ムロツヨシの“ツヨシ”が危機一髪!?森田剛主演、映画「ヒメアノ~ル」初日舞台挨拶
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映画「ヒメアノ~ル」
「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の人気漫画家・古谷実のベストセラーコミック「ヒメアノ~ル」が、主演に森田剛を迎え映画化され、本日5月28日(土)、公開初日を迎えた。
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた初日舞台挨拶には、森田のほか濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、そして吉田恵輔監督が姿を見せ、大きな拍手と歓声の中、客席通路を通ってステージに上がった。
恋や性に悩む青年たちの平凡な日常生活と、次々と殺人を重ねるサイコキラーの絶望がリンクする本作は、4月25日(月)(※現地時間)にはイタリアで1200人の観衆の中ワールドプレミアを行い、5月9日(月)にはジャパンプレミアを実施、その後、名古屋、大阪、福岡での先行上映を終え、その都度大きな反響を呼んできた。
「やっと皆さんに観ていただけて嬉しく思っています」と開口一番、嬉しさをあらわにする森田。濱田も「上映後ということでなんでも話すぜ~い」とスギちゃん風にテンションをあげる。ヒロイン・佐津川は「数日前からすごくドキドキして今日を迎えることができてとても嬉しいです」と言葉にし、ムロは「…全員チビで!日本映画史上こんなにチビが揃うことはありません。チビ三人が頑張っていたでしょ!?」といつものムロ節をきかせ、会場を沸かせた。最後に吉田監督も「我ながら素晴らしい作品を作っちゃいました。今日は褒められる気満々で来ています!」と笑顔を見せた。
ムロツヨシ、濱田岳 映画「ヒメアノ~ル」
佐津川愛美 映画「ヒメアノ~ル」
吉田恵輔監督 「ヒメアノ~ル」
本作は初めての事が多い「初」づくしの作品ということで、司会から「初」にちなんだことを聞かれると、吉田は「割とほのぼのした作品を最近撮っていたので、こういうピリピリとしたキツイ映画を作ったのは初めて」と答え、「僕は割と優しいだけじゃないんだぞ、ということをみんなに見せたかったんですが…最後のシーンでやっぱり俺の優しさがこぼれちゃって止められなかった」というと、「ウハハッ」と思わず甲高い笑い声が森田の口から洩れていた。
濱田岳にちょっかいを出しすぎて「教育的指導」が入るムロツヨシ
そんな森田の「初」は、「単独初主演が初なんです。だから、映画キャンペーンで監督と地方を回らせていただいたり、先日のイタリアの映画祭に出たのも初だし。いいなあ、映画、って思いました」とはいえ、観客の反応は心配していたようで、上映後の観客の様子を見て、「笑顔が多くてよかった。もっとどんよりしていると思ってた」とコメントすると観客から笑い声が。撮影現場は「緊張の連続」と語る森田の癒しは、現場近くにあったペットショップ。「今日は一人やっつけて、また今日は二人、三人…とやっていくと、待ち時間にどんどん猫背になって重い気持ちになっていくので、そういうときに現場近くのペットショップにいって癒されていた」するとムロが「どんな風になるの?癒されると?」と話をふると「こう、猫背になって…すっ!」とその場で背筋を伸ばす実演をしてみせる森田だった。
ムロツヨシ、濱田岳 映画「ヒメアノ~ル」
一方、森田に襲われる岡田役・濱田は「はだかんぼになってああいうシーン(濡れ場)をやるのが初めて。服を着たまま、というのはあったけど、ここまで激しいのは初めて。いったい誰が(僕の裸を見て)得するんだろうと(笑)」現場ではスタッフのほうが緊張していたということで、「おい、ラブシーンだよ!笑うなよバカ!ってやりとりをスタッフがしていて。僕はそのときバスローブを着ていてこんな感じで…(モジモジしている風)」ユカ役の佐津川も濡れ場が初とのことで、「森田が初めて暴行するシーンと(濡れ場が)リンクするのが印象的だった。最初の殺人が始まっていく感じがして。いい角度とかで映してもらえたら、セクシーめに映れたらいいな」と思っていたと語る。そんな佐津川に吉田監督が(濡れ場の撮影が終わって)「エロかったよ!」と声をかけると「やったー!」って元気にリアクションをしていたそうで「その様子が男らしいなと思った。ガッくんの方がモジモジして佐津川さんはババッと男らしく脱いでて」と当時を振り返る監督。
濱田岳 映画「ヒメアノ~ル」
佐津川愛美 映画「ヒメアノ~ル」
佐津川愛美、吉田恵輔監督 映画「ヒメアノ~ル」
さて、ムロの「初」だが、「銃で撃たれるのが初めてだったんです。しかもティンコを撃たれるっていう(笑)…ちゃんと文字にできるように発音していますよ! そこに弾着のプロがつけるんですが、そんな方でも『こんな場所に着けるのは初めて。どうなるかわからない』っていう。ムロの“ツヨシ”が弾着に耐えられるのかどうか。しかも弾着が2個しかないので2回しかできない本番一発勝負。ある程度の痛みもあるだろうと思って、<“ツヨシ”→ガーゼ→ガーゼ>と重ねた上で弾着を付けてもらった。無事でした」と言ったのちにマスコミに向かって「どんな記事になるか、楽しみです!」とプレッシャーをかけていた。
去り際に大アピール!のムロツヨシ
本作が6月に上海国際映画祭、7月に富川国際ファンタスティック映画祭に正式招待されることがこの日発表されると、森田は「海外に行っていろいろな方々に広まっていくのは本当に嬉しいし…嬉しい。嬉しいです」と口にすると、それを聞き逃さなかったムロが「今の『嬉しいし、嬉しい』は、いい言葉だと思います!」といじっていた。また佐津川が「(海外の映画祭に)行きたいな!」というと、ムロが「上海行ったことないんだよなああああ。20年役者やってまあああす。新しい経験くださいー!」と全力で身体をよじらせながら背後にいたスタッフにアピール、これには森田たちキャストも観客も大笑いとなっていた。
■出演:森田剛 濱田岳 佐津川愛美 ムロツヨシ
■原作:古谷 実「ヒメアノ~ル」(ヤングマガジンKC所載)
■監督・脚本:吉田恵輔
■音楽:野村卓史
■公式サイト:www.himeanole-movie.com