フジロックのステージって、いくつあるか知ってる?
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自然と音楽の共生を目指す日本最大級の野外ロック・フェスティバル『FUJI ROCK FESTIVAL'16』(以下、フジロック)開催までいよいよ50日を切り、6月3日にはお待ちかねのステージ別ラインナップと第9弾出演アーティストとして96組が一挙に発表されたばかり。
今年で20回目を迎え、日本のロック・フェスティバルの元祖とも言えるフジロックだが、その会場内にステージが全部でいくつあるかをご存じだろうか。1997年の開催初年度は2つのステージだったのだが、現在では13ステージと公表されているが、数え方によってはそれ以上になるのではないだろうか。
<GREEN STAGE>場内最大のメインステージ
GREEN STAGE
<WHITE STAGE>2番目に大きく、ラウド系が多く出演
WHITE STAGE
<RED MARQUEE>赤い屋根のある巨大ライヴハウスのような空間
RED MARQUEE
<FIELD OF HEAVEN>苗場で開催される基となったステージ
FIELD OF HEAVEN
これら4つはよく知られたステージだろう。今回はそれら以外の小さなステージに敢えて目を向けてみよう。
<NEW POWER GEAR Stage / Gypsy Avalon>
最もピースフルな空間がアヴァロンだ。バイオディーゼル、太陽光などのソフトエネルギーを使ってライヴが催され、ステージ裏の小高い山の上にあるNGOテント内ではその仕組みについて知ることができる。オーガニックにこだわったエリアでハンモックに寝転がって森林浴を楽しめるなど、自然と音楽がとても近くに感じられる居心地の良さからか、ここから一歩も動かない人も多い。希に大物ミュージシャンがシークレット出演したりもする。
<CRYSTAL PALACE TENT><PALACE ARENA><PALACE of MYSTERY>
THE PALACE OF WONDER
THE PALACE OF WONDERは、音楽もアートも垣根なく、驚きや発見を感じられる芸術のテーマパークのようなエリアだ。廃材などで作られた巨大オブジェがあるかと思えば<PALACE ARENA>ではバイクがぐるぐる回転し、空を舞っている。そして、世界で最も美しいと言われている移動式テント<CRYSTAL PALACE TENT>に入ると、異空間の中に更に異空間があるので時空を超えるような感覚にさせられる。そして今年は新たに<PALACE of MYSTERY>という謎のステージもできるようだ。
<ROOKIE A GO-GO>
こちらもTHE PALACE OF WONDER内に位置する新人アーティストの登竜門と称されるステージで、昨年はGREEN STAGEに立った星野源がSAKEROCK時代に出演していたというフジロック・ドリーム話はあまりにも有名。今年WHITE STAGEに出演するSuchmosも2年前はここでトリをおさめていたりと、青田買いしたいオーディエンスにはうってつけの場所だ。
<苗場食堂>
OASISにある、地元苗場の皆さんが切り盛りしている苗場食堂に、夜だけステージが現れるのをご存じの人も多いだろう。フェス飯や地元新潟のうまい酒に舌鼓を打ちながら、聴こえてくるライヴ・サウンドに耳を傾けてまったりするのも、踊りまくるのもよし。アヴァロン同様、突如すごいゲストが出没する要チェックなステージだ。
<木道亭>
木道亭
WHITE STAGE から FIELD OF HEAVEN に向かう木の小径ボードウォークにある森に囲まれた小さなステージでは、ほっこりしたい時、ちょっと休憩したい時にもオススメ。大自然を感じながらアコースティックな音に癒やされるフジロックならではの素敵空間とも言える。
<PYRAMID GARDEN>
PYRAMID GARDEN
深夜にアンビエントな音楽が山に木霊するのを静かに楽しめるのがここ、ツアーバス利用者専用キャンプサイト PYRAMID GARDEN内に併設されたステージ。キャンドルアーティストの Candle JUNE氏がプロデュースする世界では時がゆったりと流れており、美味しいカレーや珈琲、そしてステンシルアートなども楽しめるのでツアーバス利用者でなくとも足を伸ばそう。
<Café de Paris>
Café de Paris
パリに現存する歴史的キャバレー“ムーランルージュ“をイメージした大型テント。きらびやかで艶かしい装飾のなか本格的なカクテルや魅惑的なポールダンスが楽しめる大人の社交場的なエリア。今年の金曜深夜には多くの人がその復活を待ち望んでいたブライアン・バートン・ルイスによる<オールナイトフジ Supported by Heineken>がここで開催される。
<DAY DREAMING>
フジロック会場を雲の隙間から見渡すことのできる世界最長スーパーゴンドラ「ドラゴンドラ」で旅すること20分。辿り着いた山頂に降り立つと、その名の通り白昼夢をみているような不思議な空間が広がっている。時間は少しかかるけれど、旅した人にしか得られないその感覚をぜひ体感してみてほしい。
<ORANGE CAFÉ>
旧オレンジコートエリアが新たに ORANGE CAFEと名付けられリニューアルし、なんと、フジロック史上初の屋根付きフードコートが出現するという。トリビュート系バンドや誰でも参加できるバスカー・オン・ステージも登場し、誰でも演奏&パフォーマンスが行えてしまうとか!?
改めて見てみると、バリエーションに富んだステージが数多く点在していたとは、いやはや、驚くばかりだ。これほどまでに内容てんこ盛りのステージ群を、開催期間中のたった3日間ですべて制覇できるかどうかは非常に怪しいところだが、せっかく行くからには余すところなく楽しんでほしい。
各ステージの場所はオフィシャルサイトの「ステージ・施設」にて(http://www.fujirockfestival.com/)でご確認を!
写真=宇宙大使☆スター、Masanori Naruse
文=早乙女‘dorami’ゆうこ
6月29日 発売 / 価格:¥2,000+税 / B5判 / 176頁