小泉今日子が風間杜夫の後妻役に。『家庭内失踪』公開ゲネプロ
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『家庭内失踪』風間杜夫、小泉今日子
M&OPlays プロデュース『家庭内失踪』が3月11日(金)から本多劇場で上演される。本作で主人公・雪子を務めるのは小泉今日子。風間杜夫演じる元高校教師の後妻として野村家に嫁いできた女だ。野村が定年を迎えると、二人の間には倦怠期の空気が漂う。そこへ夫とぎくしゃくし、実家に戻ってきた先妻の娘・かすみとの同居が始まる。血のつながらない娘と雪子、そして野村、さらにかすみを説得するために頼まれて見に来たという夫の部下、妻に夫たる自分が失踪したと思わせて、そのくせ近所に住み妻の様子をずっと見続けている不思議な男らが絡み合い、それぞれの関係が変化していく…。
『家庭内失踪』(右から)風間杜夫、小泉今日子、坂本慶介
『家庭内失踪』(右から)小野ゆり子、落合モトキ
『家庭内失踪』風間杜夫、岩松了
小泉今日子のけだるさと、いい塩梅の「枯れ感」に目が奪われる。そのくせまだまだ色気も見せる絶妙の年齢といえよう。そんな小泉演じる妻になんとかして夫婦生活を営もうとする風間杜夫。年齢とともにうまくいかなくなるもどかしさは笑えて、そして切ない。
登場人物は6人だけ。だが、ちょっとした言葉のやりとりで、彼らの過去に何があったのか、ここにいないあの人の人物像などがふわっと浮かび上がってくる。シンプルでありながら一言も聞き逃せない独特の緊張感がある。
『家庭内失踪』(右から)小泉今日子、落合モトキ
『家庭内失踪』小泉今日子
時折、今目の前で観ているものは、物語の中での「現実」なのか、誰かの想像や妄想の一部なんだろうか、と感じさせる箇所がある。万事すべてがはっきりと手に取るようにわかるものではないからこそ、ささやかなきっかけで少しずつ変わっていく。それを積み重ねていくのが夫婦や家族の関係なのかもしれない、と感じさせてくれる舞台だった。
『家庭内失踪』(右から)風間杜夫、小泉今日子
■日時・会場:
【東京】2016年3月11日(金)~23日(水)本多劇場
【大阪】2016年3月27日(日)梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
【名古屋】2016年3月29日(火)~30日(水)日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【岐阜】2016年4月1日(金)大垣市民会館 大ホール
【静岡】2016年4月3日(日)静岡市清水文化会館マリナート 大ホール
【富山】2016年4月6日(水)富山県民会館ホール
【広島】2016年4月8日(金)JMSアステールプラザ大ホール
【福岡】2016年4月10日(日)そぴあしんぐう大ホール
【新潟】2016年4月12日(火)りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
【宮城】2016年4月15日(金)電力ホール
【福島】2016年4月17日(日)いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
■作・演出:岩松了
■出演:小泉今日子、風間杜夫、小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介、岩松 了
■公式サイト:http://mo-plays.com/kateinai/