戸田恵子と三谷幸喜(構成・演出)が思うジュディ・ガーランドとは? 舞台『虹のかけら~もうひとりのジュディ』が開幕し、舞台写真&コメントが公開

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『虹のかけら~もうひとりのジュディ』取材会より (左から)三谷幸喜 (構成・演出)、戸田恵子        撮影:阿久津知宏

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2026年6月19日(金)銀座 博品館劇場にて、舞台『虹のかけら~もうひとりのジュディ』が開幕した。初日公演に先駆けて取材会が行われ、登壇した構成・演出の三谷幸喜、出演の戸田恵子のコメントと舞台写真などが公開された。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

映画『オズの魔法使』のドロシー役でその才能を世界中に知らしめ、『若草のころ』、フレッド・アステアと共演した『イースターパレード』など、ハリウッドのミュージカル大作で輝き続けた女優ジュディ・ガーランド。ほとんど知る人のない彼女の専属代役兼付き人であったジュディ・シルバーマンの目を通して、同じ“ジュディ“への愛憎と、彼女の目を通す形でジュディ・ガーランドの数奇な人生を描いた作品が本作『虹のかけら~もうひとりのジュディ』。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

本公演では、幅広いジャンルの舞台や映画、TVドラマ、アニメなどで活躍する戸田恵子と彼女の実力を熟知し、魅力を最大限に引き出す三谷幸喜が構成・演出を務め、さらに、音楽監督ならびにピアノ演奏は三谷作品で音楽を担ってきた荻野清子、振付・ステージングは本間憲一、ドラム演奏にBUN Imai、ベース演奏に鈴木陽子という最高のメンバーが再集結し、ジュディ・ガーランドが歌った数々の名曲をバックに、戸田による歌唱、芝居、語りと多彩な表現で物語を彩る。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』は7月5日(日)まで銀座 博品館劇場にて上演。その後、8月9日(日)まで秋田・青森・宮城・神奈川・愛知・大阪・鳥取・岡山・兵庫・福岡・熊本・長崎・沖縄を巡演する。

取材会コメント

ーー三谷幸喜さんが戸田恵子さんのために書き下ろされたということですが、きっかけはなんでしょうか?

三谷:(初演は)戸田さん70歳になられたときでしたっけ?

戸田:60歳です! 今から10年前の60歳です!

三谷:もう10年前ですか…。これからずっとやり続けられる作品をというお話があったので(『虹のかけら』を)考えました。

ーー戸田さんでジュディ・ガーランドをというのはどういうところからだったんでしょうか?

三谷:ジュディ・ガーランドが小柄な方なので、イメージが重なるところがありました。

ーー三谷さんから台本をいただいた時の印象はいかがでしたか?

戸田:さすがだな、三谷さん! と思いました。ジュディ・ガーランドのことを書いた訳ではなく、ジュディ・ガーランドを演じる訳でもなく、でもジュディ・ガーランド像が浮かび上がってくる仕掛けになっている作品なので、さすがだなと思いました。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』取材会より        撮影:阿久津知宏

ーー戸田さんの中のジュディ・ガーランドはどんなイメージですか?

戸田:47歳で亡くなられている非常に短い人生だったんですけれども、色濃い、波乱万丈の人生です。改めてジュディ・ガーランドの人生を知ってすごい人だなと思いました。

三谷:思い出しましたけど、初演の頃はご迷惑をおかけしました。本が中々できなかったじゃないですか。

戸田:本が(初日の)6日前にできてきまして。この作品を6日前から創り始めたことがわかったら、かなり私のことを尊敬してくださるんじゃないかと思います(笑)。

三谷:人間、意外とできるんだな、という…(笑)。基本的に僕の頭の中では覚えなくてもできるものをやりたいと思っていたんですが、時間がヤバいと思いまして知恵を働かせて朗読をメインにしました。

戸田:でも蓋を開けたら朗読メインじゃなかったですけどね(笑)。

三谷:ちょっと筆が滑っちゃって…(笑)。戸田さんが覚えなくちゃいけない部分がかなりありましたけど…。

戸田:筆が滑るにはほどがあるという…(笑)。ものすごい分量でひっくり返りました。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

ーー三谷さんは初演を観た時の印象はどうでしたか?

三谷:やればできるんだな、と(笑)。僕は元々戸田恵子さんの大ファンでこの世界に入ったようなものですから…。しかも初めて僕が戸田さんのお芝居を観たのが(今回東京公演を上演する)博品館劇場で『踊れ艦隊のレディたち』(1986年)という作品でした。だからこそ僕にとっては思い入れの強い劇場でもあるので、感無量です。

ーー戸田さんにとって三谷さんはどんな存在ですか?

