第20回 ワンダフル one アワー 有希 マヌエラ・ヤンケ(ヴァイオリン) & エマヌエーレ・セグレ(ギター) デュオ

2016.3.25
ニュース
クラシック

若手の名手による至福のデュオ

 ドイツと日本の血を受け継ぎ、9歳でオーケストラと共演、パガニーニでは最高位、チャイコフスキーで第3位、サラサーテでは優勝と数々の国際コンクールで実績を重ね、今や世界の檜舞台で大活躍するヴァイオリンの有希 マヌエラ・ヤンケ。そして、イタリア出身でミラノ音楽院に学び、数々の登竜門で入賞を果たし、1989年にはユネスコの若い演奏家国際ロストルムに選ばれ、「彼が演奏すれば、全てが名曲となる」とまで絶賛されるギターのエマヌエーレ・セグレ。

 2年前から共演を重ね、気心の知れたデュオがHakuju Hallの『ワンダフル one アワー』に登場する。プログラムは、全4楽章からなる大作・ジュリアーニ「協奏的大二重奏曲」を軸に、バルトーク「ルーマニア民族舞曲」、ピアソラ「タンゴの歴史」と彩り豊かな小品や、セグレのソロによるヴィラ=ロボスの佳品が添えられる。1736年製のストラディヴァリウス「ムンツ」を駆るヤンケの力強い音色と、寄り添うようなセグレのしなやかなギター。絶妙のコントラストを、ぜひ体感してみたい。

文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年2月号から)


第20回 ワンダフル one アワー
有希 マヌエラ・ヤンケ(ヴァイオリン) & エマヌエーレ・セグレ(ギター) デュオ

4/6(水)15:00 19:30
Hakuju Hall
問合せ:Hakuju Hallセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp