米津玄師、新木場で2400人沸かせた「一夜」

2016.2.27
レポート
音楽

米津玄師(Photo by hajime kamiiisaka)

米津玄師が本日2月26日に東京・新木場STUDIO COASTにて行われた招待制のライブイベント「uP!!!NEXT~米津玄師 一夜~」に出演した。

「uP!!!NEXT」はエンタメサイト「uP!!!」が企画するショーケースイベント。2月12日に東京・豊洲PITにて全国ツアー「米津玄師 2016 TOUR / 音楽隊」を終了させたばかりの米津は最新アルバム「Bremen」の収録曲を中心に全10曲を演奏し、会場に集まった約2400人の招待客を楽しませた。

ステージ前の紗幕に米津が描いた動物たちの影絵が浮かび上がり、その紗幕がゆっくりと左右に開くと、中島宏(G)、須藤優(B)、堀正輝(Dr)を従えた米津が登場。彼はグリム童話「ブレーメンの音楽隊」をイメージした「ウィルオウィスプ」でライブの幕開けを飾った。「ようこそ! 『一夜』へ!」と手を掲げた米津は「アンビリーバーズ」でフロアのボルテージを急速に引き上げる。続く「フローライト」では両手を差し出し、「一緒に!」と合唱を促す場面もあった。

「みんなちゃんとついて来れんのかなあ?」と米津が煽り、サーチライトのような照明が会場を駆け巡る中披露されたのは「ゴーゴー幽霊船」。堀と須藤が生み出すスピーディなビートに合わせてフロアが大きく揺れる。その後、米津は骨太なビートとエレクトロサウンドが特徴の「Neon Sign」から疾走感あふれる「ドーナツホール」になだれ込み、アグレッシブなプレイでオーディエンスを沸かせた。

米津は「みんな楽しい? たぶんね……俺のほうが100倍楽しいからね」と笑い、中島と他愛もないトークを繰り広げる。さらに彼はライブがあと2曲で終了することを観客に告げ、フロアからの残念がる声に対して「じゃあ朝までやっちゃう? やらないけどね」と返すという、ツアーでお決まりだったやり取りも行った。

「ホープランド」を朗々と歌っていた米津は曲の終盤で豹変し、渾身のシャウトでオーディエンスを圧倒。そして「Blue Jasmine」で本編を締めくくり、ステージを下りた。

アンコールを受けてステージに再登場した米津は「(観客の)顔を見れるのがこんなに元気をもらえることだとは実はあんまり思ってなかった。本当にありがとうね」と語りかけ、「アイネクライネ」を披露。すべての演目を演奏した米津とバンドメンバーには惜しみない拍手が送られ、「uP!!!NEXT~米津玄師 一夜~」は幕引きとなった。

uP!!!NEXT~米津玄師 一夜~
2016年2月26日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. ウィルオウィスプ
02. アンビリーバーズ
03. フローライト
04. ゴーゴー幽霊船
05. Undercover
06. Neon Sign
07. ドーナツホール
08. ホープランド
09. Blue Jasmine
<アンコール>
10. アイネクライネ