滋賀の西川貴教主催『FEST. INAZUMA』、3日間の奇跡が最終日で大いに爆ぜる――T.M.Revolution、abingdon boys school、MONGOL800、Novelbrightらが集結
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写真=『FEST. INAZUMA 2026』実行委員会 提供
『FEST. INAZUMA』2026.9.21.MON@滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場
滋賀県出身のアーティストであり、滋賀ふるさと観光大使を務める西川貴教が発起人を務める、滋賀県下最大の音楽イベント『FEST. INAZUMA(フェスト イナズマ)』(以下、『イナズマ』)が、2026年9月19日(土)・20日(日)・21日(月・祝)の3日間、滋賀県草津市にある烏丸半島芝生広場で開催された。琵琶湖に隣接する烏丸半島芝生広場の特設ステージでは、3日間でアーティストやパフォーマー合わせて、のべ93組が出演。全国各地から集まった観客は、3日間で合計約12万9000人にのぼった。今年で18回目の開催を迎え、『イナズマロック フェス』から名称を改め『FEST. INAZUMA』として生まれ変わった、滋賀県が誇る一大イベント。今回は饗宴を締めくくる、最終日の模様を振り返る。
3日目となる21日(月・祝)、「雷神 STAGE」「風神 STAGE」の2ステージには西川貴教、abingdon boys schoolをはじめChevon、T.M.Revolution、フレデリック、MONGOL800、OWV、川崎鷹也、-真天地開闢集団-ジグザグ、Novelbrightが出演。各ステージの転換タイムには今井らいぱち、span!、タレンチ、丸亀じゃんごといった、若手&実力派芸人が登場。
フリーエリアの「龍神 STAGE」ではJP、LINKL PLANETが出演。ご当地キャラたちが登場するステージのほかに、キッズエリアや滋賀県の各市町が街の魅力を伝える「おいで~な滋賀 体感フェア」も展開。限定のノベルティがゲットできるスタンプラリーや体験イベントなど、有料
この日は前日夜から雨が降っていたが、開演時間には青空が広がる快晴に! これから始まる祝宴を盛り上げるべく、この日の開幕宣言は守山市長・森中高史が登場。「ようこそ琵琶湖へ、滋賀へ! 今日一日、西川のアニキと熱く盛り上がっていきましょう!」と、声高く宣言を叫ぶ。
守山市長・森中高史
OWV
トップバッターのOWVは2度目の『イナズマ』出演。ステージ裏から本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉の4人の気合の声が響く。「最高に盛り上がって! 今日一日よろしく!」と、爆発力高い「Gamer」からスタートダッシュを決めていく。炎天下でもキレと勝ち気のあるパフォーマンスを崩さず、4人が代わる代わるマイクを握り、観客の歓声を巻き込んでいく。「『イナズマ』のごとく、バチバチにパフォーマンスしていきます!!」と「バチバチ」へ。重低音を効かせたグルーヴ、アグレッシブなフォーメーションでテンションをさらに加速。タフなサウンドはまさにOWVの真骨頂。気づけば体を揺らしながら音に乗る観客の姿も増えていく。
「4年ぶりに帰ってきました! めちゃくちゃ暑いけど、もっともっとOWVのステージで熱くします!」と、フェス感満載のナンバー「Summer Days」を披露。タオルが大きく回り、会場いっぱいに一体感が広がっていく。ラストは「LOVE BANDITZ」で、パワフルなダンスと息の合ったマイクワークで、前回出演を上回る存在感を見せつけ、鮮烈な爪痕を刻んでみせた。
Chevon
