AOi(CLAN QUEEN)がFM802『MUSIC FREAKS』新DJに「人間らしさを出して興味を持ってもらえたら」
写真提供=FM802(撮影:渡邉一生)
FM802『MUSIC FREAKS』(毎週日曜日22時~24時)は、「これからブレイクが期待されるアーティスト」をコンセプトに1998年のスタート以来、2組のアーティストが1年間、隔週交代でDJを務めているラジオ番組。2026年10月からは新たに、AOi(CLAN QUEEN)とAirA(OddRe:)がDJを務める。初放送を前にFM802 DJ・ハタノユウスケが、同世代でもあるAOiにインタビュー。ヘビーリスナーだった小学生時代や、ネタ探しのコツ、恋愛相談企画まで……? AOiが担当する初回は10月4日(日)放送となるため要チェック。
AOi(CLAN QUEEN)、ハタノユウスケ
小学生の頃から熱いラジオリスナー
ハタノユウスケ:FM802がラジオ初出演で来てくれて。2024年の2月、まだ金髪じゃなかったですよね。
AOi(CLAN QUEEN):そうですね。ちょっと茶色めな髪の毛。
ハタノ:それから関わりも結構あるのかなと思うんですけど、802のイメージを聞いてもいいですか?
AOi:ファミリー、家族感。あったかいなって最初から思っていたし、来させていただければいただくほど、「わ〜大阪のお家だなあ」って。
ハタノ:ハハハ(笑)、嬉しい。DJさんにもいろんな知り合いがいたり、イベントもめちゃくちゃ出てくれたりしてるけど、思い出に残っていることは?
AOi:ハタノさんといっぱいご飯に行ってるから、それが結構思い出ですけどね!
ハタノ:あ、ほんま! ありがとうございます。たしかに『電波無限祭』(『RADIO∞INFINITY 15th Anniversary pre. 電波無限祭~15の夜~』)のときとか。
AOi:はいはいはい。
ハタノ:Chevonの(オオノ)タツヤさんと。
AOi:そうですね。たぶん3人でした。
ハタノ:そう考えたら、結構付き合いが長いな。802のことをたくさん知ってくれているからこそなんですけど、DJが決まったときどんな感じでしたか?
AOi:めっちゃ嬉しいですよね。それこそ僕もうラジオ大好きなんで。これまで、音楽をやりたいっていう意志でやってきて、それは叶うと思ってやってたんですけど、それも(DJも)叶っちゃうの!? って。意図してない夢が叶ったみたいな。達成感とかじゃなくて、純粋にめっちゃ嬉しいって思いました。
ハタノ:たしかにラジオって呼ばれないとできないから。
AOi:小学生の頃とか帰り道に、おじさんが競馬の中継を聴くような、ちっちゃい乾電池で動くラジオを小学校に持っていって、帰り道にイヤホンぶっ刺しながら聴いて帰るっていう。本当は持っていっちゃいけないんですけど(笑)。
ハタノ:すごい! そんな友達いました?
AOi:いや、いないですけど(笑)。そういう小学生だったんで、めっちゃ好きなんですよね。
ハタノ:何を聴いてたんですか?
AOi:そのときはFM NACK5を一生聴いていました。なぜか埼玉の、僕は東京なのに。
ハタノ: それもラジオ好きな感じが(笑)。
AOi: すんごい変な、そういう小学生いないと思うんですよ。
ハタノ:ラジオにメッセージを送ったことはあるんですか?
AOi: ありますね。それこそNACK5もですし、東京FMの『SCHOOL OF LOCK!』にも送ったことがあります。でも読まれたことはないですね。さすがに小学生の文章力じゃ読まれなかった(笑)。
ハタノ:小学生のときに送ってたんですか! もっと大きくなってからだと思ってました。
AOi:もう心折れちゃってたので、送っていないですね(笑)。それからは聴く専です。
ハタノ:どんなの送ったか覚えてます?
