【速報】2016年セイジ・オザワ松本フェスティバル、プログラム発表
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セイジ・オザワ松本フェスティバル 公式サイトより
指揮はファビオ・ルイージと小澤征爾、オペラは「子どもと魔法」
本日2月1日、セイジ・オザワ 松本フェスティバルから2016年のフェスティバル 公式プログラムが発表された。リリースによれば、8月上旬の室内楽勉強会から9月9日のオペラ公演までの約ひと月の間にさまざまなイベントが松本市を舞台に開催される。ではさっそく注目の公演内容を見てみよう。
まずサイトウ・キネン・オーケストラによるオーケストラコンサートは例年通りの2プログラムが、それぞれ二回ずつ開催される。
うち一公演はファビオ・ルイージと小澤征爾が半分ずつ分け合う形で行われ、ファビオ・ルイージが得意とするオネゲルの交響曲第三番「典礼風」を、そして小澤征爾はブラームスの交響曲第四番をそれぞれ指揮する(Aプログラム:8/18、22)。小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラはフェスティバル以前の活動最初期からこのブラームスの交響曲を繰返し、大事に演奏してきたことはファンの皆さまもご存知だろう。
もう一つのコンサートはファビオ・ルイージの指揮のもと、独唱に三宅理恵、クリスティーン・ゴーキーを、合唱に公募によるOMF合唱団と、東京オペラシンガーズを迎えてマーラーの大作「復活」を取り上げる(Bプログラム:8/19、21)。どちらもサイトウ・キネン・オーケストラの真価が発揮される公演となることは疑いようもない。
オペラ公演では、2015年に小澤征爾音楽塾で取り上げたラヴェルの「子どもと魔法」を”小澤征爾音楽塾オーケストラによる OMFオペラ”として小澤征爾の指揮により上演する(9/6、9)。小澤征爾にとって、「子どもと魔法」は駆けだしの若手の頃にアシスタントとして最初に勉強した思い出深いオペラだ。昨年行われた各地での上演から、より一層磨き上げられた表現でフェスティバルを飾ってくれることだろう。
小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラは、もうひとつ「セイジ・オザワ 松本フェスティバルGig」と題された公演にも登場する。サイトウ・キネン・フェスティバル時代から共演を重ねてもはやおなじみとなったマーカス・ロバーツ・トリオを迎え、マーカス・ロバーツへの委嘱作品の初演、そしてガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」ほかを演奏する(8/28)。
なお、「子どもと魔法」が「子どものためのオペラ」として長野県内の中学1年生を対象に、またマーカス・ロバーツ・トリオを迎えたコンサートが「子どものための音楽会」として長野県内の小学6年生を対象に開催されることも併せて発表されている。
「ふれあいコンサート」としてフェスティバルに集まった名手たちによる室内楽公演が開催されるのも例年どおりで、今年もセイジ・オザワ松本フェスティバルではオーケストラ、オペラにジャズに室内楽と、幅広いプログラムが楽しめる。この内容で開催される二回めのセイジ・オザワ松本フェスティバルは、80歳を超えてなお活躍を続ける小澤征爾の集大成であり、また彼の活動の本拠地であるという、フェスティバルのポジションを明確に打ち出すことだろう。
なお、小澤征爾は子息である小澤征悦とともに、2月2日(火)12時からの「徹子の部屋」に出演する。同番組には17年ぶりとなる親子での出演で、きっと楽しく興味深い話が聞かれることだろう。
ブラームス:交響曲第四番 ホ短調 Op.98
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
ソプラノ:三宅 理恵
アルト:クリスティーン・ゴーキー
合唱:OMF合唱団、東京オペラシンガーズ
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
会場:まつもと市民芸術館・主ホール
演出:ディヴィッド・ニース
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
チェロ:イズー・シュア
ハープ:吉野直子
ピアノ:江口玲 他
会場:キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
共演:マーカス・ロバーツ・トリオ
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー 他
会場:あがたの森文化会館 講堂
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
共演:マーカス・ロバーツ・トリオ
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー 他
演出:ディヴィッド・ニース
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