絶体絶命の暗闇から “夜明け”へ、ミラクルトリオの再会を描く『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-』ゲネプロレポート

2026.7.4
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舞台
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『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-』舞台写真

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『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-』が2026年7月3日(金)、東京・シアターGロッソにて開幕した。ヒーロー育成コマンドバトルRPG 『エリオスライジングヒーローズ』の舞台化シリーズ6作目。初日を前に行われたゲネプロ公演と囲み取材の模様をレポートする。

宇宙から飛来した高エネルギー体【サブスタンス】により発展を遂げた大都市・ニューミリオンを舞台に、街の平和を守る『ヒーロー』たちの戦いや葛藤、仲間との絆や成長を描く『エリオスライジングヒーローズ』。2022年より舞台版が上演され、今作の『New Dawn』では、原作ゲームの第 5 章をメインとしたストーリーが展開される。

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冒頭、敵対組織【イクリプス】の襲撃を受けるキース・マックス(稲垣成弥)。多勢に無勢の状況下ながら圧倒的なヒーロー能力と戦闘センスで圧倒していくが、謎の【イクリプス】『ゼロ』が姿を現す。これまで幾度となく『ヒーロー』たちの前に立ちはだかってきた強敵――その正体は、殉職したとされていたディノ・アルバーニ(安里勇哉)だった。

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“エリステ”の代名詞ともいえる『ヒーロー』に特化したアクションは、序盤からフルパワー。複数の階段にポール類を組み合わせたセットが巧みに活用され、高さのあるステージを活かしながら躍動感が倍増している。キャラクターごとに異なる『ヒーロー能力』の表現はプロジェクションマッピングの効力もさながら、演じるキャスト陣の身体能力を発揮しながら表現されていた。今作『New Dawn』バージョンのオープニング「Hope in your World」が、さらに期待値を高めていく。

『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-』舞台写真

【HELIOS】に保護されたディノは、記憶を失い混乱していた。スパイ疑惑を否定できないと判断するブラッド・ビームス(馬場良馬)に対し、キースは「仲間を信じられないのか」と憤る。キース、ディノ、ブラッドはアカデミー時代から苦楽を共にした同期。ルーキーの頃はスーパーヒーローであるジェイ・キッドマン(寿里)のもと、 “ミラクルトリオ”と称されるほど互いを信頼し合った抜群のチームワークで知られていた。まぶしくも微笑ましいアカデミー時代のエピソードが随所に差し込まれ、ボタンを掛け違えてしまった現在の3人との対比が切ない。

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『ヒーロー』たちの成長が描かれるシリーズ作とあって、作品を重ねるごとにキャラクターの魅力も深まっていく。キースが指導にあたるルーキー、レオナルド・ライト・Jr(野口準)とフェイス・ビームス(高本学)のコンビネーションも進化。ウエストセクターの3人が織りなす軽快なやりとりは絶妙だ。ほかにもビームス家の奉公人であるオスカー・ベイル(横山真史)のブラッドへの絶対的な忠誠心、フェイスとブラッドの兄弟関係など人間模様が絡み合ったエピソードが心地良く交錯していく。

『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-』舞台写真

また、これまで謎に包まれてきた【イクリプス】の3人、通称“トリニティ”と呼ばれる面々にも変化が。シン(大隅勇太)とシャムス(杉江大志)の心の影が見え隠れするほか、2人を従えるシリウス(小野健斗)の闇も得体が知れず、物語に緊迫感を与える。

『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-』舞台写真

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特に骨太な人物像の構築で臨んでいたのが“ミラクルトリオ”の3人。ディノらしい快活な言動と自らの境遇への苦悩、洗脳された際の狂気は演じる安里の繊細なバランス感覚があってこそ。馬場演じるブラッドは隙のない厳格さはそのままに、回想でのあどけなさと現在の葛藤は人間らしい温もりとして描き出していた。そして、ストーリーの軸を担ったのは稲垣演じるキースが貫いた仲間への信頼。飄々さは軽やかながら、熱い胸の内は重厚に提示する綿密さが光った。

『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-』舞台写真

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ディノは『ヒーロー』か、それとも【イクリプス】か――終盤以降の対峙は呼吸すら忘れるほど、鬼気迫る展開に。絶体絶命の暗闇から光を求めて這い上がる『ヒーロー』たちの生きざまは、まさに“夜明け”そのもの。ぜひその目で確かめてもらいたい。本編となる芝居パートの後には、舞台オリジナル楽曲を披露するライブパートも。ここでしか見られない『ヒーロー』たちのパフォーマンスもお楽しみに。

 

取材会レポート

(左から)安里勇哉、稲垣成弥、馬場良馬

ゲネプロ直前にはキース・マックス役の稲垣成弥、ディノ・アルバーニ役の安里勇哉、ブラッド・ビームス役の馬場良馬が登壇した取材会が行われた。「『WEST』の公演からディノを追いかけてきた」(稲垣)、「今という時間をこの“ミラクルトリオ”で過ごせる」(安里)、「また3人で同じ方を向く物語」(馬場)と、本作への高い熱量を語った。

――稽古中に印象的だったことは?