Chevonは今春メジャーデビューしたばかりながら、その注目度の高さから『イナズマ』初出演を叶えた。1曲目「FLASH BACK!!!!!!!!」から谷絹茉優(Vo)の高音域のタフなシャウトが観客のテンションを引き上げる。この日のステージを曲名通りに刻み付けるべく、オオノタツヤ(Ba)のご機嫌なベースラインがフロアを揺さぶる。「冥冥」では浮遊感たっぷりなKtjm(Gt)のリフ、そこにハイ&ローを巧みに行き来する谷絹のボーカルが観客を夢中にさせる。「誰のファンだっていい! ひとつの塊になって!」と、楽曲に本気でぶつかってほしいと思いを伝える。もちろん、それにしっかりと応えるのが『イナズマ』ファン。わずか2曲で、どっぷりとChevonの世界観を堪能していく。初めての『イナズマ』の会場に、谷絹は「トイレにまで“アレ”置いてあるんです。消臭……」で観客が“力ーーー!”と息ぴったりのコール&レスポンスで返すひと幕も♪
湖上から気持ちよく風が吹くなか、アンニュイに歌い上げる「春の亡霊」や高音域の歌声で感情を揺さぶる「さよならになりました」など、限られた時間のなかで、バンドのバイオグラフィを覗くような色彩豊かな楽曲陣を次々と披露していく。8月に発表した新曲「B612」では、駆け上がっていくバンドサウンドにハンズクラップも自然発生。「『雷神STAGE』のトッパーを任されたのは信頼の証」と告げ、「もっとブチあげていきたい!」と「銃電中」でハイテンションなシャウトで圧倒。全7曲、Chevonと『イナズマ』の確かな親和性を見せつけてくれた。
川崎鷹也
3日間開催された『イナズマ』、川崎鷹也は今年唯一のシンガーソングライターとして初登場。湖上から吹く風を受けながら「曖昧Blue」を奏で、リラックスした雰囲気のなか、切々と歌い上げる深くたゆたう歌声がじわりと会場を包み込む。「ずっと出たかったフェス。最高の景色を見せていただいて、ありがとうございます」と念願の出演を喜んだ。楽曲だけでなくトークも魅力の彼は、「西川さんの“アニキ”はいつから呼んでいいの? 今日からイケる?」と観客に問いかけ、アットホームな空気を作り上げていく。『イナズマ』3日目、ロックアーティストが並ぶラインナップのなか、川崎鷹也が出演すること、そしてSSWとしての意義。曲げてはいけない信念をアコギ1本で示したいと「君の為のキミノウタ」で丁寧に旋律を紡ぎ、言葉に生命を宿すように歌声を響かせた。
「素晴らしい景色を共有できていることがうれしい。フェスはロックバンドのものだと思っていたけど、みんなの表情でホームに感じました。こんな良いフェス、他にないね」と『イナズマ』を絶賛。そして「あなたに届けたくて、あの日から変わらない思い、変えてはいけない思いを届けたい」と、「魔法の絨毯」で日常への愛しさを熱く滾らせた。「『イナズマ』ー!」、ロックシンガー顔負けの盛大なシャウトからラスト「ほろ酔いラブソング」で会場を温かく包み込んだ。
MONGOL800
MONGOL800は『イナズマ』初出演で、滋賀に夏満開な沖縄の空気を届けてくれた。1曲目からビッグアンセム「あなたに」で会場に特大のシンガロングを生み出したキヨサク(Ba.Vo)と髙里悟(Dr.Vo)。観客は太陽を燦々と浴びながら、破顔の笑みを浮かべ、思い思いに歌い騒ぎ、とにかく“愛しさ”が次々と溢れ出していく。ファーストアタックでこの大きな一体感! ここから続くステージに期待はどんどん高まる。「ハイサイ♪ 『イナズマ』で夏の思い出を作って帰って♪」と「少年時代」へ。ホーンセクションも加わり、キヨサクの優しくて力強い歌声と髙里のタイトなビートに、逸る気持ちが抑えきれず、大音量のクラップが発生。
「沖縄より暑いってどういうことですか!?」と、あまりの暑さに驚きつつ、雨予報を覆した『イナズマ』パワーに喜ぶ2人。その喜びを「OKINAWA CALLING」では「遊びましょう~♪」と、彼らのライブでおなじみのパーティダンサー・粒さんも加わってお祭り騒ぎ♪ 初めて目にする粒さんの魅惑の腰つきに観客は一瞬たじろぐも、ご機嫌なモンパチサウンドであっという間にコール&レスポンスで大盛り上がり。ステージ後半はまたも名曲、「小さな恋のうた」に観客が大いに沸く。世代もジャンルも超え、誰もが気持ちよさそうに歌う景色がとにかく素敵だ。ラストは「DON'T WORRY BE HAPPY」でホーン隊&粒さんが再び加わり、ご機嫌なスカサウンドに大興奮♪ 口角上がりっぱなし、この日一日が幸せになる予感ビンビンな、多幸感に満ちたステージに拍手喝采が送られた。
