美術館のような回廊ギャラリーで楽しむ、薔薇の版画展
Koharu小春展「薔薇°(バラード)」
1枚しか刷れない版画とは?
国内にとどまらず、ニューヨークや上海などで、薔薇をモチーフにしたコンテンポラリーな作品を発表し続けるKoharu小春の作品展『薔薇°(バラード)』が、台場の「GALLERY21」にて開催中(入場無料 2月28日まで)。
Koharu小春展「薔薇°(バラード)」
薔薇の作家・Koharu小春は、版の上に直接絵を描き、それを写し取る1枚限定の版画(モノタイプ)を中心に制作。薬品を使わずに版が作れる、地球にも体にもやさしいエコな技法を用いている。例えば、本展で展示されているモノクロの作品は、まず、プラスチック板の上に、ローラーを使って黒い部分を描く。そして、黒い部分からはインクを取り去るというマイナスの作業をし、白い部分にはインクを乗せていくというプラスの作業をして版を創り上げた。筆は使わず、額装するときに使うマット(厚紙)の切れ端、ティッシュ、布、スポンジ、手のひらなど、身近にあるものを使い、濃淡は手の力加減で表現している。
「ROSE 再生」Koharu小春(モノタイプ)
Koharu小春によって生命(いのち)を吹き込まれた薔薇は、ニューヨークや上海でも多くの注目を集め、ブース出展した「2010上海国際科学と芸術展」では、上海の人々に鮮烈な印象を残した。
「GALLERY21」(ホテル グランパシフィック LE DAIBA 3F)
本展では、Koharu小春の原点ともいえる作品を中心に、約30点が展示されている。会場は、吹き抜けや7メートルという天井高など、ラグジュアリーな空間が訪れる人を魅了する「GALLERY21」。ホテルの一角にありながら、美術館のような雰囲気の中で作品を鑑賞できる。
Koharu小春展「薔薇°(バラード)」
イベント情報
Koharu小春展「薔薇°(バラード)」
会期:2016年2月6日(土)~ 2月28日(日)
11:00~18:00(月曜定休)
会場:ホテル グランパシフィック LE DAIBA 3F「GALLERY21」
東京都港区台場2-6-1(ゆりかもめ「台場」駅直結)
入場料:無料