劇作家協会・東海支部の熱闘イベント『劇闘』が今冬も

2016.2.26
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舞台

『劇闘』リーフレット 表・裏面

今年の東海支部プロデュースイベントは、その名も『劇闘』!

愛知では毎年この時期の恒例としておなじみ、日本劇作家協会東海支部プロデュースによる演劇イベントが、今年もいよいよ今週末から始まる。

2000年に結成された東海支部(主に愛知・岐阜・三重の劇作家約30名が在籍)は、名古屋市に隣接する「長久手町(現・長久手市)文化の家」に於いて、2001年から現在に至るまでほぼ毎年演劇イベントを行っている。2003年には、今や全国各地へ広まり開催されている『劇王』(観客とゲスト審査員の投票による短編演劇コンテスト)が誕生。『劇王』シリーズは2013年に一旦終了するまで10回に渡って続き、その間、2005年には『日本劇作家大会2005長久手大会』も開かれ大きな盛り上がりを見せた。

その後、2014年・2015年は『どしのぎ祭』と形を変え、「文士劇」や「その場で書く短編戯曲」など盛りだくさんな内容で展開。ところが、今年は祭気分から一変! なんと支部員22名が東西真っ二つに分かれ、タイトル通り、短編芝居で“劇闘に次ぐ劇闘”を繰り広げるという。鹿目由紀 総司令官率いる<西軍>と、平塚直隆 議長率いる<東軍>の勝敗を決めるのは、もちろん観客投票だ。

まず27日(土)昼の部では、“春夏秋冬”をテーマに東西各4組が10分間の「超短編芝居」を出し合い対決。夜の部は、作×演出の意外な組み合わせによる東西各2組の20分「短編芝居」の闘いを繰り広げる。そして翌28日(日)は、数ヶ月前から各軍の面々が書き継いできた「リレー戯曲」を披露。東西共通のタイトル『南から来た男』から、それぞれどんなドラマが展開されるのか…。当日の結果はもちろんだが、彼らの執筆への戸惑いと苦悩(!?)が赤裸々に綴られたツイッター(特設サイトからも閲覧可能)も必見である。以上の熱い闘いの末、軍配が上がるのは果たして東西どちらか? 

また、恒例の「劇作家大喜利」は前年の覇者である、“大王”こと後藤ひろひと(タレント、舞台俳優、劇作家、演出家、構成作家)を今回もゲストに迎え、特別企画として実施する。さらに、昨年9月に当サイトで創設を告知した、第1回【俳優A賞】の発表と授賞式も。1月の選考会で選出されたノミネート俳優12名は、下記サイトで発表されているのでご参照を。結果は後日、当サイトでも掲載予定だ。

さて、最後に耳寄りなトピックスをひとつ。前述のとおり現在休止中の『劇王』だが、2017年に『劇王Ⅺ』として復活することに。 しかも、韓国や台湾、タイ、シンガポール、香港などご近所各国から挑戦者を招いての<アジア大会>として開催予定とか! さすが全国随一の元気さを誇る東海支部。新たなイベント展開にも期待大なのである。
これまで未見の方も、何はともあれ今年の2日間、清き一票と共にぜひご参戦を!
 

劇闘』参戦の日本劇作家協会・東海支部員<西軍> 鹿目由紀(総司令官)、鏡味富美子、桐原工務店、後藤章大、佃典彦、中内こもる、はせひろいち、舟橋“委員長”慶子、みなみ津姉、宮谷達也<東軍> 平塚直隆(議長)、天野順一朗、刈馬カオス、品川浩幸、台越竜太郎、徳留久佳、渡山博崇、ニノキノコスター、長谷川彩、長谷川公次郎、久川徳明、三浦周二朗


【開催スケジュール】
※各イベントの詳細については、特設または公式サイトを参照。

 
2月27日(土)
<昼の部>
14:00~ 開会式
14:15~ 10分「超短編芝居」対決!
16:45~ 劇作家大喜利
<夜の部>
19:00~ 20分「芝居」対決!
※14:00~20:00まで、風のホール・ホワイエにて「戯曲見本市」を開催。
 
2月28日(日)
14:00~ オープニング
14:15~ 「リレー戯曲」対決!&アフタートーク
15:45~ 俳優A賞授賞式!
16:15~ 閉会式
※14:00~16:30まで、風のホール・ホワイエにて「戯曲見本市」を開催。

 

『劇闘』リーフレット 中面


 
イベント情報
長久手演劇王国Vol.16
日本劇作家協会東海支部プロデュース『劇闘』


■日時:2016年2月27日(土)昼の部14:00~・夜の部19:00~、28日(日)14:00〜
■会場:長久手市文化の家 風のホール(愛知県長久手市野田農201)
■料金:各部とも前売1,000円、当日1,200円 全プログラム通し券2,500円(文化の家のみ取り扱い)  ※「劇作家大喜利」の観覧はいずれかのが必要
■アクセス:名古屋駅から地下鉄東山線で「藤が丘」駅下車、リニモに乗り換え「はなみずき通」駅下車、徒歩7分
■問い合わせ:長久手市文化の家 0561-61-2888(専用)
■劇闘特設サイト:http://gekioh.web.fc2.com/gekitoh.html
 日本劇作家協会東海支部公式サイト:http://jpatokai.php.xdomain.jp