡宏/音楽監督・キーボードコンダクター コメント
とにかく難しく、高レベルな作品なんですが、歌唱も演奏も大変な中、紫吹さんと伊原さんが音楽的に表情豊かに表現してくださっていて、私自身も初日をとても楽しみにしています。
今回、紫吹さん演じるキャットは音楽家の役で、伊原さん演じるアーネスト・シャクルトンはバンジョーを演奏されるなど、音楽と深いつながりのある作品になっています。
舞台稽古では、演奏しながら思わず泣きそうになったりもしていました(笑)。音楽家の持つ苦悩と探検家の持つ苦悩が重なり合い、それが二人の音楽アドベンチャーのようなファンタジーにつながっていく。演奏をしながら、とにかく楽しい、笑える、そして泣ける作品だと強く感じています。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。