アニメ『刀剣乱舞-花丸-』、放送に向けてトークイベントを開催

名だたる刀剣が男性キャラクターへと姿を変えた“刀剣男士(とうけんだんし)”。彼らを集めて、自分だけの部隊を結成し、歴史改変を目論む謎の敵を討伐するために、様々な合戦場を攻略していく刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』は女性を中心に全国各地に刀剣ブームを巻き起こしている。

舞台『刀剣乱舞』、ミュージカル『刀剣乱舞』と、舞台とミュージカルを同時並走している本作だが、来年に放送を控えているアニメ第2幕『刀剣乱舞（仮題）』と、今年10月より放送予定のアニメ『刀剣乱舞-花丸-』などアニメにも期待が集まっている。そんな大人気コンテンツ“とうらぶ”が、5月3日(火)〜5日(木)に徳島市内で開催された「マチ★アソビvol.16」の最終日に、新町橋東公園ステージにてアニメ『刀剣乱舞-花丸-』のトークイベントを実施した。

MCである東宝の伊藤隼之助プロデューサーの呼び込みで、新撰組の沖田総司が使用していたとされている大和守安定役の市来光弘、シリーズ構成・脚本のピエール杉浦、原作プロデューサーのでじたろうの3名がそろって登壇すると、快晴のステージに詰めかけた満員の客席からは大きな拍手が。

イベントはフリップに書かれたテーマに沿って進行する。「Wアニメ化」についてどう思うか、というフリップに対して原作プロデューサーのでじたろうは「W2.5次元化、舞台・ミュージカルに続くWアニメ化が、動画工房・ufotableというタイプの異なる2社による制作の下で実現し、刀剣乱舞の世界が広がるのが楽しみ」と今の気持ちを話した。　

続く「花丸」をテーマとした、アニメ『刀剣乱舞-花丸-』のストーリーや世界観の方向性については、「全国の審神者さんそれぞれにいろんな本丸がある中で、この“とある本丸”は“花がある本丸”を描くため、花丸と名付けています（ピエール）」、「動画工房さんの制作らしい、ほのぼのと、ハートフルな作品をお届けします（伊藤プロデューサー）」と、制作陣からアニメタイトルの「花丸」の由来や、制作の意気込みが語られた。

会場の熱気も高まったところで、次のテーマは「大和守安定」と「名（迷？）セリフ」に話は移り、客席からのリクエストで「お帰りなさい」「首落ちて死ね！」など、大和守安定の台詞に市来が生で声をあてると、大きな歓声が湧き上がった。市来は、大和守安定について「二面性を秘めた大和守安定は、演じるのが楽しいですし、アニメになって台詞も増えて世界観が広がっていくのがとても嬉しいです」とキャラクターへの思いを語った。

原案ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-の今後」のコーナーでは、でじたろうが今後も追加されるキャラクターや、今後詳細が明かされる新システム「極（きわめ）」に期待してほしい。また、中国でゲームが移植されることが決定したことを受けて、日本の代表的な文化財の日本刀が世界に広がるよう、京都博物館とのコラボレーション・蛍丸復興プロジェクトへの参加などの取組を積極的に行っていることを紹介。

ここでステージに突如、原作ゲームのナビゲーター・こんのすけが登場し、これをきっかけにティザーPVが解禁となりアニメ『刀剣乱舞-花丸-』初のアニメーション映像と、市来による大和守安定の声に、会場が熱気に包まれた。

終演の挨拶では、「10月に開催されるマチアソビでは既に『刀剣乱舞-花丸-』の放送が開始しているので、またお会いしましょう！（でじたろう）」、「がんばって書きます！よろしくお願いします（ピエール）」「皆さんと同じ気持ちで、収録・放送を楽しみにしています。一緒に10月を心待ちにしましょう！（市来）」と、口々に放送に向けたメッセージが送られ、盛況のうちにイベントは終了した。

『刀剣乱舞-花丸-』は動画工房の制作のもと、2016年10月より放送予定。