石内都展『Frida is』、フリーダ・カーロの遺品を撮影した31点

石内都の個展『Frida is』が、6月28日から東京・銀座の資生堂ギャラリーで開催される。

1979年に『第4回木村伊兵衛賞』を受賞した写真家の石内都。2005年に『ヴェネチア・ビエンナーレ』の日本代表となったほか、原爆で亡くなった人々の遺品を写す『ひろしま』シリーズを2007年から現在まで続けている。2012年にはメキシコのフリーダ・カーロ博物館からの依頼を受け、画家フリーダ・カーロの遺品を撮影。その様子を捉えたドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、織るように』が2015年に公開された。

同展では、石内がカーロの生家でもある博物館でカーロの衣服や靴、化粧品、薬品といった遺品を撮影したシリーズ『Frida by Ishiuchi』『Frida 愛と痛み』から31点の作品を展示。同シリーズは2013年11月に国際的な写真フェア『PARIS PHOTO』で初公開された後、ロンドンでも大規模な展示が行なわれた。また会期中には、「mame」のデザイナー・黒河内真衣子と石内による対談も行なわれる。参加方法は資生堂ギャラリーのオフィシャルサイトをチェックしよう。

なお同展にあわせて、未発表の写真を中心に掲載した写真集『フリーダ 愛と痛み』と、石内のエッセイ集『写真関係』が刊行されるほか、映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、 織るように』が6月下旬から東京・渋谷のアップリンクと大阪のシアターセブンで再上映される。