AOi:いや〜覚えてないですね。でもたぶん当時の気持ちを綴っていたと思うんですけど。
ハタノ:熱い小学生。
AOi:熱いラジオリスナー。
ハタノ:番組をやったら、読む立場になりますもんね。ラジオってどういう存在ですか?
AOi:身の回りにあって当たり前な感じですね。しかも今、家のトイレで一生ラジオ流してるんですよ。
ハタノ:音姫的な!(笑)
AOi: そうなんです(笑)。トイレ専用のラジオがあって、止めずにずっと流れていて。トイレに行くとスマホを触らなくていいし、ラジオの世界に一瞬で入れる。文脈がわからなくても、そこから聴いて話についていけるみたいなのも含めて、ある意味一つの世界を作ってくれているものだなと思っています。小学生の頃とかも、ラジオを聴いている間は勉強とか習い事を忘れられるみたいな、逃げ場所としてもあったのかなと。
2000年生まれの一人として頑張れたら
ハタノ:なるほど、居場所みたいなところ。そんなラジオですけど、3人でレギュラーはやっていましたが、一人喋りとなると全然違う?
AOi:違いますね。3人でやっていたときは、2人がお喋りモンスターなので、うまくコースをこっちだよってやることだけ考えてやっていたんですけど、今度は僕がコースを走るわけじゃないですか。たぶん違う感覚なんだろうなとは今から思っています。
ハタノ:3人のときは割と回し、進行みたいなところを。
AOi:マイとか意味わかんないこと言い出すので(笑)。そっちに話を広げないでほしいなっていうことを(笑)。ゴールとオチのない話を言いたいだけ言って、ぴょんって投げ出すので。それに比べたら、自分でハンドリングできるかなと。
ハタノ:一人でラジオに出ることもあると思いますが、そのとき意識してることは?
AOi:本当に素の自分で出るんですけど、そのときはDJさんがうまく回してくださる。(完全に)一人ということはハンドルを自分で持つから、まだわからないというか。教習中でまだ路上に出ていないみたいな(笑)。
ハタノ:教習中(笑)。路上で思い出したんですけど、ネヤドラ(寝屋川自動車教習所が提供)のコーナー(『RADIO∞INFINITY』の「ネヤドラ BLUE BERRY GUYS」)で柄須賀皇司(the paddles)くんのゲストとして出てましたよね。あれもアーティストDJだから。
AOi: いや、皇司くんは参考にできないです(笑)。あれはあの人にしかできない。いやもうずるい、人間の力ですよね。
ハタノ:昨日(9月23日(水・祝))、教習所でフェス(『NEYAGAWA DRIVE ROCK FES. 2026』)をやっていて。
AOi:見ました(笑)。
ハタノ:世代で言うと、同じく3人でやっているバンドもありますし。さっきタツヤさんも出てきましたし、僕もそうなんですけど、横並びの世代が熱い2000年だと思っていて。ラジオはChevonが『オールナイトニッポン0(ZERO)』をやっていたり、Vaundyくんとかも。
AOi:たしかにそうですね。それも含めてやりたいなとはずっと思っていました。自分の実力でどれだけ頑張れるかって、すごく結果として見えるから、頑張ろうと思っています。
ハタノ: ストイック! 自分の実力で。
AOi:2000年生まれの一人として頑張れたら!
ハタノ:パーソナリティでもあるし、DJですって名乗っていくと思うんですけど、曲も主役で自分も主役みたいな番組構成だと思うんですよ。こういう曲をかけたいとかありますか?
AOi:2019年、20年ぐらいから毎月プレイリストを作っていて、そこからピックアップして流すのも楽しいかもしれないなと。このときに聴いていた曲ですっていうのがちゃんと残ってるから。
ハタノ:それって世に出してるの?
AOi:出してないです。自分用のプレイリストを毎月作っていて、そこから「2021年の4月に聴いていた曲です」って言って、思い出の曲たちを流すのは楽しそうだなと。
ハタノ:音楽はめちゃめちゃ多ジャンル聴いてると思うので、どんな曲か楽しみですね。
AOi:洋楽邦楽問わず、いろんなジャンルの曲を流せたらなと思っています。
同級生を呼んだり、夜中に公開収録したり……?