Novelbright
4年連続出演のNovelbrightは、今年もサウンドチェックから『イナズマ』&西川貴教愛がさく裂! 西川の楽曲カバーが恒例となっているが、今年は竹中雄大(Vo)が「HOT LIMIT」の衣装で熱唱し、まさかのビッグサプライズに西川も大急ぎでステージに駆けつけるなど、本編開始前から大盛り上がり。とことん会場を沸かせたところで、いよいよ本編。先ほどまでの“遊び”が嘘のように、「カノープス」から竹中の鮮やかに澄み切った歌声が会場の空気を一変させる。圭吾(Ba)のベースラインが駆け上がり、上昇していくバンドサウンドに表現力豊かな歌声を重ねていく。「さぁ『イナズマ』、ガンガン飛ばしていこうぜ!」と叫び、「seeker」では山田海斗(Gt)、沖聡次郎(Gt)が紡ぐメロディアスなギターサウンド、竹中の一切のブレがないロングブレスに、ひと際大きな歓声が沸いた。
「今年も帰ってこれて、一緒に(西川の)誕生日を祝えてうれしいです」と、連続出演への感謝と“イナズマ愛”をめいっぱい伝える。なかでも“西川愛”が特に強い沖は、西川に入籍届へ署名をしてもらったと告白し、観客から驚きと祝福の声が上がる。その思いの強さを、彼らはパフォーマンスでも示していく。「雪の音」から情感たっぷりのサウンドを打ち鳴らし、圭吾、ねぎ(Dr)が打ち出す繊細なリズムにフロアが揺れる。「人生はうまくいかないことの連続で、悩むこともいっぱいある。それでもライブやフェスが気持ちを奮い立たせてくれる。今日という日を楽しみにしてくれていた人へ、音楽を全力で鳴らします! 『イナズマ』らしく、ブチ上げる準備はできてますか!」と最終曲「Walking with you」で、何度もやってくる華やかなピークに心が躍る。出演回数を重ねるたび、頼もしさを増していく彼ら。次の『イナズマ』で、また大きく成長した彼らの姿に出会うのが今から楽しみで仕方がない。
フレデリック
初出演のフレデリックは新しく生まれ変わった『FEST. INAZUMA』で音を鳴らす意義について語り、想いを込めた1曲目に選んだのはアンセムの「オドループ」。三原康司(Ba)、赤頭隆児(Gt)、三原健司(Vo.Gt)、高橋武(Dr)の4人が打ち出す音は、百戦錬磨のライブバンドならではのタフなサウンド。「オレたちのロックフェスをやらせてください!」と、唯一無二の音に観客もハンズクラップで応えていく。次曲「Happiness」では緻密に作りこんだロックで躍らせ、「ナンセンスナンセンス」では“沼”感満載の極上サウンドでまたさらに躍らせる。複雑に入り組んでいくベースライン、摩訶不思議なギターのリフ、一度ハマると抜け出せない感度の高いビート。観客は“気持ちいい”に特化した極上のバンドサウンドに無我夢中で食らいついていく。
「この滋賀で、大好きなあなたと一対一で、音楽で向き合いたい。感謝の思いを音楽で返したい」と「ジャンキー」ではキャッチーなメロとリズム、アイロニーを混ぜこんだリリックで会場を沸かす。フレデリック“らしさ”が詰まったご機嫌なサウンドは『イナズマ』ファンとも相性抜群で、カラフルなバンドタオルがあちこちで舞い上がる。言葉少なめに、ひたすら楽曲を聴かせるストイックなステージを展開する4人。時折吹き込む強い風さえ追い風となり、ステージの熱をさらに押し上げていく。「CYAN」ではジェットコースターみたく急降下を繰り返すトリッキーなリズムに快感を覚えたと思いきや、三原健司のロングブレスに呆気にとられる人が続出! 「まだまだ遊びましょう!」とラストは「スパークルダンサー」へ。最後の一音が終わるその瞬間まで、“気持ちよさのど真ん中”を突く、一瞬のスキもなく完成度の高いパフォーマンスで魅了した。
-真天地開闢集団-ジグザグ
