篠山紀信によるヌード写真のみを展示する展覧会『篠山紀信展 「快楽の館」』が開催に
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篠山紀信「快楽の館」2016年 ⓒKishin Shinoyama 2016
原美術館では、2016年9月3日(土)~2017年1月9日(月・祝)にかけて『篠山紀信展 「快楽の館」』を開催する。
本展のテーマは、1938 年完成の邸宅が元になった原美術館を、写真家・篠山紀信がカメラによって"快楽の館に変貌させる"というもの。出品作品はすべて、およそ30名にものぼるモデルを起用した撮り下ろしの新作ヌード写真となる。それらはすべてが、原美術館にて撮影されたものだ。
篠山紀信「快楽の館」2016年 ⓒKishin Shinoyama 2016
本展の発端となったのは、篠山紀信が提案したアイデアである「ここ(=原美術館)で撮った写真をここに帰す(=展示する)」ということ。写真の中のイメージと、展覧会場にいるという現実が交錯し、一種の倒錯的な鑑賞体験を味わうことができる展覧会となる。このようなアイデアが出発点であるからこそ、本展は原美術館でのみ開催され、巡回展示は実施されない。
篠山紀信「快楽の館」2016年 ⓒKishin Shinoyama 2016
本展の開催によせて、篠山紀信より以下のコメントも到着した。
美術館は作品の死体置き場、
死臭充満する館に日々裸の美女が集う。
美女たちの乱舞、徘徊、錯乱、歓喜、狂乱、耽溺……
あらゆる快楽がこの館でくりひろげられる。
幻蝶が舞う夢と陶酔の館。
この祝祭は初秋の夜にはじまり、歳明け、厳冬の朝に散る。
たった4ヶ月余の一度だけの狂宴。
お見逃し無く。
2016年 篠山紀信
通常の篠山紀信の写真展とは異質なコンセプトで展開される本展。実在の空間と、写真の中に映し出された空間がリンクして紡ぎだされる恥美な世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
日時:2016年9月3日(土)- 2017年1月9日(月・祝)
会場:原美術館 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
公式HP:http://www.haramuseum.or.jp