演出・錦織一清と5度目のタッグ!内博貴主演「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」の製作発表会見が5月20日(金)、都内にて行われ、出演者の内博貴、相葉裕樹、愛原実花、大湖せしる、山口馬木也、演出の錦織一清らが出席した。
舞台は1920年代の古き良きアメリカ。ロバート・レッドフォードやレオナルド・ディカプリオの主演で映画化もされた作品だ。
「オダサク」「JAM TOWN」「寝盗られ宗介」など、精力的に多数の作品の演出を務める錦織は「毎度やるたびに、グレードが上がっていく喜び。と、ともに重圧もかかってきている。演出家というのはその重圧に倒れないようにしなければ」を身を引き締めた。そして、この作品について「僕も四半世紀前に『スティング』という舞台でロバート・レッドフォードが演じたフッカーという役をやらせていただいた。今回は後輩の内がやる。ロバート・レッドフォードに何か縁を感じている。25年前ならこの役も僕がやったんじゃないかな、という嫉妬もあります。1920~1930年という古き良きアメリカが希望にあふれていた頃を描いた作品。素敵な作品にしたい」と語った。
主人公ギャツビーを演じる内は、「僕自身、4、5年くらい前からディカプリオの映画を観て、これをミュージカルにしたらすごく面白いんじゃないか、とビビッときまして、それ以来やりたいとずっと言い続けてきた。それが形になったので、言い続けると夢は叶うんだと思いました。しかも演出に大先輩のニシキさん(錦織一清)がいて、ひさしぶりにニシキさんの演出を受けられるのもうれしい。『オダサク』のときと同じようなチームがまたできるんじゃないかなと」と夢を膨らませた。
ギャツビーの隣人ニック役、そしてこの物語のストーリーテラーも務める相葉は「映画も見て、宝塚版も見たんですが、どれも受ける印象が違う。どこを切り取っても表情の違う作品になるなと思っている。ストーリーテラーという役割の大きなポジションをやらせていただくことを光栄に思っていると語る。
デイジー役の愛原実花は「与えられた課題をこなすだけでなく自発的に役を作り上げられるように頑張りたい」と気合をみせ、今月初旬に宝塚歌劇を退団したばかり、本作が外部舞台初出演となる大湖せしるは「この物語は人間の心の奥深いところや人と人とのつながりがキーになっていると思う。その部分を大切に描きたい」と自身が演じるベイカー役に思いをはせた。
トム役を演じるのはミュージカル初挑戦の山口馬木也。「いちばんパニくっているのは僕です。人前で歌ったことも、ミュージカルも初めてです。どうしましょう!(笑)そのことが頭から離れず、(音楽の)岸田敏志先生と(振付の)川崎悦子先生に「踊ったこともうたったこともない」と泣きついています」と大真面目に笑いをとっていた。
2014年にNHK連続テレビ小説「マッサン」の脚本を担当した羽原大介は、本作について「『マッサン』とほぼ同じ時代が描かれている。こんなにNYと日本は違っていたのか!とがく然する。よく日本もここまできたなあ、と感慨深い様子だった。
この日は、内と愛原によるデュエット曲も披露され、華やかでありどこか懐かしい旋律に集まった記者たちが耳を傾けていた。
★本作に出演する、相葉裕樹、愛原実花、大湖せしるにインタビューを敢行!お楽しみに!