ハタノ:やりたい企画は?
AOi:ゲストを呼びたいです。友達、先輩も含めて仲良くさせてもらってる方がたくさんいるので。それこそ初めましての人もお呼びできたら。そこで繋がりを機会として作れる。なかなか「ご飯行きましょう」とか初見で誘いづらいけど、番組に出ていただいたので、みたいにできたらなと。
ハタノ:お〜たしかに! 友達で思い浮かぶ人は?
AOi:勝手に名前を出して、出てくれなかったらどうしよう(笑)。
ハタノ: お楽しみにということで!(笑)。アーティスト以外では?
AOi:僕は日大(日本大学)の芸術学部出身なんですけど、そこの友達とか、他ジャンルで芸術系のことをしてる人が多いので。そこから繋がりで呼んでみても、知らない話が聞けるのかなと思っています。
ハタノ:お母さんとかは……?
AOi:マジで嫌です。
ハタノ:ハハハ(笑)。
AOi:僕の母親って僕の真逆でめっちゃうるさいんです。余計なことしか言わない。それを反面教師として喋らなくなったので、マジで嫌です(笑)。
ハタノ:お母さんから連絡とかは来る?
AOi:めっちゃきますね。たぶん全部チェックしてるので、余計なこと言えないな。
ハタノ:ちなみに(ラジオDJが)決まったとき、ほかのメンバーと喋りました?
AOi:はい。マイが羨ましそうでした。
ハタノ:マイさん一人で喋りたそう。
AOi:「おーん」って感じで(笑)。「ごめんな」って言って(笑)。
ハタノ:ごめんな(笑)。友達や家族は?
AOi:家族は喜んでましたね。radikoプレミアムに入るって言ってました。母親も喜んでたけど、聴かれたくない(笑)。
ハタノ: 企画の話に戻ると、さっきのネヤドラの教習所フェスみたいなイベントとか。
AOi:え、できるんですか。
ハタノ:1年やっていればチャンスがあるかもしれない。言う分にはタダなので(笑)。
AOi:フェスとかできたらいいですけどね。楽しそうです! (ラジオに)出てくれた人たちを呼んで、みたいな。
ハタノ:公開収録とかもね、もしかしたらあるかもしれない。
AOi: 公開収録したいですね。
ハタノ:大阪にめっちゃ来てると思いますけど、好きな場所、公園とかで。
AOi:あんまり昼間に外に出てるイメージがなくて。人前に出てるイメージがないって自分でも思います(笑)。思い浮かべると違和感あるな……夜中とかは絶対怒られるでしょうけど(笑)。
ハタノ:夜中の公開収録、聞いたことがない(笑)。
AOi:いいですけどね(笑)
ハタノ:大阪の街を散歩とか。塩塚モエカさんがDJをやっていたときは、大阪のマップを作ってくれたり。隔週で話すことを考えていかないといけないことも、きっとあるじゃないですか。新しいことをやりたいとか、思っていることはありますか?
AOi:やっぱり家から出ていない生活だとネタなんて生まれないので、外に出ようとはしようと思います。ハタノさんはネタ探したりするんですか?
ハタノ:僕はめっちゃします。新しいところに行くとか。でも割と日常のことでも、面白く喋る筋肉がついてくる気がしますね。
AOi:お〜なるほど。
ハタノ:徐々に、そんなに心配しなくてもいいと思うんですけど。イベント、食フェスに行ったり、タクシーの運転手さんにめっちゃ話しかけたり、「なんか起きろ」って(笑)。
AOi:自分から起こしにいく(笑)。外に出たほうがいいですね!
ハタノ:いやいやいやいや。
AOi:外に出るのがまず第一歩。
ハタノ:逆に家にいて、2時間家の話をする。1年ずっと出ないっていうね、逆張りも。
AOi:今日はなんの料理作ったよとか。ずっと掃除しました、新しい掃除機のアタッチメントを買いました、でもいいかもしれない。
ハタノ:インテリアをこう変えてみたいな。
AOi:配置で家が特定されますね(笑)。
ハタノ:ハハハ(笑)。音楽的なところで言うと、制作のときとか、ネタ探したりしますか?