-真天地開闢集団-ジグザグは『イナズマ』3回目の出演。「『イナズマ』、もっともっとブチ上がろうぜ!かかってこい!」、命(唄)が豪快なシャウトを響かせ、「復讐は正義」から一気に駆け上がっていく。影丸(太鼓)のタイトで重厚感たっぷりのビート、龍矢(低音弦)の華やかに弾けるベースラインに、観客は一斉にヘドバンで応える。「燦然世界」では矢継ぎ早に呪文のように畳みかけるリリックが印象的で、命が「そんなもんか!?」と何度も観客を煽り、フロアの熱をさらに引き上げていく。「ジグザグの禊へようこそ! 会いたかったぜ!」と久しぶりの『イナズマ』に感無量な表情を見せる3人。「そこにいるのは誰だーー!」の叫びから、おなじみの“悪霊退散”ポーズで、キャッチーなメロとヘヴィなサウンドが行き交う「POWER-悪霊退散-」へ。ますますアグレッシブさを増すドラム、不穏な音世界から一転、ドラマチックな展開を見せる楽曲展開に、観客は必死に食らいついていく。
「最高だZ」で会場の一体感を高め、「JAPPARAPAN ~Japanese Party~」では、ラブ&ピースな空間に気分が高まった命が大はしゃぎ。キラーチューン「きちゅねのよめいり」では、「可愛い狐になりましょう!」と、おなじみのコミカルな“きちゅね”ポーズで観客が一斉に踊る。と、そこへキツネ耳のカチューシャ&しっぽをつけた西川が乱入! しかも歌うことなく無言&無表情で踊るというあまりの衝撃の姿に、命が膝から崩れ落ちるシーンも。西川は、ライブ中に時折雨が降っていたことに触れ「晴れてたのにちょっと雨降ったやろ? キツネの嫁入りやーー!」と、天候まで味方につけたパフォーマンスを絶賛! 西川のパーフェクトなサプライズに命は思わず「幻? さすがですね。もっと勉強しないと!」とたじたじになり、会場は大歓声に包まれた。
今年末の記念禊(ライブ)をもって、活動を一時休止することを発表した彼ら。「たくさんの人に支えてもらうなか、(活動を)止めるのは勇気のいる決意。前だけを見て頑張っていきたい。『イナズマ』、必ずまた会いましょう!」と、ファンと約束を交わすように「Promise」を力強く歌い上げ、『イナズマ』に確かな禊の刻印を残していった。
abingdon boys school
2019年以来、久しぶりの『イナズマ』出演となったabingdon boys school。スクリーンに映し出されたのは、西川貴教(Vo)が『イナズマ』会場のすぐ目の前に広がる琵琶湖畔からステージへと歩いていく姿。そのまま緞帳が上がるも、ステージ上に本人の姿はない。観客が息を飲んだその時、ステージ奥からバンド名を背負った革ジャン姿の西川がゆっくりと現れ、さきほどまでの映像が“ライブ”配信だと分かると、観客の歓声は一気に跳ね上がった。粋な演出に、1曲目「DESIRE」の歌いだしから会場の熱量は一気に最高潮へ! SUNAO(Gt)、柴崎浩(Gt)の迫力あるギターサウンドが走り、岸利至(Key.Pro)のメロディが楽曲をよりダイナミックに見せる。ストリングスが世界観を壮大に押し広げる「STRENGTH.」では、西川のしなやかに高く駆け上がる歌声と、卓越したバンドサウンドが会場を大きく揺らす。同じボーカリストでも、名義が変わればここまで情感も世界観も変わるのか――、目の前に広がるステージに誰もが夢中になって食らいついていく。「やらせてもらいますよ!」、久しぶりの『イナズマ』出演に気合十分の4人は、特攻の爆発音を合図に「HOWLING」からさらにギアを上げていく。西川が挑発的に煽るのは観客だけじゃない。もっと高みへ昇ろうと、バンドメンバーにも熱い視線を送り続ける。
「我々全員、50歳を超えています……手加減できなくて、ごめんなさい!!」と笑わせながら、「Siren」で重厚なギターロックサウンドが轟く。次々と上がる火柱を前に、西川は鬼気迫る表情で吠え、観客はその圧倒的なパフォーマンスに魅了された。昨年結成20周年を迎え、久しぶりのライブに「これだけ待ってくれている人がいるなんて……」としみじみしつつ、「大人げない演奏でお届けさせていただいております♪」と、「Fre@K $HoW」「JAP」を、余裕すら感じさせる卓越したプレイでさらりと披露。久しぶりの『イナズマ』とは思えない、貫禄あるステージで楽しませてくれた。
