スパニッシュ・ブラス 完璧なテクニックと胸高鳴る熱狂の一挙両得
完璧なテクニックと胸高鳴る熱狂の一挙両得
そういえばこれまで、スペインのブラスを聴く機会はほとんどなかった。その点で、同国を代表するスパニッシュ・ブラスの来日は朗報だ。1989年に結成された同クインテットは、96年のナルボンヌ国際金管五重奏コンクール優勝で国際的な注目を集め、世界の著名ホールや、ルツェルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭に多数出演。自ら音楽祭を開催するほか、18枚のCD&DVDのリリース、100を超える作品の初演など、多岐にわたる活躍を続けている。特徴は、舌を巻くほどの超絶技巧と抱腹絶倒のコミカルなステージ、そして何よりラテン的な感性と閃き。
今回は、バッハからファッツ・ウォーラーに至る多彩なプログラムで魅了し、中でもブレトン、グラナドス、ヒメネスなどのスペインものや、ロータ、カルロス・ジョビンといったラテン系のポピュラー音楽では、他国のアンサンブルにない熱気とノリの良さを満喫させてくれる。夏こそ、このホットなブラス・エンタテインメントで、熱狂のひとときを過ごそう!
文:柴田克彦
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年7月号から)
8/3(月)18:45 電気文化会館 ザ・コンサートホール、8/4(火)19:00
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール、8/8(土)19:00 東京文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
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