AOi:いろんな人とご飯を食べに行ったりします。ほかの仕事してる人とかと行くと、自分とは違う人生観が見えるので。そこから自分に取り込んで、自分の人生軸だとこういうことになる、みたいな切り口として、人の人生を覗きにいく。あと美術館に行ったりとか。
ハタノ:個人的には曲の解説をめちゃめちゃしっかりやってほしいなって。
AOi:それいいですよね。あんまり話せてないから、その時間があってもいいかな。
ハタノ:全部喋るっていうよりかは余白があったほうがいいとも思うんですけど、CLAN QUEENの曲は日常に落とし込むのがすごく上手なんで。怒りみたいなところとかも喋ってほしい。「今週あった腹立つこと」みたいな(笑)。
AOi:やばいな(笑)。でも感情に寄り添える何かがあっても面白いなって思っています。
生電話で恋愛相談に乗りたい
ハタノ:ほかに話したいことはありますか?
AOi:恋愛相談が好きなので。
ハタノ:おー! 恋愛相談。
AOi:募集したいです。僕の勝手な恋愛哲学を間違っていようとぶつけていく時間をやりたいな。
ハタノ:それは電話とか?
AOi:あ、電話でもいいですね。生電話したいです、なかなか(直接)喋れる機会がないので。
ハタノ:緊張しないんですか?
AOi:いや、すると思いますけどね。2時間のうちのどこかで、オーバーヒートして「やべっ」て思う瞬間はありそうですけど、まだ緊張してないです。
ハタノ:普段MCをそんなにしないバンドだから、なにを喋るかめっちゃ気になってると思うんですよ。
AOi:そうですよね。
ハタノ:ちなみに(隔週交代でDJを務める)AirAさん(OddRe:)の印象は?
AOi:元々SNSで見ていた通りだなっていう感じなんですけど、元気だな、若っ! て(笑)。
ハタノ:6個ぐらい下だから(笑)。OddRe:のイメージはどんな感じですか?
AOi:イケイケだなと。みんな自分のことを最強だと信じて疑わない感じが、曲からもあって。
ハタノ:『(週刊少年)ジャンプ』に出てそう。
AOi:あ〜『ジャンプ』に出てそう。ずっとビートに乗ってるタイプのキャラクター。
ハタノ:緊張で言うと、ライブでハプニングを切り抜けるみたいな経験ってありますか?
AOi:それこそCLAN QUEENとして初めてライブをしたときは、1曲目の同期が出なくて。
ハタノ: TOKIO TOKYO公演?
AOi: TOKIO TOKYO公演の1曲目が「ヘルファイアクラブ」で、ダンダン、ダンダンのあと出なくて(笑)。yowaがMCをして、僕がパソコンを直すっていうのが最初だったので、ハプニング慣れはちょっとずつ、ほかにも何回も起きているので
ハタノ:ハプニングスタート……!
AOi:ハプニングスタートだったからこそ、あれ以上のハプニングはもう。最初のライブで1曲目出ないって一番じゃないですか。なのでちょっと筋肉はついてる。
ハタノ:生放送でも心配はあんまりない?
AOi:まあ大丈夫じゃないですかね。わかんないですけど(笑)。
ハタノ:うわ〜いいな。2人とも楽観的で、心のどこかで「いけるでしょ」みたいなその自信がすごくいい。
AOi:謎の自信があります。
ハタノ:これから1年、DJが始まりますが、バンドに還元したいとか、こういうお客さんにも来てほしいとかなにかありますか?
AOi:CLAN QUEENは人間味をあまり出さないスタイルでフェスなどやっているので、ここで僕の人間らしさを垣間見て、興味を持ってもらえたり、深みを感じていただけたりしたらと思います。
写真提供=FM802(撮影:渡邉一生) 文=岡島彩乃(SPICE編集部)