ステージ終わり、惜しむ声を受けながらメンバーがステージ中央でトークセッションへ。「また6人で帰ってきたい。実は新曲もプリプロの段階まできている」と、期待の募る発言も飛び出した。ここでバンドメンバーが退場し、残された西川が豪快に衣装を脱ぎ、“革命”Tシャツを身にまとうと「風神 STAGE」へ移動。「みなさんの大好物をこの滋賀に、琵琶湖に吸わせてやってくださいよ!」と、サプライズで西川貴教名義でのステージを披露。バンドメンバー・DJ Yamatoとのセッションで、ご機嫌なクラブアレンジを加えた「LEVEL 4」や「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」を熱唱。前日とは打って変わっての豪快なアレンジ、さらにabingdon boys school/西川貴教/T.M.Revolutionの3つの名義のライブを一度に楽しめるのは『イナズマ』だけ。嬉しいサプライズに会場が大きくざわついた。
T.M.Revolution
そしていよいよ、3日間に渡って繰り広げられてきた『FEST. INAZUMA』を締めくくるのがT.M.Revolutionだ。先ほどと同じようにバックヤードがライブ中継され、早着替えの様子が映し出されると、あっという間に「雷神 STAGE」に姿を現した彼。彼のワンマンライブでも実現しないであろう、『FEST. INAZUMA』だからこその、三変化、贅沢なステージの始まりに観客は割れんばかりの歓声で彼を迎える。1曲目は「HEAT CAPACITY」、新しい『イナズマ』の歴史を豪快に刻むべく、迫力ある歌声を響かせていく。「気持ち良いことさせてください♪」と、不敵な笑みを見せながら「臍淑女 -ヴィーナス-」へ。デビュー30周年の軌跡を辿りながら、最新最強のパフォーマンスで観客を熱狂へ導いていく。
「まだまだ夏は終わりませんよー!」と、アッパーなサマーチューン「Summer Blizzard」で観客と大合唱。軽快なサウンドの中でも攻めの姿勢を崩さず、高い熱量を保ったまま突き進む。MCではこの日の展開を振り返り、「今日ほど、体を鍛えていてよかったと思う日はありません!」と自慢の筋肉の育て方をレクチャーしつつ、「私じゃないとできない企画でございます! すべてはみなさんのため! あなた方、一人ひとりのためにこの体はでてきております!」と、タフな肉体はすべて、ファンのため、『イナズマ』のためにあると誇示。「暦の上ではすっかり秋ですが、『イナズマ』だけは夏にしようぜ!」と、「HIGH PRESSURE」へ。今夏もSNSなどで何度も耳にした楽曲だが、やはり“生”は格別! 何度だっておかわりしたい、ハイテンションなナンバーで会場を沸かすと、本編ラスト「WILD RUSH」まで、30周年を祝うような楽曲陣と唯一無二のパフォーマンスで駆け抜けた。
アンコールでは松岡修造が登場し、会場は騒然。「HOT LIMIT」の替え歌で<できる! 君ならできる!>と、会場にテニスボールを打ち込んでいく。今夏に巻き起こった全てのストーリーを伏線回収するような展開に誰もが大喜び。しかも松岡はこの一瞬のステージのためだけに前日から滋賀県に来ていたというから、彼の“西川愛”のすごさに観客が拍手喝采を送る。待ちわびたアンコール2曲目は「3日間で何回歌えばいいんですか!?」と突っ込みつつ、「HOT LIMIT」を観客とともに、この日一番の大合唱に。さらに、西川は「雷神 STAGE」から「風神 STAGE」へ全力ダッシュ! “誰も取りこぼさない”全力のパフォーマンスに誰もが満面の笑みを見せる。
「新しい一歩をみんなで歩き出すことができて感無量です! これからもこの滋賀で、この場所でみんなと一緒に“できる”気持ちを持ち続けていきたい。あと2年で20年! みなさんのおかげです!」と、改めて感謝の気持ちを叫び、『イナズマ』を締めるのはやっぱり「Lakers」! MONGOL800やフレデリックら、出演者とともに、琵琶湖の雄大な景色が生み出した、仲間たちと築き上げた歌を笑顔いっぱいで歌いあげ、『FEST. INAZUMA』3日間のステージが幕を閉じた。
「また『イナズマ』で会おうぜ!」。西川は渾身のシャウトで『イナズマ』への思いを叫んだ。『FEST. INAZUMA』で音楽がつないだ3日間の奇跡。その熱は途切れることなく、来年の『イナズマ』へと続いていく。素晴らしいステージを見届けたばかりなのに、もう次の夏が恋しい。
取材・文=黒田奈保子 写真=『FEST. INAZUMA 2026』実行委員会 提供