完全妄想・完全ネタバレ無し、初日渋谷ライブレポの答え合わせ!フラワーカンパニーズがクアトロツアー大阪編でみせたロックンロール大爆発

レポート
音楽
2026.10.28
 写真=フラワーカンパニーズ 提供

写真=フラワーカンパニーズ 提供

画像を全て表示(10件)

フラワーカンパニーズ 『フラカンのクアトロツアー2026』2026.10.25(SUN)梅田クラブクアトロ

フラワーカンパニーズ『フラカンのクアトロツアー2026』。10月10日(土)渋谷クラブクアトロ初日を皮切りに、10月24日(土)広島クラブクアトロ・10月25日(土)梅田クラブクアトロ・11月1日(日)名古屋クラブクアトロと続く。というわけで先日、初日渋谷のライブレポートを担当。ツアーファイナルの名古屋まで完全ネタバレ無しライブレポートというのは理解ができるのだが、関西在住の僕は渋谷に行けるわけもなく、完全妄想で曲順表だけを頼りに書いて欲しいという狂った依頼を受けたのだった。(フラワーカンパニーズ、初のクアトロワンマンツアー開幕!完全ネタバレ無しで届ける、37年進化し続けるロックンロールの底力:https://spice.eplus.jp/articles/349701)

その内容はすでに掲載されているので読んでいただくとして、地元関西の梅田クラブクアトロは完全妄想ライブレポートの答え合わせとしてリアルライブレポートを書けると思い込んでいた。が、どうやら甘い考えのようで……。つまりはツアーファイナルの名古屋が残っているので、まだ完全ネタバレなしライブレポートということらしい。それじゃ答え合わせはできないはずだが、やれる限りで初日完全妄想ライブレポートの答え合わせを書いてみよう。

ボーカル鈴木圭介には、そっと背中を押すようにアコースティックギターで歌うイメージがあり、今からちょうど20年くらい前の鈴木ひとりソロライブツアーを彷彿させる、と書いた。ところが、何と驚くことに1曲目は違う曲でスタート。どういうことだ? ライブバンドがツアーを重ねながら曲順を変更していくことは普通のことだが、まさか1曲目から変えてくるとは。ベースのグレートマエカワにライブ後に話を聞くと、前日の広島では変更されていなかったとのこと。そして、まぁ、この1曲目のはじまりもとんでもなく良い。そっと背中を押されるところが、しっかりと背中を押されるので心揺さぶられて、始まったばかりなのに泣きそうになる。

フラワーカンパニーズは結成37年。鈴木圭介・グレートマエカワ・竹安堅一・ミスター小西という全員今年57歳の男たちが年齢を重ねながら、名古屋で結成された当初からのロックンロールドリームを抱いて必死に生きている。こんなことも書いていたが、必死な生き様が想像以上に感じられた第1ブロック。初っ端からギア入りまくりだし、脂乗りまくりだし、生を肯定される強い歌ばかり。曲中では勢いあまってか、突然のシャウトがぶちかまされ、異様なロックンロールの凄みを感じる。結成37年なのに、まだまだギラギラしていて、まだまだふてぶてしい。理想の年の取り方だ。観客もヤングバンドを応援するヤングキッズのようなフレッシュさ。これは素晴らしいライブになること間違いない。

鈴木とマエカワの愉快な立ち話、寡黙な竹安の話し出す瞬間、小西の素っ頓狂愛嬌話が一切行われない完全MC無し、と初日の妄想ライブレポートではそんな呑気な冗談をかましていたが、もちろん、そんなわけない。第1ブロック終わって、怒涛の鈴木マエカワ愉快立ち話がぶっ放される。5年ぶりの梅田クラブクアトロだが、良い意味でどうでもいい話で通常営業。そんな立ち話をぶっ切って豪快に投げ飛ばしていくように第2ブロック突入。楽しく踊りまくれるし、呆然と立ち尽くしもしてしまう。マエカワ・竹安・小西という3人の演奏がともかく格好良いから、より鈴木の歌が際立つ。特に竹安の切り裂くようにつんざくギターの破壊力には魅入るしかなかった。

