いよいよ開幕! 丸美屋食品ミュージカル『アニー』 ルースター役の大口兼悟インタビュー

大口兼悟(撮影/大倉英揮)

大口兼悟(撮影/大倉英揮)


今年もいよいよミュージカル『アニー』が、4月23日から幕を開ける。日本初演から31年目、元気な少女アニーが主人公で、今も世界中で愛され続けている名作ミュージカルだ。今年も全国から応募した沢山の子供たちの中から、今回アニー役として選ばれたのは河内桃子と池田葵。それぞれスマイル組、トゥモロー組のアニーとして登場する。また大富豪のウォーバックスには三田村邦彦、秘書のグレースには木村花代、毎回話題となるミス・ハニガンは遼河はるひが初参加で演じる。そのハニガンの弟で、悪党のルースターに扮するのは、映像や舞台で活躍中の大口兼悟。恋人リリー役の野呂佳代とともに、この作品のスパイスとしての活躍が期待されている。その大口兼悟に公演への抱負を聞いた。 
 
大口兼悟(撮影/大倉英揮)

大口兼悟(撮影/大倉英揮)

 
変装が得意なので楽しみです! 
 
──『アニー』という作品について、これまでどんな印象でしたか? 
 
誰もが名前を知っているミュージカルですね。僕は去年初めて観劇させていただいて、想像以上に面白く感動しました。そして、こういう素晴らしい作品だからこそ30年以上も続いているのだと思いました。 
 
──その作品で、ルースター役を演じることに決まったときは? 
 
実は去年のルースター役の崎本大海くん、その前の松田賢二さんや川久保拓司くんなど、知り合いが演じていた役なんです。そういう縁もあって、話が来た時はとても嬉しかったですね。 
 
──ルースターは悪党ですが、どんなふうに演じたいですか? 
 
変装して騙しに来るところが、楽しみなんです。昨年僕が出た『カレーライフ』という舞台では5役を演じていて、声質からしゃべり方から全部変えて、キャラを演じ分けていました。そういうのは自分的には得意ですし、1つの舞台で色んな役をやるのは好きなんです。ですから今回も変装のところがすごく楽しみです(笑)。 
 
──相手役のリリーが元AKB48・SDN48の野呂佳代さんですが、制作発表ではアニーのコスチュームで注目を集めていましたね。 
 
びっくりしましたけど、アニーのイラストそのままで、とても可愛いかったですね。リリーとはつねに一緒なので、沢山稽古して、息を合わせて演じたいですね。 
 
──ミュージカルの舞台そのものはいかがですか? 
 
あまり出ていないんです。『テニスの王子様』『BLEACH』と宮本亜門さん演出の『愛の唄を歌おう』くらいで。ボイストレーニングをしっかりやって、あと、ダンスもちょっと心配なので、がんばらないといけませんね(笑)。 
 
大口兼悟(撮影/大倉英揮)

大口兼悟(撮影/大倉英揮)

 
悪のほうがやり甲斐がある 
 
──映像でデビューして舞台でも活躍中ですが、大口さんはどういう動機でこの世界に入ったのですか? 

僕は鹿児島出身なんですが、漠然と、いわゆる芸能界に憧れて、ツテも何もないまま東京に出てきたんです。特に役者志望というわけではなくて、芸能界の仕事の1つとして、役者でもやってみようかなくらいの感覚だったんです。それで事務所に入ったのですが、入って1週間くらいで現場に行くことになって。まったく業界用語がわからないので、怒られたりはしょっちゅうで(笑)、途中で嫌になりかけたりしました。今はさすがにわかってきたので楽しいですけど。 
 
──役者が楽しくなってきたんですね。 
 
この仕事が面白いし、楽しいです。一生役者をやっていけたらこんなに幸せなことはないです(笑)。
 
──作品も役柄も幅広いですね。好きな役柄などは? 
 
