Coccoの発言に不穏な空気漂う!?岩井俊二監督も首傾げる
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女優たちの新たな魅力をスクリーンへと昇華させてきた、岩井俊二監督待望の新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』が遂に公開初日を迎えた。3月26日(土)、新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶には、黒木華、綾野剛、Coccoが登壇した。
Coccoは「普段は音楽畑でやっていますが、今回の出演は、音楽を一生懸命やってきたご褒美だと思っています。沖縄で13歳のときに見たドラマのエンドロールで岩井俊二の名前を見て、この人に会いたいとずっと思っていました」と挨拶。するとステージ上は不穏な空気に…。「Coccoが13歳のときは、ドラマを作ってなかったかも?」と岩井は首を傾げ、「存在しないドラマだったらミステリーですね」と苦笑した。
また、綾野は「毎回演じてて楽しかったです。(上映前の舞台挨拶のため)特にあのシーンとか言えなくてすみません。毎回、髪型も衣装も全部変えて。同時進行していたいろんなドラマ撮影のあとに『リップヴァンウィンクルの花嫁』の現場へ行っていたんですが、そのときそのときで印象を変える役だったので、全てがプラスに働きました」とコメント。
黒木は「感無量です。本当にここまで来るのは長かったです。いつもは監督の思いに答えられないとか、そういうので苦しいんですが、この作品では監督が私のことを考えて作ってくれたので、幸せな時間でしかありませんでした。本当に幸せだなということしか浮かばない。映画は見てくれるみなさんのおかげで成り立つんですよね。だから、できるだけたくさんの人に見てほしいと思います」とアピールしていた。
ちなみに本作は、香港、台湾で先行公開しており、熱狂的な岩井俊二ファンに歓呼と喝采で迎えられ、大ヒットを記録中だ。作品の評価は高く、アジアではあまり前例のない3時間版公開を踏み切る劇場も増えるなど話題を呼んでいる。【取材・文/平井あゆみ】