沖縄で演劇すべてを学ぼう! 広い視野で体験できるサマーキャンプ開催!
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ぜいたくで、多岐にわたる内容は目からウロコ!
創作、演技、舞台設営、音響、照明……演劇の創作現場を体験してすべてが学べる
2015年夏、沖縄公演が行われる2つの作品、マームとジプシーによる『cocoon』、新国立劇場演劇研修所による『少年口伝隊一九四五』の本番前後の流れを通して、創作・演技・音響・照明・舞台設営など実際の創作現場を体験しながらさまざまな技術を学ぶことができる、今までありそうでなかった画期的なイベントが開催される。題して、「演劇サマーキャンプ in OKINAWA」だ。
例えば、『cocoon』の関連ワークショップを紹介すると、舞台監督・森山香緒梨による舞台技術ワークショップ、音響スタッフ・zAk、飴屋法水、藤田貴大ほかによる音響ワークショップ、照明スタッフ・富山貴之、南香織による照明ワークショップ、主宰・藤田貴大による演劇創作ワークショップ、マームとジプシーの演劇づくり、スタッフ総出で行われるスタッフワーク、舞台作業ガイダンス、原作の漫画担当編集者・金城小百合氏と藤田貴大によるプレトーク、舞台稽古見学と本当に、本当に多岐にわたる。『少年口伝隊一九四五』についても、作品ならではの切り口が用意されているから、うれしい。
ちなみに『cocoon』は、沖縄戦に動員された少女たちから想を得て描かれた同名漫画を下敷きに、高い評判を得た。『少年口伝隊一九四五』は、原爆投下直後のヒロシマをライフワークとして描いてきた故・井上ひさしが、新国立劇場演劇研修所のために書き下ろした朗読劇。ともに沖縄と戦争を題材にした作品であることが大きなポイント。加えて、鳥取を拠点に活動する演出家で「鳥の劇場」代表の中島諒人をファシリテーターに迎え、現在の沖縄から地域を越えて平和のメッセージを伝える演劇のあり方を、ともに考えていくというプロジェクトも行われる。これは、夏の講座をきっかけとして、今後、企画立案から実際の作品上演、さらには県外公演を、沖縄県内演劇人の手で展開させていくことを目指した取り組みでもある。
もちろん、沖縄を拠点に活動する演劇人を主な対象としているが、県外からの参加も可能。戦後70年の今年を機に、沖縄から新たな演劇の胎動が起こり始める予感・・・。
マームとジプシー『cocoon』 撮影:飯田浩一
朗読劇 『少年口伝隊一九四五』 撮影:小林由恵
日時:2015年7月29日(水)〜8月3日(月)
会場:ちゃたんニライセンター、アトリエ銘苅ベース、沖縄県立博物館美術館、なは市民協働プラザなど
演劇サマーキャンプ in OKINAWA事務局(一般社団法人おきなわ芸術文化の箱)サイト
http://oact.otonadan.com/oact/2015/07/01/summercamp2015/