新国立劇場《イェヌーファ》稽古場レポートvol.1
-
ポスト -
シェア - 送る
新国立劇場が2、3月に上演するヤナーチェクのオペラ《イェヌーファ》(新制作)。1月31日(日)から、稽古が始まりました。
(2016.1.31 新国立劇場リハーサル室 Photo:M.Terashi/TokyoMDE)
飯守泰次郎オペラ芸術監督が「ヤナーチェク作品を上演したいという希望をずっと持っていました。すばらしいプロダクションが新国立劇場で上演でき、その夢が叶いました」と語る今回の新制作上演(ベルリン・ドイツ・オペラの協力により上演)は、ベルリン・ドイツ・オペラで2012年に初演され2014年にも再演、DVD化(第58回グラミー賞最優秀オペラ・レコーディング部門にノミネート。発表は現地時間2月15日 https://www.grammy.com )もされている名舞台。白を基調とした装置に人間模様が描き出される、美しい舞台。
飯守泰次郎・オペラ芸術監督
シュテヴァ役のジャンルカ・ザンピエーリと日本人出演者が集結した稽古初日の稽古場では、演出補のエヴァ・マリア・アベラインが、クリストフ・ロイの演出コンセプトを説明。
「クリストフ・ロイは、イェヌーファの原作に忠実に、『物語を語る、お客様に物語を伝える』ということを大事に演出しています」と語るアベラインは、まずは、再度このオペラのストーリーをみなさんと共有したいとし、イェヌーファの核となる「ブリヤ家」の状況、オペラが始まる以前のブリヤ家の“人間関係”を紐解くことからスタート。物語を順に第1幕から辿り、その後、舞台写真を見ながら、1時間以上にわたり演出コンセプトを説明。(コンセプト詳細については、追々、稽古場レポートの際にご紹介します)
左)演出補のエヴァ・マリア・アベライン
実寸大の舞台装置を前に、演出コンセプトの説明に聞き入る歌手、スタッフ陣
続いて、第1幕から稽古を開始。この日は、イェヌーファに文字を教わった牧童のヤノが水車小屋から駆け込んできて、イェヌーファに、字が読めるようになったと喜ぶシーンから。
舞台スタッフと装置や立ち位置などをチェック
実際に舞台装置上で歌う前に音楽面の打ち合わせ。左)吉原圭子(ヤノ役) 右)小林厚子(イェヌーファ役カヴァー)
まず音楽稽古から。この日の指揮は石坂宏・音楽ヘッドコーチ。
演出補・アベラインが自ら演技し、牧童ヤノの演技を指導
レオシュ・ヤナーチェク作曲 歌劇「イェヌーファ」
全三幕 チェコ語上演・字幕付き
■日時:
2016年2月28日(日)、3月5日(土)、11日(金) 14:00開演
2016年3月2日(水)、8日(火) 18:30開演
■演出:クリストフ・ロイ
■美術:ディルク・ベッカー
■衣裳:ユディット・ヴァイラオホ
■照明:ベルント・プルクラベク
■振付:トーマス・ヴィルヘルム
■演出補:エヴァ=マリア・アベライン
■管弦楽:東京交響楽団
ラツァ・クレメニュ:ヴィル・ハルトマン
シュテヴァ・ブリヤ:ジャンルカ・ザンピエーリ
コステルニチカ:ジェニファー・ラーモア
イェヌーファ:ミヒャエラ・カウネ
粉屋の親方:萩原潤
村長:志村文彦
村長夫人:与田朝子
カロルカ:針生美智子
羊飼いの女:鵜木絵里
バレナ:小泉詠子
ヤノ:吉原圭子
新国立劇場 《イェヌーファ》特設WEBサイト
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/jenufa/
2015/2016 Season
New production
Opera in 3 acts
Sung in Czech with Japanese supertitles
Opera Palace
Production Christof LOY
Scenery Design Dirk BECKER
Costume Design Judith WEIHRAUCH
Lighting Design Bernd PURKRABEK
Choreographer Thomas WILHELM
Revival Director Eva-Maria ABELEIN
Stage Manager SAITO Miho
Laca Klemeň Will HARTMANN
Števa Buryja Gianluca ZAMPIERI
Kostelnička Buryjovka Jennifer LARMORE
Jenůfa Michaela KAUNE
Stárek HAGIWARA Jun
Rychtář SHIMURA Fumihiko
Rychtářka YODA Asako
Pastruchyňa UNOKI Eri
Karolka HARIU Michiko
Barena KOIZUMI Eiko
Jano YOSHIHARA Keiko
Chorus New National Theatre Chorus
Tokyo Box Office:
+81-(0)3-5352-9999