ルースターもそうですが、悪い役とか好きですね(笑)。正義より悪のほうがやり甲斐があります。たまに普通の人の役がくると戸惑ったり(笑)、普通って難しいですよね。 
 
──悪役ではなかったですけど、昨年演じた『GO WEST』の酔っぱらいのガンマンがとても面白かったです。コメディも似合いますね。 
 
作・演出をされたのは池田鉄洋さんでしたが、その前の『バブー・オブ・ザ・ベイビー UNDEAD OR UNALIVE』という公演にも出させていただいたんです。最初はドラマでご一緒して、そのとき田口浩正さん、福士誠治くん、田中圭くんも出ていて、みんなで舞台がやれたらいいねということで、実現したのが『バブー・オブ・ザ・ベイビー』だったんです。池鉄さんの作品は、個性的な役が多くて、そういう特徴のある役を、自分で考えて作り込んでいくのは楽しいですね。今回のルースターの場合は、すでにイメージがあるので、自分をいかに寄せていけるかという作業だと思うのですが、その中で出来る限り自分らしさを出していけたらいいなと思っています。 
 
大口兼悟(撮影/大倉英揮)

大口兼悟(撮影/大倉英揮)

子供たちやサンディと仲良くなりたい!

──この『アニー』は、子供たちが沢山出てくる舞台ですが。 
 
こんなに沢山の子供たちと一緒は初めてです。正直戸惑いました(笑)。最近出演したドラマの『烈車戦隊トッキュウジャー』でも悪い役だったので、散々子供たちに嫌われていたんです。僕が出ると泣かれたりとかしょっちゅうで(笑)、子供が好きなだけにちょっと辛かったですね。今回は稽古場から仲良くできるので、大丈夫だと思いますが(笑)。 
 
──犬のサンディも出てきますが、ワンちゃんはいかがですか? 
 
仲良くなりたいです(笑)。僕が観た時は、サンディが勝手に動き出してしまったんです。でもアニー役の子がちゃんと呼んで、言うことをきかせていたので、ああ稽古場でしっかりコミュニケーションを取っていたんだなと感心しました。 
 
──最後に作品と役への意気込みをいただきたいのですが。 
 
『アニー』はよく知られている作品ですが、やはり実際に観ていただかないと、30年以上続いてきた『アニー』の素晴らしさがわかっていただけないと思います。今回、自分が加わることで、観ていただくきっかけの1つになれば嬉しいです。観ていただければきっと人に伝えたくなるような作品です。ぜひご覧になってください。それから僕のルースターも悪い役ではありますが、笑っていただける部分もあります。お子さんも嫌わずに観てくださいね(笑)。 
 
大口兼悟(撮影/大倉英揮)

大口兼悟(撮影/大倉英揮)


 
おおくちけんご○鹿児島県出身、高校卒業後、上京して俳優の道へ。03年『仮面ライダー555(ファイズ)』でデビュー。その後、映画『海猿』、ドラマ『任侠ヘルパー』『スマイル』『青春探偵ハルヤ』などの話題作に次々に出演。近年ではスーパー戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』で敵組織のトップを好演。活躍の幅を広げている。 
 
 
【取材・文/榊原和子 撮影/大倉英揮】
 
公演情報
丸美屋食品ミュージカル『アニー』
Annie2016©NTV

Annie2016©NTV


■期間:2016/4/23(土)~2016/5/9(月)
■会場:新国立劇場 中劇場 (東京都)
■出演:
アニー:河内桃子[スマイル組]/池田葵[トゥモロー組]
<大人キャスト>
三田村 邦彦(ウォーバックス)
遼河 はるひ(ハニガン)
木村 花代(グレース)
大口 兼悟(ルースター)
野呂 佳代(リリー)
園岡 新太郎(ルーズベルト大統領)
■公式サイト:http://www.ntv.co.jp/annie/

※夏に福井・大阪・福岡・愛知ツアー公演を予定。

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