活動休止から1年、ART-SCHOOL新木場で完全復活
「ART-SCHOOL LIVE 2016 Easter」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo by HIROHISA NAKANO)
ART-SCHOOLがワンマンライブ「ART-SCHOOL LIVE 2016 Easter」を2月13日に東京・新木場STUDIO COASTで行った。
昨年2月13日のワンマンを機にバンドを休止させたのち、12月のロックフェス「COUNTDOWN JAPAN 15/16」出演をもって活動を再開した彼ら。今回のワンマンは休止からちょうど1年後となる日に、休止前最後のライブを行った会場で実施された。
開演時刻になるとメンバーはゆっくりとステージに登場し、まずは「14souls」からライブをスタート。ファンは落ち着いた様子で演奏を行うメンバーの姿に見入っていた。「エイジ オブ イノセンス」披露後、木下理樹(Vo, G)はおもむろに「ただいま」と挨拶し、「今日はギフトのような気持ちで、みなさんに曲をお届けします」とコメント。戸高賢史(G)のギターカッティングが鳴り響いた「real love/slow dawn」をはじめ、「夜の子供たち」「Promised Land」といったナンバーを次々と披露していった。
「BUTTERFLY KISS」ののち、木下は1年ぶりの新木場STUDIO COAST公演になったことを触れつつ「ここにまた戻ってくることができ、非常にありがたいです」とファンに向け感謝の言葉を告げた。また彼はニコニコ生放送でこの公演が配信されていることを話題にし、「家でも踊るといいと思うよ」と語ると「クロエ」の演奏をスタート。軽快なサウンドに乗せ、ファンは身体を揺らしていった。さらに木下の「喉がちぎれそうなくらい叫ぶと思うので、みんなシンガロングをしてください」という宣言で始まった「I hate myself」では、腕を突き上げつつ歌うオーディエンスの姿が多く見られた。
「I hate myself」演奏後、木下と戸高は5月にニューアルバム「Hello darkness, my dear friend」をリリースするとともに、全国ツアーを行うことを発表。アルバムの内容に関し木下が「僕のこの1年間の感じが全部詰まってます」と解説すると、会場に歓声が飛び交った。終盤に入るとバンドは「その指で」「ロリータ キルズ ミー」などを休みなく披露。「UNDER MY SKIN」では藤田勇(Dr / MO'SOME TONEBENDER)が力強いドラミングを展開する中、中尾憲太郎(B)はステージ前方に移動し観客を煽っていった。そして最後にメンバーは「FADE TO BLACK」で畳みかけ、本編を終えた。
アンコールで木下は「こんなに温かい声援が送られてくるとは……」と驚きつつ新曲2曲を披露。ファンは集中した様子で両楽曲に耳を傾けていた。さらにダブルアンコールで木下は「僕たちなりのギフトみたいなものだと思って、受け取ってもらえたらうれしいです」と述べ「ニーナの為に」「斜陽」でフィニッシュ。新たな活動に向けての意気込みを強く感じさせるパフォーマンスでワンマンを締めくくった。
ART-SCHOOL「ART-SCHOOL LIVE 2016 Easter」2016年2月13日 新木場STUDIO COAST セットリスト
01. 14souls
02. エイジ オブ イノセンス
03. real love/slow dawn
04. 夜の子供たち
05. Promised Land
06. LITTLE HELL IN BOY
07. サッドマシーン
08. ウィノナライダー アンドロイド
09. レモン
10. BUTTERFLY KISS
11. クロエ
12. LOVERS
13. カノン
14. 左ききのキキ
15. DIVA
16. イノセント
17. I hate myself
18. その指で
19. BOY MEETS GIRL
20. ロリータ キルズ ミー
21. UNDER MY SKIN
22. FADE TO BLACK
<アンコール>
23. 新曲1
24. 新曲2
25. あと10秒で
26. スカーレット
<ダブルアンコール>
27. ニーナの為に
28. 斜陽