怪人二十面奏 1stシングル「愛憎悪」に込めた“あなた”と“わたし”の 愛憎劇を解説
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怪人二十面奏
昨年復活したドレミ團、そしてTHE BEETHOVENのメンバーとしても活動中のマコト(Vo)と、ドレミ團のKEN(G)の2人が手を組み誕生した怪人二十面奏。昨年6月28日により正式にバンド活動をスタートし、3月16日に発売する完全限定1000枚シングル盤「愛憎悪」はライヴ面でサポートし続けてきた龍 (G:ドレミ團)、IORI (B:from OWL)、桐(Dr:from heidi.)を迎え作り上げた。
怪人二十面奏は、「昭和歌謡/刹那浪漫な音楽性」「恋破れてさえ想い募る愛憎劇」を楽曲と歌詞の軸に据えている。何処か懐かしさと哀愁を覚える歌メロや曲調の上、嘆く想いを代弁するよう抑揚を持った歌声を通して、彼らは恋の物語を綴れ織ってゆく。どの歌にも共通しているのが「"あなた"を忘れらずに想い続ける"わたし"」という痛い心模様。それが「捨てられた恋」だからこそ、余計に忘れられず未練ばかりを募らせてゆく。
その関係性や状況は異なれど、"未練を持った恋"や"失恋"経験が一度でもある人ほど、嘆く想いにリアルさを覚え、みずからの経験と重ね合わせ、彼らの歌を通して涙浮かべては心のデトックスを行っている。そう、切ない想いに浸り泣き濡れたい人にほど、怪人二十面奏の歌は心寄り添う最高の友になる。
以下メンバーより、収録した3曲に込めた想いについて語った言葉をもらった。
◆「愛憎悪」
「これは“怪人二十面奏らしい歌”を求めて作った、ライヴでの支持も非常に高い楽曲です」(KEN)
「歌詞には、相手に振りまわされながらも“好きになった人から逃れられない”女性が登場します。しかもこの主人公は、恋が終わってさえも、相手を殺したいくらい愛し続けてゆく。僕は昔からそうなんですけど、“あなた”と“わたし”という形のもと“叶わない恋にも関わらず、好きを募らせる”恋の想いを描くことが多かったと言いますか、そういう想い募る歌詞を僕に求めてくれる人たちが、とにかく多いんですね。実際、1stシングルに収録した「愛憎悪」「想望カルト」「嘘憑きと盲目と」の3曲とも“わたし視点”のもと、痛く切ない恋心を“わたしとあなた”の物語として描いた歌になっています」(マコト)
◆「想望カルト」
「怪人二十面奏の顔と言えば「愛憎悪」、その「愛憎悪」と並ぶ楽曲として作り上げたのが「想望カルト」です。実際、「愛憎悪」と同じく"怪人二十面奏の顔となる歌"にもなりましたからね」(KEN)
「歌詞も「愛憎悪」と同じように、<忘れられない"あなた"への恋する気持ちを痛いくらいに募らせてゆく"わたし">という内容です」(マコト)
◆「嘘憑きと盲目と」
「「嘘憑きと盲目と」はライヴで演奏するたびに個性が際立ち出した楽曲。「愛憎悪」や「想望カルト」とは多少曲調は違えど、歌詞は同じ目線で書いているように、A面曲として捉えてもおかしくないくらい個性発揮した楽曲になったなと思ってる」(マコト)
「先の2曲よりも若干テンポ感活きた感じなんだけど、さらにレトロ感を増している雰囲気というか。そこの部分を、より強調した歌になりました」(KEN)
怪人二十面奏
怪人二十面奏は現在、7月3日に新宿RUIDO K4を舞台に行なう1stワンマンライヴ『一周年記念単独公演 NUMBER TWENTY~ネオン街に棲む悪魔~』へ向けた活動を行なっている。今回の作品をリリースするまでは、あえて表立った活動を抑えていた2人。でも、1stシングルの「愛憎悪」のリリースをきっかけに、ライヴ本数も含め、いろんな形で人前へ姿を現す機会を増やそうとしている。
1stシングルの「愛憎悪」を発売したのも、一周年ワンマンへ向けた弾みを付けるため。タイトルに綴られた『NUMBER TWENTY~ネオン街に棲む悪魔~』の意味や、怪人二十面奏というバンド名の由来、さらにアーティスト写真に映し出された密室系なヴィジュアルイメージも含め、2人が持ついろんな謎を解き明かしては、逐次報告しよう。
文=長澤智典
怪人二十面奏
2016年3月16日(水)発売
※完全限定1000枚
BDBX-0033 ¥1,500+税
<収録曲>
1.愛憎悪
2.想望カルト
3.嘘憑きと盲目と
2016.04.10 (Sun) 宇都宮HELLO DOLLY
2016.04.17 (Sun) 大阪VARON
2016.04.18 (Mon) HOLIDAY NEXT NAGOYA
2016.05.02 (Mon) 新宿RUIDO K4
2016.07.03 (Sun) 新宿RUIDO K4 ※ワンマン