ミュージカル『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』中村キース・ヘリング美術館取材会レポート

2016.5.10
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アート


ミュージカル『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』がついに日本に初上陸!6月6日よりシアタークリエで上演される。

今も世界中で愛され続けるアメリカの伝説的アーティスト、キース・ヘリング。故郷ペンシルバニアからNYに出てきて、初めての都会で生活に翻弄され、アーティストとして悩みながらも、仲間、恋人、そして自分のアートを見つけ、31年という短い生涯を駈け抜けた。そのキースの姿を、心揺さぶるロック&ポップミュージックで描くNY発の話題作だ。

岸谷五朗、平間壮一、柿澤勇人、知念里奈

主演でキース・ヘリングを演じるのは柿澤勇人。キースの生涯の友人となる写真家ツェン・クワン・チーを平間壮一、キースのアシスタントのアマンダを知念里奈が、そしてDJでキースの恋人カルロスを松下洸平が演じる。演出は岸谷五朗で、23年前に岸谷が立ち上げたチャリティイベント「Act Against AIDS」のシンボルがキースの絵だったという深い繋がりがある。

若手ダンサーによるヒップホップあり、ディーヴァによるクラブ音楽あり、そしてもちろんキースのイラストが劇中に多数登場し、物語を彩る。キースを通してアーティストの栄光と苦悩を追体験するこの作品の上演には、大きな期待が寄せられている。

「演劇ぶっく」6月号(5/9発売)では、柿澤勇人、平間壮一、知念里奈、松下洸平、岸谷五朗という5人が、山梨県小渕沢にある中村キース・ヘリング美術館を見学し、キースの作品に囲まれている写真とともに、楽しいトークや作品への熱い思いを語り合った5人の座談会が掲載されている。

ここではその誌面に載り切らなかった同美術館での柿澤、平間、知念、岸谷(松下は他の仕事で早退)の写真をご紹介する。

八ヶ岳の美しい自然に囲まれた美術館は、強烈なエネルギーに満ちていて、キースの思いが直に届いてくる。キースがどんなことを考えて作品を世の中に届け続けていたのか、漠然と抱いていたキースの印象が、多面的に立ち上がってくる場所だ。その中で学芸員から作品の説明を受けながら、館内をめぐる4人。その表情にはさまざまな想いが浮かんでいるように見えた。

4人が身に付けているキースの缶バッジやクリップは、同設のポップショップで販売されている。キースやキースゆかりのアーティストの商品が発売されていて、それぞれ手に取って感慨深く眺める。

もし時間と余裕があれば、観劇前にこの美術館を訪れてみてはどうだろう。キースが好きな人には至福の時間になることは間違いないし、キースを詳しく知らない人には彼を知るきっかけになって、このミュージカルへの期待がさらに高まるはずだ。


 
〈公演情報〉

ミュージカル『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』
脚本・歌詞◇スチュアート・ロス
音楽・歌詞◇デボラ・バーシャ
歌詞◇アイラ・ガスマン
演出◇岸谷五朗
出演◇柿澤勇人 平間壮一 知念里奈 松下洸平
Spi Miz 大村俊介(SHUN) 汐美真帆 エリアンナ
香取新一 加藤真央 MARU 戸室政勝 おごせいくこ 他
●2016/6/6~22◎シアタークリエ
〈料金〉S席10800円 A席8800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ03-3201-7777(平日9:30~17:30)


【取材・文・撮影/岩村美佳  All Keith Haring Works c Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection】

 

 

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