稲垣:稽古が終わってもみんな自主練で残っていたり、『WEST』同様(アンサンブル、アクション担当の)まっちー(町田尚規)が殺陣を作ってくれたり……スタッフさんも含めみんながずっと遅くまで残って作業してくれていた。すごく愛を感じるし、素敵な現場だなと思いました。

安里:いい雰囲気で進んでいたと思います。今回は初参加のキャストがおらず、全キャストが“エリステ”を知っている。スムーズに稽古に入れましたし、進んでいっていましたね。

馬場:『WEST』から2年の月日が経っているということで、僕たちも満を持してだったし、指令の皆さんも待ち望んでいたはず。だからこそ、作品としてキャラクターとして物語としてどう結末に導くかということをすごく話し合いました。演出の吉谷さんと稽古終わって……2時間くらいですか?

稲垣:話しましたね。

馬場:みんなで作り上げていった感覚がありましたし、いい雰囲気だからこそみんなで言い合えた。今だからできる『New Dawn』が出来上がったのではないかと思います。

(左から)安里勇哉、稲垣成弥、馬場良馬

――演じるキャラクターは“ミラクルトリオ”と呼ばれている関係性ですが、改めてどんな3人だと思いますか?

稲垣:全然違う3人だけど同じところを向いていて、お互いがお互いを補い合っている。根本的な考えは理解していながらも衝突してしまったり、いろんな歯車がちょっとずつ狂ったりすることもあるけど、根本的なところは合ってる。3人揃って一つの思考というイメージがありました。

安里:この3人だからでもある。演じる僕ら自身が作品中もオフのときもこんな感じで仲良くしているのも、作品に繋がっている部分があるんじゃないかと。

稲垣:今年もごはんに連れていってくれて。

安里:成弥の誕生日にね。(馬場に)あれ? 今回は俺が多めに出しましたよね?

馬場:え、俺じゃない!?

安里:うそうそ(笑)。ちゃんとお兄ちゃんが、ね!

馬場:(笑)。成弥は、僕らが2年前に書いた「ごはんにつれていく券」をちゃんと保管しているんですよ。

安里:ビリビリに破けながら(笑)。

稲垣:(「ごはんにつれていく券」は)あと2回使えるということで(笑)。

馬場:成弥は座長として兄貴肌で引っ張っていってくれるんですけど、この3人のなかでは最年少。“ミラクルトリオ”が拠り所というか、俺たちがいることによって座長として頑張れているといいなってすごく思っています。

稲垣:それはもちろんです!

――今作への意気込みをお願いします。

馬場:僕自身は初演からこの作品に携わらせていただいて、4年かけてヒーローの聖地であるシアターGロッソで“エリステ”の公演ができることが本当に嬉しい。皆様の期待値も上がっていると思うので、いい意味で裏切れるように全力で楽しんで熱い夏にしたいです。

安里:京都公演まで誰一人欠けることなく、無事に全公演をやり遂げたい。シアターGロッソでは場当たりからお客さんとの近さに改めて驚いております。“エリステ”のキャストは高身長が揃っていますし、その驚きや迫力、ライブ感を今まで以上に味わっていただけたら。

稲垣:自信をもってこの作品がとても素敵な作品だと言えます。稽古から今日まで、僕らは最大限の力を出して臨んできました。『New Dawn』までいろんな人たちに支えてもらい、応援していただいてここまでやってこれたので、皆様に還元という意味でも舞台上から感謝を伝えたいです。存分に楽しんでいただきたいなと思います。

東京公演は2026年7月12日(日)まで。2026年7月18日(土)~7月20日(月・祝)は京都劇場にて上演される。

取材・文・撮影=潮田茗

公演情報


Action Stage『エリオスライジングヒーローズ』 -New Dawn-
 
【公演日程】
<東京公演>2026年7月3日(金)~7月12日(日) シアターGロッソ
<京都公演>2026年7月18日(土)~7月20日(月・祝) 京都劇場
 
【料金】※税込、全席指定
<東京公演>平日:S席 12,000円 / A席 8,500円 / 立見 8,500円 
      土日:S席 13,000円 / A席 9,500円 / 立見 9,500円
<京都公演>土日祝:S席 12,500円 / A席 9,000円 / 立見 9,000円
 
※立見席のみ販売中
 
【出演】
キース・マックス:稲垣成弥
レオナルド・ライト・Jr :野口準
フェイス・ビームス:高本学
オスカー・ベイル:横山真史
ジェイ・キッドマン:寿里

ディノ・アルバーニ :安里勇哉

シリウス:小野健斗
シン:大隅勇太
シャムス :杉江大志

ブラッド・ビームス:馬場良馬
 
アンサンブル:町田尚規、田中慶、松崎友洸、大塚悠斗、山口渓、安久真修、山川源太、竹井弘樹
 
【スタッフ】
原作:『エリオスライジングヒーローズ』(Happy Elements株式会社)
演出:吉谷晃太朗

主催:ASエリオスR製作委員会

 
【公式HP】 https://stage-helios-r.com/
【公式X】 https://x.com/stage_helios_r (#エリステ)
【公式TikTok】 https://www.tiktok.com/@stage_helios_r_official

 
(C)2022 Happy Elements K.K/ASエリオスR製作委員会
 
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