「維新派」が今秋の奈良・平城京跡での公演を決行
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維新派
6月18日に主宰の松本雄吉(劇作家・演出家)が他界し、大黒柱を失った劇団「維新派」が、今年(2016年)秋に予定されていた奈良市での公演を予定通り決行することが、本日(6月30日)明らかとなった。
「維新派」公式サイトにおいて、次のように述べられている。
「今回の維新派公演は、東アジア文化都市という企画の中で行います。東アジア文化都市とは、日本・中国・韓国の3か国で、さまざまな文化プログラムを通して交流を深める国家プロジェクトで、奈良市が2016年の日本開催地となり、この中で維新派の野外公演も行います」
上記のとおり、今回の公演は、日本・中国・韓国が文化プログラムを通して交流を深める国家プロジェクト「東アジア文化都市」の一環である「古都祝奈良(ことほぐなら)-時空を超えたアートの祭典」の中でおこなわれる。この祭典は、9月3日から10月23日まで奈良県内で開催され、「舞台芸術」「美術」「食」の3つの部門が設定される中、「舞台芸術」部門のディレクターを平田オリザが務める。
現時点で公表された維新派公演の情報は日程(=10月14日~24日)と会場(奈良・平城宮跡)、そして
祭典のホームページの中で「維新派」は次のように述べている。
「毎年、公演地が話題になる維新派。今回は彼らが数十年来の念願だった奈良の都で行います。2010年に上演した、アジアをテーマに、“海の道”を可視化した作品を、再構成して上演します。四方に展開する地理が歴史を呼び起こしてくれる、まさに身体に空間の広がりと時間の深遠を強く感じられるこの地で新しい風景に出会ってください」
劇団に確かめたところ、作品名など詳細情報は後日改めて発表するという。
同祭典では、同じ平城宮跡にてSPACが『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』を上演。また、奈良の芸術・文化・歴史の魅力を発信する団体、万葉オペラ・ラボが、奈良・なら100年会館にて『遣唐使物語 ―名も無き民へのオマージュ―』を上演。他にも期間中、奈良県内で各種舞台関連イベントが実施される予定。
■公演名:未定
■日程:10月14日(金)~24日(月)
■会場:奈良・平城宮跡(東区朝堂院)
■入場料:一般 5,500円、25歳以下 3,000円
※SPAC・維新派セット券10,000円(8月中に販売開始)
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■発売場所:各種プレイガイド、ウェブサイト等を予定。
■公式サイト:http://ishinha.com/
■会場:奈良県 平城宮跡
■演出:宮城聰
■台本:久保田梓美
■音楽:棚川寛子
■空間構成:木津潤平
■会場:奈良県 なら100年会館 大ホール
■作曲:中村透
■原作・脚本:上野誠
■演出:浜畑賢吉
■「古都祝奈良(ことほぐなら)― 時空を超えたアートの祭典」公式サイト:http://culturecity-nara.com/kotohogunara/