リアル脱出ゲーム×ドラゴンクエスト『竜王迷宮からの脱出』開催 イベント体験レポート到着

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2016.5.13
よしもと謎部の面々と、SCRAP代表加藤隆生、レディ・ビアード 撮影=原地達浩

よしもと謎部の面々と、SCRAP代表加藤隆生、レディ・ビアード 撮影=原地達浩

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リアル脱出ゲーム×ドラゴンクエスト『竜王迷宮からの脱出』が5月13日(金)~15日(日)に開催、それに先んじて関係者公開デーが用意されていた。そこでとり行われたオープニングイベントの模様、そしてSPICE編集部もプレ公演に参加してきたので、レポートをお届けする。

今回の主催である株式会社SCRAP代表・加藤隆生は、「子供の頃、少年ジャンプに乗っていた発売情報の「キミが主人公になるんだ!」というキャッチにしびれて、ドラゴンクエスト1を発売日に買ったんです」とドラゴンクエストとの出会いを熱弁。

「子供の頃からどうやってドラクエの世界を現実空間に作り出すか考えていて、ついにドラクエの世界を体験することが出来るんだ、そしてドラクエ30周年ということで、30年分の自分の夢も叶ったんだという、私にとっては素晴らしいイベントです」と熱っぽく語った。

SCRAP代表、加藤隆生 撮影=原地達浩

SCRAP代表、加藤隆生 撮影=原地達浩

開催を記念した「応援パーティー」として呼び込まれたNON STYLE井上、インパルスの堤下、板倉の両名と大西ライオンが登場。井上は相当のリアル脱出ゲームマニアとのこともあり、イベントミッションが発生。絶世の美女とうたわれるお姫様を盗賊カンダタから謎を解いて救え、とのミッションに井上は即座に正解。救出されたお姫様は女装パフォーマー・ビアちゃんことレディビアード。強引な感謝の気持ちのキスを井上のほっぺたにすると「痛い!ヒゲが痛い! タワシか!」と悲鳴を上げていた。

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

熱いキスを受けるNON STYLE井上 撮影=原地達浩

熱いキスを受けるNON STYLE井上 撮影=原地達浩

取材では「最後の問題までは行くんですよ。でも最後がなかなか解けない。でもたまに脱出できたりすると、その時がとても気持ちいいんです。ドラクエのボスと一緒ですね、全滅するかもしれないスリルと倒した時の開放感です」と語った井上、脱出成功率は20%程との事だった。取材後、よしもと謎部の冒険を追跡したが、残念ながら時間が足りず、遊び人のレベルを上げる前に時間終了となってしまった。

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

あまり脱出ゲームの経験の少ない堤下は「入りこんだほうが楽しいのは間違いなかった、それは絶対!」と笑顔を見せ、相方の板倉も「もう入りこんだもの勝ちですよ。最初に貰った冒険の書をちゃんと読んで世界観に入る!」とドラゴンクエストの世界観を絶賛。

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

その言葉を確かめるために改めて我々SPICE編集部もこの竜王迷宮に挑戦した!初体験が2名、経験者が2名の編成で挑んたが、実際プレイするとその広さにまず圧倒された。

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

幕張メッセ4~7ホールを全て使い、点在するあらゆるスポット、ラダトームの城下町、砂漠のバザー、ドラゴンのすみか…その全てがドラゴンクエストの世界観を感じさせる。まさにゲームと同じなのだ。4人の新人勇者たちは地図を片手に世界中を行ったり来たり、様々な試練や謎に挑戦していく中で、気づけば「ダーマ神殿はここから北だね」、「そういえばモンスター研究所の近くのあの人の言葉、ヒントじゃない?」など、世界に精通していく。確かに足はとても疲れるけど(動きやすいスニーカー必須!)冒険を通じてユーザーは冒険者として成長する。

地図と冒険の書 撮影=原地達浩

地図と冒険の書 撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

謎自体は正直、過去のSCRAP公演に比べたら難易度が高いわけではない。制限時間もお馴染みの60分ということはなく、今回の体験で言うと我々はトータル3時間ちょっとの冒険となった。途中疲れたらフードコートで食事をすることもできるし、ヒントをくれる占いババのコーナーもある。つまりドラゴンクエストと同じく「努力してレベルをあげたらクリアできる」のだ、まさにRPG!

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

撮影=原地達浩

 

ちなみにSPICEチームは無事に竜王を倒し迷宮を脱出できた、先ほど難易度は高いわけではないといったが、竜王はやはり超強敵であることだけはここに記しておこう。心して挑んでもらいたい。

脱出後、SCRAP代表・加藤さんを会場でキャッチに成功。コメントを頂いた。


――大規模な公演になりましたが、どのような所を意識して作られましたか?

如何にドラゴンクエストの世界観を体験してもらうかが大事だったので、ゲームの中で体験したことをリアルで体験できれば絶対に成功すると思っていました。ゲームの中で感じたことをリアルでどうすれば感じてもらえるかをずっと考えていましたね。

――今回はかなり老若男女が楽しめる作りだと思いましたが。

それも同じですね、ドラクエというものが大人から子供まで楽しめるものだと思っているので。だとしたら僕達も普段作っているリアル脱出ゲームと同じものではなく、みんなに楽しんでもらえるものを作らないといけないというのは強く意識して作りました。

――では、最後にコメント頂ければ。

こうやって現実の世界で冒険ができる、物語の中に入ったような体験ができる場所は貴重だと思うし。ドラゴンクエストというデジタルの世界で成功したゲームと組んで出来るのは素晴らしいことだと思いますね。こういうコラボを続けていければいいと思いますし、こういう場所が世の中あるというのはいいことなんじゃないかと思いますね。


体験を終えて、無事に脱出成功を収めた喜びの向こう側に待っていたのは、「僕たちは今、ドラゴンクエストをプレイしたんだ」というあの充実感だった。剣を持っているわけでも、魔法で魔物を吹き飛ばしたわけでもないのに、確実にそれはドラゴンクエストだった。楽しかったゲームをクリアした時のあの感動と、少しの喪失感。それでも歩き続けた足の痛みは確実に残っている。デジタルとリアルの融合、30年前にテレビの前で夢に見た世界が、今ここにあるのかもしれない。

会場外には撮影スポットも 撮影=原地達浩

会場外には撮影スポットも 撮影=原地達浩


撮影=原地達浩 レポート・文=鶴岡八幡・加東岳史

イベント情報
リアル脱出ゲーム×ドラゴンクエスト 「竜王迷宮からの脱出」

開催日時:
2016年5月13日(金) 13時~23時
2016年5月14日(土) 10時~23時
2016年5月15日(日) 10時~23時
※ 最終入場は19時まで
会場:
幕張メッセ 展示ホール 4~7(〒261-8550 千葉市美浜区中瀬2-1)
料金:
前売り:3,900円 当日:4,400円
※入場日時指定参加となります。
※最終入場時刻まで1時間毎のを販売いたします。
の詳細は、本イベントの注意事項および、各プレイガイドにて必ずご確認の上お求めください。

 

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