柳楽優弥がストリート・ファイトで見せる野獣のような姿 映画『ディストラクション・ベイビーズ』特報映像が解禁に
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『ディストラクション・ベイビーズ』 ©2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会
5月21日から公開の映画『ディストラクション・ベイビーズ』の特報映像が公開された。
同作はデビュー作『イエロー・キッド』で黒沢清、阪本順治両監督の絶賛を受けた新鋭・真利子哲也監督の初商業作。共同脚本で『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞優秀賞を受賞した喜安浩平氏も参加する話題作だ。キャストには、主演の柳楽優弥をはじめ、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎など日本映画界を担う若き才能が集結。さらに、池松壮亮、でんでんら強烈な存在感を放つ演技派たちも競演している。
解禁された特報は、柳楽優弥演じる主人公・泰良が野獣のような狂暴性を見せる鬼気迫る映像だ。泰良が街をうろつき、突然見知らぬ人に襲い掛かる、ストリート・ファイトの1シーンから始まる。さらに、男を羽交い絞めにしながら「まだいけるやろ」とつぶやく泰良。最後は、泰良が男をノックアウトして雄叫びを挙げたところに、大勢のヤクザ風の男たちが襲い掛かるシーンで締めくくられる。約36秒の短い映像ながら、凶暴性を抑えることのできない、泰良の野獣のような一面が垣間見えるものだ。そのほかにも、菅田演じる裕也や、小松菜奈演じる那奈、そして村上虹郎演じる泰良の弟・将太も感情のほとばしる激しいセリフを発するなど、全編が作品の激しい暴力性を物語っている。
また、音楽をZAZEN BOYSを率いる向井秀徳が担当していることが明らかになった。若き鬼才・真利子哲也監督が、スクリーンに登場人物の狂気と欲望を叩きつけ「すべてやりきった」と語る同作。キャスト・スタッフともに、才能ゆたかな新鋭たちが体現した"狂気”がどのようなものに仕上がっているのか。続報を待とう。
『ディストラクション・ベイビーズ』は5月21日(土)テアトル新宿ほか全国公開
『ディストラクション・ベイビーズ』 ©2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会
監督・脚本:真利子哲也
脚本:喜安浩平
出演:柳楽優弥 菅田将暉 小松菜奈 村上虹郎 池松壮亮 北村匠海 三浦誠己 でんでん
【ストーリー】
愛媛県松山市西部の小さな港町・三津浜。海沿いの造船所にふたりきりで暮らす芦原泰良と弟の将太。喧嘩に明け暮れていた泰良は、ある日を境に三津浜から姿を消す―。松山の路地裏、強そうな相手を見つけては喧嘩を仕掛け、打ちのめされても食い下がる泰良。彼に興味をもった北原裕也が、「おもしろいことしようや」と声をかける。通行人をターゲットに無差別に暴行を加え、車を強奪したふたりは、乗り合わせていた少女・那奈と松山市外へ向かう。その頃、将太は、自分をおいて消えた兄を探しに市内へとやってきていた。
【タイトルの由来】
タイトルの由来は、「Distraction=気晴らし、動揺」だけでなく、「Destruction=破壊」という、類似する発音で2つの意味を持った言葉から、この映画の若者たちの群像劇を象徴するタイトルとなった。
©2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会