「プレミアムシアター」で山田和樹のトゥールーズ・キャピトル国立管(ONCT)デビュー演奏会を放送
山田和樹、エドガー・モロー(ONCT公式サイトより)
NHKのBSプレミアム「プレミアムシアター」では、6月26日(日)深夜24時30分(6月27日午前0時30分)から、ヨーロッパの地方都市で行なわれた二つのコンサートが紹介される。ひとつめは『サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィル ヨーロッパ・コンサート2016』、そしてもうひとつが『山田和樹指揮 トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団演奏』。
番組前半は、今年(2016年)5月1日(すなわち同月に行われた日本公演の前週だが)、北欧ノルウェーのレーロースにある美しいバロック教会で収録された『サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヨーロッパ・コンサート2016』の模様が放映される。レーロースの17世紀から残る鉱山街はユネスコの世界遺産に登録されている。コンサートでは、ノルウェー出身のヴァイオリニスト、ヴィルデ・フラングを迎え、ノルウェーの代表的作曲家グリーグの小品と、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が演奏された後、ベートーヴェンの《英雄》が披露される。ちなみに、サイモン・ラトルは2018年夏にベルリン・フィルの首席指揮者を退任、キリル・ペトレンコが後を継ぐことが発表されている。
番組後半は、昨年(2015年)11月6日に南仏トゥールーズのハロ・グラン(Halle aux Grains)で行なわれたトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団(l'Orchestre National du Capitole de Toulouse=ONCT)の演奏会。いまやパリ管弦楽団、パリ国立歌劇場管弦楽団と並ぶフランスの代表的オーケストラといっていい、ONCT。音楽監督はトゥガン・ソヒエフだが、今回放送されるのは、昨今破竹の勢いで国内外の一流オーケストラとの共演を重ねる我が国の俊英・山田和樹による同オケのデビュー演奏会の模様だ。若きフランス人チェロ奏者エドガー・モローを客演に迎え、サン・サーンス、ラヴェル、ティエリ・エスケシュというオール・フランス作曲家プログラム、いわば“フランスづくし”で臨む。このうちエスケシュは1965年生まれ、フランスの生んだ鬼才オルガン奏者にして現代音楽作曲家。トゥールーズは煉瓦の建物が多く“バラ色の街”と称せられる一方、国際オルガンコンクールが行われるほどオルガンの盛んな“オルガンの街”でもあり、エスケシュとも縁深い。
■放送日時:6月26日(日)深夜24時30分(6月27日午前0時30分)~深夜27時45分(午前3時45分)
■放送内容:
◇本日の番組紹介(0:30:00~0:32:30)ナレーション: 水落幸子(みずおち ゆきこ)
<字幕>三井章子
<曲目>
1. 叙情小曲集 第9集から 山の夕暮れ グリーグ 作曲
2. バイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 メンデルスゾーン 作曲
3. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」 ベートーベン 作曲 ほか
<出演>
ヴィルデ・フラング(バイオリン)
<管弦楽>ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
<指揮>サイモン・ラトル
<収録>2016年5月1日 レーロース教会(ノルウェー)
<曲 目>
1. チェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33 サン・サーンス 作曲
2. ボレロ ラヴェル 作曲
3. 「ダフニスとクロエ」組曲 第2番 ラヴェル 作曲
4. 歌劇「クロード」から 抜粋 ティエリ・エスケシュ 作曲 ほか
<出演>
エドガー・モロー(チェロ)
<管弦楽>トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
<指 揮>山田和樹
<収録>2015年11月6日 トゥールーズ・アロ・グラン(フランス)