新しいチャレンジを試みたライヴスタイルで謎の感動を呼んだRAB(リアルアキバボーイズ)に迫る
RAB
『アニソン×ダンス』の文化の先駆けであり、パイオニアであるRAB(リアルアキバボーイズ)のワンマンライヴが渋谷O-WESTにて5月22日に開催された。
RAB(リアルアキバボーイズ)とは、日本テレビ『スタードラフト会議』に度重なる出演をきっかけにブレイクしたダンスエンターテイメントチームであり、世界大会優勝者などを有する本格的ブレイクダンサー達がアニソンで踊りまくるパフォーマンスで絶大な人気を誇り、動画総再生数は5000万再生を越える。
今回のワンマンライヴのキーワードには『演劇』、『SNS連動ライヴ』、『公演中の撮影全編OK』といったテーマは提示されていたものの、具体的にはまったくの謎に包まれた中での開催であった。「どういったライヴをするのか!?」そんな心配が多くささやかれていた本公演であったが、そんな心配をよそに、会場は超満員のオーディエンス、保護者(RABのファンの総称)たちが詰めかけ、ライヴはスタートした。
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ここ数年において様々なイベント・ステージで観衆を盛り上げてきたRABであったが、彼らがステージで見せてきた既存のダンスライヴのスタイルを更に進化した形は、真の意味で『舞台』と『ダンス』と『個性』をミックスして演出されたエンターテインメントステージであった。
RABのメンバーの出会い、そして彼らが提唱した『武道館ライヴ』と『アニメ化』を叶えるための目標、それに突き進んでいく過程で産まれる葛藤や苦悩などが綿密に練られたストーリーを舞台にアレンジしマッチングしながら、彼らの生業であるストリートダンスのアンダーグラウンドな感覚も随所にちりばめていく。
RAB
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ステージを楽しむオーディエンスは劇中、メンバーと共に筋力トレーニングをしたり、ダンスを一緒に踊ったり、はたまた洗脳のようなアジテーションを聞かされたり、SNSを通じてインタビューをしたり、操ったり(!?)、ともすれば劇中にもかかわらずTwitterを更新したり、ツイキャスをしたり・・・。文字にしただけでは、本当に“カオス”と思われるだろうが事実、RABのメンバーによってこの舞台が展開し、観客が飽きることなく楽しめる様に作られたライヴだったのだ。
随所に、彼らのアニソンダンスの代表作である「おジャ魔女カーニバル」、「君じゃなきゃダメみたい」など、ファン垂涎の演目も盛りだくさんで、RABとしての魅力は遺憾なく発揮されていたことは言うまでもない。
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『公演中の撮影全編OK』の本公演では、開演から終演まで常にシャッター音が鳴りやまず、終演後はもちろん、翌々日まで来場者による写真付きの感想ツイートが幾度となく投稿され、ファンの脳裏に本公演を強く刻み付ける役を担った。そして、驚くべきはライヴ当日のTwitterトレンドランキング最高位5位にまで上るほどの波及効果も見せた。
幾度もの世界大会の経験があるダンスの確かな実力と、演劇を織り交ぜた新たな試み、彼らのアイデンティティの源泉となっているのは『アニメ』と、世界初ともいえる『演出』だ。これら全てをミックスし、全力でやり通したこのワンマンライヴはエンターテインメント史に残るといっても過言ではない新たなワンマンライヴの形であったといえよう。
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ますます次回のイベント・ライヴも楽しみになってきたRAB(リアルアキバボーイズ)。アニメ、ダンスと言った垣根を超えるエンターテイメントにこれからも注目したい。