三上市朗「娘のために台本を開かずに使う」の言葉に平野良らが大笑い『名探偵コナン×ライブミステリー』合同取材

1996年のTVアニメ放送から20年を迎える大人気作品『名探偵コナン』が、ついに2016年8月10日（水）から舞台化されることとなった。『名探偵コナン×ライブミステリー ～洋上の迷宮（ラビリンス）～』と題した本作は、ただ観る演劇ではなく、豪華客船上で起きた謎の事件を紹介する「事件編」、自らの推理結果を提出する「捜査編」、事件の真相を明らかにする「解決編」という展開で、観客自身が探偵となって推理する舞台となるという。

6月15日（水）都内にて、本作の出演者である平野良、塩野瑛久、宮城絋大、加藤里保菜、浜本ゆたか、中道裕子、三上市朗、そして演出の村上大樹（「拙者ムニエル」主宰）、脚本の佐野バビ市（「東京ミルクホール」主宰）が顔を揃えた。

演出の村上は「かつてないエンターテイメント、新感覚なステージをお見せしたい」と意気込む一方で、脚本の佐野は「ここにいる皆さん全員が容疑者。今日、皆さんと初対面となるんですが、仲良くしてくれた方に犯人役をやっていただこうかと。犯人役っておいしいから」と笑わせる。

今日の会見が始まる直前にキャストで円陣を組んだと語る平野は、自身が演じる役について「豪華客船のクルーで、大学時代に名探偵と言われていたという噂がある。観にきてくださるお客様に一番近い存在で推理を手助けする役になるかも。最後犯人かもしれませんけどね」と含みを持たせた。

塩野は原作の『名探偵コナン』に触れ、「漫画アニメにありがちですが、コナンくんはいつまでコナンくんなんだろうと思いながら数十年続いています。そして何年経ってもずーっと事故現場にいる、それこそがミステリーではないかと」

宮城は熱い「コナン愛」を披露。「映画・アニメ・単行本をずっと集めているくらい大好き。先日公開になった映画版最新作『純黒の悪夢（ナイトメア）』では赤井秀一がかっこよかった。一番好きな映画は『迷宮の十字路（クロスロード）』です」と嬉しそう。

加藤は「アクションシーンの臨場感を届けたいし、小さい子から大人まで楽しめると思います」と緊張しつつ挨拶。

浜本「青山剛昌先生の作品は『コナン』も『まじっく快斗』『YAIBA』も好き。『まじっく快斗』が『コナン』に出てライバルとなったように、僕も舞台の若手たちのライバルになれるようにがんばります」

中道「初めて『コナン』を観たのは、大阪の『わくわく宝島』というイベントの『3Dコナン』。すごい迫力があって、それ以来アニメや漫画で観たりしている。今回の舞台でも子どもたちが勢いよく来ると思うので全力で迎えたい」

それぞれ『名探偵コナン』や本舞台への想いを語ってきたが、三上はひとかたならぬ思いがあるという。「今回の出演について、小学5年生の娘がいちばん喜んでおりまして。娘は『コナン』の大ファンなんです。なので娘のために頑張ります」と語る。映画最新作も「初日に娘と二人で観に行った」そうで、そんな娘からは「『舞台の台本をなるべく綺麗に使って、仕事が終わったら（台本を）ちょうだい！』といわれたので、なるべく開かずに使います」と語ると、平野たちも大笑いとなっていた。

札幌、大阪公演もあるこの舞台。地方公演についての思いを聴かれると「大阪は行きつけの焼肉屋に行きたい。北海道はおいしいイクラが食べれれば」（平野）「北海道は小学生ぶりなので楽しみ。先輩方に（おいしい店に）連れていってもらいたい」（塩野）「北海道は初。ご当地ラーメンとか食べたい。大阪は平野くんを尾行したい」（宮城）「北海道の友達が観にきてくれるのが楽しみです」（加藤）「夏の北海道は空がすごくきれいと聞いたので楽しみ」（浜本）「大阪は地元なので、安くておいしいところにみんなを連れていきたい」（中道）、とほぼ全員が「食」への期待を口にする。

すると、三上は「あくまでも仕事で行くので浮ついた心はありません！」と年長者として若手を律するように言った…が。「この前（札幌の）雪印パーラーに行きたいなー…あ、俺、札幌に行くんだった、と思い出して…いちばん浮ついています！」と笑いをとっていた。

舞台は、4歳以上から観劇可能。小学生以下のお客様には、特別に謎解きのヒントが用意されているという。夏休みは親子で「名探偵」になってみるのも悪くないかも！