橋本さとし、岸祐二らが炎の画家・ゴッホと弟テオの半生を描く!韓国ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』日本上陸
-
ポスト -
シェア - 送る
橋本さとし、岸祐二 ミュージカル「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」
“炎の画家”とも言われ、『星月夜』『ひまわり』『オーヴェルの教会』『自画像』など2000点以上の絵画を残し、37歳の若さで自ら命を絶ったオランダ生まれの画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853-1890)。彼を支え続けた弟テオと交わした約700通にもおよぶ書簡をベースに、ヴィンセントとテオの愛と葛藤、そして波乱に満ちた半生を描き出した2人芝居、韓国創作ミュージカル「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」が、2016年9月、日本に初上陸する。
「The-Starry-Night-」(星月夜)
本作は、2014年2月、ソウル・忠武(チュンム)アートホール中劇場で初演され、2015年6月・11月、2016年1月と再演を重ねた作品。音楽を担当するのは、2014年韓国大衆音楽賞で「今年の音楽人賞」を受賞した女性シンガーソングライターのソヌ・ジョンア。彼女が生み出す独特のメロディーラインを持つ楽曲は、2人芝居を一層豊かで濃密なものにしている。更に、プロジェクション・マッピングを駆使した舞台美術も見どころ。ヴィンセントが各地を放浪し描き続けた絵画の数々が、舞台上に映写され舞台美術の一部となり、まるで観客も彼の絵の世界入り込み、彼の心情にシンクロするかのような錯覚さえ覚えるものとなっている。
ミュージカル「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」(韓国版より)
日本版初演のキャストには、ヴィンセント役に橋本さとし、テオ役に岸祐二という、ミュージカル界屈指の実力俳優がコンビを組む。更に、泉見洋平(ヴィンセント)、野島直人(ヴィンセント)、上山竜治(テオ)、入野自由(テオ)、の4名が出演。橋本&岸ヴァージョンに加え、泉見&上山、野島&入野、そして泉見&入野、野島&上山という計5バージョンで上演される。また、テオ役の俳優はテオ以外の劇中に登場する様々な人物も演じることとなる。
上演台本・演出を務めるのは河原雅彦。河原は、歌謡ファンク「いやおうなしに」や、残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」の演出を手掛けるなど、芝居と音楽を見事に融合させた演出で高い評価を得ている。また訳詞は森雪之丞が担当する。ミュージカル「シャーロック ホームズ」シリーズや、来年1月に上演される「フランケンシュタイン」などの訳詞も手がけた森が、本作の楽曲をいかに料理するか、期待が募るばかりだ。
ミュージカル「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」(韓国版より)
今回の日本初演に向けて、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ役の橋本さとしは、「出演が決まった時はとても嬉しかったです。僕も俳優という総合芸術の中に身を置く者として、超有名なゴッホという芸術家を演じることは、光栄でもあり、プレッシャーも大きいです。今まで舞台で、ジャン・バルジャンやシャーロック・ホームズなど、誰もが知る、皆さんが明確にイメージを持つ存在を演じることもありましたが、実在の人物を演じるのは、ほとんど初めてに近いと思います。皆さんの中にもイメージがある人物だと思うので、自分なりに模索にしながら、誰が見ても、『ここにヴィンセント・ヴァン・ゴッホが立っている』という人物像を創り上げ、演じていきたいと思います。それは僕のチャレンジでもあるし、決意でもあるし、覚悟でもあります」と、語る。
また、テオ役の岸祐二は、「お話を頂いた時から、これは間違いなく自分のミュージカル人生のターニングポイントになる作品に違いないと感じました。ある意味運命的な作品になるのではないかと思っています。二人芝居ということ、韓国ミュージカルであるということ、河原雅彦さんとご一緒すること含め、全てが挑戦ですが、自分が育んだものを全て出し尽くすためにこの作品に出会えたんだと思っています。それくらいの意気込みを持って挑みたいと思います」と、熱い想いを述べている。
そして、今年1月、本作の韓国版をソウルで観劇した河原雅彦は、「韓国で観させて頂いて、とても斬新な舞台で感銘を受けたので、日本人キャストならではの魅力や味を加味しながら、日本版のオリジナリティを出した良い舞台に仕上げたいと思います」と意気込んでいる。
出演者はたった2人という、最小人数のミュージカル。そのバージョンの数だけ、違う魅力を堪能できる作品となるだろう。9月の本番に向けて、続報が出次第、またお伝えしたい。
<プレビュー公演> 2016年9月2日(金) かめありリリオホール
<本公演> 2016年9月7日(水)~24日(土) 新宿・紀伊國屋サザンシアター
■音楽:ソヌ・ジョンア
■訳詞:森雪之丞
橋本さとし(ヴィンセント) 岸祐二(テオ)
泉見洋平(ヴィンセント) 野島直人(ヴィンセント) 上山竜治(テオ) 入野自由(テオ)