破壊力の凄みで呆然と立ち尽くした後は、真っ直ぐな曲の良さにただただ沁みいる。躍らせて沁みらせての緩急をつけるのが、フラカンの二刀流という真骨頂とも書いていたが、まさにその通り。それが顕著に表れていた第3ブロック。いやどう考えても、この曲から始まるのは最高すぎるだろうと感激してしまった。初日では1曲目のナンバーが第3ブロックで歌われたのだが、こんな凄い狼煙を上げれる曲を敢えて第3ブロックにも置くというフラカンの引き出しの多さ……。伊達に300曲以上も歌ってきていない。

そうそう、寡黙な竹安が話し出す瞬間、小西の素っ頓狂愛嬌話ももちろん聞ける。小西から「人に観られてなんぼの人間」という迷言いや名言も飛び出したが、マエカワの言葉を借りるならば、そういう人間が集まっているのがバンドであり、だからこそ37年も続いているわけで。そして、マエカワは、300曲以上あって良い曲が多いから、クアトロツアーでの曲順を迷ったことと、ちょっとずつは変わっていることも明かした。鈴木のMCによるとこの日10月25日はリクエストの日ということもあってなのか、今後はライブの事前にSNSなども通して、どんどんリクエストをと観客に募る場面も。年末の京都磔磔、年明けの梅田シャングリラ被り無し2日間など、関西のファンからしたら楽しみは尽きない。

300曲以上あるわけで新旧織り交ぜた曲順とも書いているが、最終ブロックでは、そこを格段に感じることができた。最高のロックンロールバンドは最新アルバムが一番良い、とも書いたように、2025年発表の最新アルバム『正しい哺乳類』の楽曲は格好良い。何が素晴らしき驚きかというと、約30年前の1990年代楽曲も同じくらいに格好良い。どちらも同じ強度で同じ熱量で新旧の差が全くない。ずっと大爆発していて、ずっと観客を虜にしてしまう。いやぁ、これ想像以上に仕上がっているツアーですよ。

お馴染みの常套句「メンバーチェンジ無し 活動休止無し ヒット曲は次回作」は本編でも聞くことができたが、その後の「永遠によろしく」という言葉も印象に残っている。アンコールでの「俺は死ぬ気でやっていますよ! よござんすか!」にはとどめを刺されたが、やはり今のフラワーカンパニーズは、とてつもなくギラついていてヒリついている。アンコールでは、家での憂鬱な気持ちが、クアトロでは幸せな気持ちにチェンジできている、と妄想していたが、幸せな気持ちどころが、最後の最後まで大興奮大熱狂の気持ちであった。それだけロックンロール大爆発だったということ。

曲順表ではダブルアンコールはなかったのだが、急遽、舞台に再び登場する。同世代の盟友サニーデイ・サービスが4時間のライブで話題になっていることから、「後24曲くらい!」なんて冗談も話をしたが、普段フラワーカンパニーズはダブルアンコールをやらない。しかし、この日、10月25日は敬愛する遠藤賢司の命日ということもあり、遠藤賢司の歌を歌うことに。竹安の凄いギターが鳴り響き、鈴木の凄いハープも鳴り響き、マエカワ・小西のリズム隊が凄い迫力で重なり合っていく。1970年発表『夜汽車のブルース』。これぞブルースロック。フラワーカンパニーズの原点であり、伝家の宝刀でもある。

最後は、観客の写真撮影可能にしてツアーファイナル11月1日(日)名古屋クラブクアトロに向けての宣伝告知協力をお願いする。このライブレポートも完全ネタバレなしとはいえ、少しでも宣伝告知へと繋がればと書いている。ツアー初日を完全妄想でライブレポート担当したからこそ、ツアー3本目を完全リアルでライブレポート担当して、その生々しい魅力に唖然となるしかなかった。だからこそ、兎にも角にも、フラワーカンパニーズ『フラカンのクアトロツアー2026』ツアーファイナル11月1日(日)名古屋クラブクアトロを目撃してください、妄想ではなく、みなさんの眼で。

取材!・文=鈴木淳史 写真=フラワーカンパニーズ 提供

ツアー情報

フラワーカンパニーズ 『フラカンのクアトロツアー2026』
※終了した公演は省略
11月1日(日)名古屋クラブクアトロ OPEN 15:15 START 16:00
 

前売 ¥5,700(税込/ドリンク代別途要) 
※高校生以下は当日 ¥2,000キャッシュバック(当日年齢を証明できるもの(学生証、保険証など)のご提示が必要となります)
シェア / 保存先を選択