戸田:出会ってからだいぶ経ちますけど、そんなに仲が良い訳ではないです(笑)。

三谷:悪い訳でもないですよ! 日々お会いしている訳ではないですが。

戸田:去年は1度もお会いしてないですよね。

三谷:去年どころか数年ぶりですよね。

戸田:2024年に、この『虹のかけら』の(アメリカ)カーネギー公演の時の稽古でお会いしましたよね。

三谷:この公演がないとお会いしないですね。

戸田:それくらいのお付き合いです(笑)。どの役者さんもおっしゃっている事ですが、三谷さんの演出を受けると自分の新しい引き出しが必ずどこか開くんですよね。長いお付き合いの中でいつも期待してしまうという感じです。小さな引き出しでも開く瞬間があるので、三谷演出を受ける楽しみなところです。それがずっと枯れないのがすごい所だなと思います。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

三谷:初めて戸田さんを拝見した時、僕は大学生だったんですけど、こんな素敵な俳優さんがいるんだと思っていました。追っかけなので、ずっと(戸田さんの公演を)拝見してました。本当に大好きで、関係者でもないのに打ち上げとかに勝手に忍び込んでお花をプレゼントしました。こうして一緒に舞台上に立ってお話できるのは幸せです。でも僕が初めて観た戸田さんをまだ超えられてないような気がしていて、いつかはあの頃の芝居を超えるものを創ってプレゼントしたいという思いがずっとあります。次くらいにはいけるんじゃないかと思ってます。

戸田:三谷さんとは『なにわバタフライ』(2004年)という私の人生初の一人芝居も創っていただきましたが、『虹のかけら』は還暦の記念に創っていただいたものなので、お芝居とも違うエンターテインメントショーという感じで、やれることを全部盛り込んでいただいた作品になっています。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』取材会より        撮影:阿久津知宏

ーー戸田さんはお1人で舞台をやる苦労はありますか?

戸田:10年前の作品をずっとやらせていただく事は嬉しく思っていますが、ひたすら体調管理を気にしています。調子が悪くなったら誰も代わってくれないので…、隣に代役が得意な方がいらっしゃいました。

三谷:やれと言われたらやりますよ(笑)。でも歌が結構ありますからね…。

ーー初演から4回目で8年前と違う苦労があると思いますがどんな面がありますか?

戸田:年を重ねているので体力との勝負だと思います。改めてバンドの方たちにも協力いただいて色々なことをやってみたりして楽しくなってる部分もあります。

三谷:再演、再演を重ねていってどんどん良くなってくる。ミュージシャンの皆さんも含めアイデアが凝縮している感じがします。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』舞台写真        撮影:阿久津知宏

ーー三谷さんにとって戸田さんはどんな存在ですか?

三谷:僕にとってはかけがえのない方だし、僕のやりたいことを1番理解してくれてる方はこの人なんだなという思いを常に感じています。歌の表現力も素晴らしいです。歌で感動させるというのは大変なことですが、それをいともたやすくやっているように見せていてお客様を感動させる技術を含めて本当に素晴らしい方だなと思っています。

ーー楽しみにされている方々へのメッセージ

戸田:今回4度目の上演ですが、より円熟味を増したと言っていただきたいですし、若返ったねとも言っていただきたいですし、色々な思いがあります。お芝居でもないコンサートでもない新しい形のショーという感じで、ジュディ・ガーランドを知らない方にも楽しんでいただける作品なので、お子さんから年配の方までたくさんの方にお越しいただけたらと思います。

三谷:戸田さんの素晴らしさは散々話してますが、あとはジュディ・ガーランドの曲が素敵なんです。専属の作詞家・作曲家がいる訳ではないのに素敵な曲を多く持っていらっしゃるのでラッキーな方だと思います。ジュディ・ガーランドという素晴らしい歌手の方がいて、素晴らしい曲があったということを再確認して欲しいと思います。(戸田さんは)ジュディ・ガーランドのお墓参りに行ったんですよね!?

戸田:2回も行ってるので、ご本人もビックリしてると思います(笑)。

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』取材会より        撮影:阿久津知宏

公演情報

『虹のかけら~もうひとりのジュディ』
 
構成・演出 三谷幸喜
音楽監督 荻野清子
振付・ステージング 本間憲一
 
出演 戸田恵子
 
ピアノ 荻野清子
ドラム BUN Imai
ベース 鈴木陽子
 
企画・製作 ルックアップ
制作 シーエイティプロデュース
 
公式サイト https://nijinokakera.jp/
 
日程・会場:
【東京】2026年6月19日(金)~7月5日(日)銀座 博品館劇場
【秋田】2026年7月8日(水)あきた芸術劇場 ミルハス 大ホール
【青森】2026年7月10日(金)弘前市民会館
【宮城】2026年7月12日(日)多賀城市民会館 大ホール
【神奈川】2026年7月14日(火)湘南台文化センター 市民シアター
【愛知】2026年7月16日(木)・17日(金)刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
【大阪】2026年7月18日(土)南海浪切ホール 大ホール
【鳥取】2026年7月20日(月・祝)とりぎん文化会館 梨花ホール
【岡山】2026年7月22日(水)岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場
【兵庫】2026年7月24日(金)・25日(土)・26日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【福岡】2026年7月30日(木)J:COM 北九州芸術劇場・大ホール
【熊本】2026年8月1日(土)熊本県立劇場 演劇ホール
【長崎】2026年8月2日(日)ベネックス長崎ブリックホール大ホール
【沖縄】2026年8月9日(日)那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場
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