ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン) 北欧からやって来る美しき音楽の使者
2016.5.8
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ヴィルデ・フラング ©Marco Borggreve
北欧ノルウェーから、美しき音楽の使者がやって来る。テクニックや美音はもちろん、そのしなやかな表現力で聴衆を魅了し、熱い注目を浴びているヴァイオリンのヴィルデ・フラング。弱冠12歳でマリス・ヤンソンス指揮のオスロ・フィルと共演してデビューを果たし、2012年にはクレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞を受賞し、その年に開かれたルツェルン音楽祭でのベルナルト・ハイティンク指揮ウィーン・フィルとの共演の実現へと繋がった。その後もライプツィヒ・ゲヴァントハウス管など第一線オーケストラと次々に共演を重ね、今季はサイモン・ラトル指揮でベルリン・フィルへの客演も控えるなど、まさに“旬”のアーティストが、ウズベキスタン出身のピアノの名手ミハイル・リフィッツを伴って、王子ホールに初登場。メンデルスゾーンのヘ長調とR.シュトラウス、2つのヴァイオリン・ソナタに、シューベルトの幻想曲とルトスワフスキのパルティータを組み込んだ、独創的なプログラムに挑む。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年5月号から)
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)