ラーメンズ片桐仁、不条理粘土アート『ギリ展』で全国へ！

独特な世界観のコントで人気を博すラーメンズの片桐仁が、今度は粘土で私たちを笑わせてくれる。『片桐仁　不条理アート粘土作品展「ギリ展」』が2016年5月13日（金）埼玉のイオンモールレイクタウンkazeを皮切りに、全国のイオンモール10会場で開催される。12日に行われた記者会見で、本人がみどころを語った。

日用品に粘土をもりもり！？ツッコミながら楽しめる作品たち

本展では日用品に粘土を盛ることで、見た目も使い勝手も変容させてしまう「不条理粘土アート」の数々約160点の実物を展示。雑誌「FRIDAY」での連載をきっかけに、17年間にわたり粘土作品を作り続けてきた片桐仁は「その時代ごとの思い出が作品に詰まっていて、どれも気に入っています。」と、自ら会場に並べた代表作の解説をはじめた。

本人の顔をそのまま模した名刺入れは「僕のだってすぐわかりますからね」という理由で制作。

本人の顔フィーチャーシリーズ「俺ホッチキス」は業務用の大きなもの。「もう紙、綴じれないんですけどね」

夏にうれしい「サンゴラス」と、ガリガリ君ケースの「ギリギリ君」。

本展のために「ご当地ネタ」として制作した「サイ玉」。埼玉出身の片桐いわく、特徴が見つけにくい埼玉を逆手に取って、素直にサイを玉にしてみたということだ。「ちなみにサイコロの目も付いています。」

その他にも、思わずツッコミをいれつつもじっくりと見入ってしまう作品ばかり。細部まで作り込まれ、本当に粘土かと疑いたくなる造形は間近で見てこそ迫力が伝わる。

ドラマに登場の「カレイPhone 6 Plus」も

そして、今回の新作で最も注目したいのが「カレイPhone 6 Plus」。正真正銘のiPhoneケースだが、とにかくデカイ。これまでにも「鯛Phone 5」などを作ってきた本人いわく「今回は薄くしてみました」とのこと。ちなみにこちらは、本人が出演するTBS日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士」にも登場する。片桐が何気なく（かどうかはわからないが）持っていた本作品を共演者が見つけ、これは面白いということでドラマに登場することになったいう。

「粘土の時代がやってくる！」

最初は自分のためだけに作り始めたという片桐だが、近年では粘土の魅力を伝えることにも力を入れている。本展でも「ご当地作品ネタ」を募集し片桐が作品にする取り組みや、本人が直接粘土工作を教える子供向けワークショップが開催される。
また、粘土初心者の親子に向けた「親子でねんど道」（白泉社/4月27日発売）では、片桐家の長男、次男も登場して粘土の楽しみ方を伝授している。
「なんでも知った気になれてしまう今の時代、手で触っていれば何かが出来上がる粘土はますますおもしろい。これから粘土の時代がくる！」と、粘土の持つ可能性を熱く語った。