内博貴「一途に愛せる女性が現れたらいいな」ミュージカル『グレイト・ギャツビー』
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ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
内博貴主演のミュージカル「グレイト・ギャツビー」が6月2日(土)からサンシャイン劇場にて開幕した。その前日、同劇場にて公開稽古が催された。
1920年代の古き良きアメリカを舞台に、謎のセレブ・ギャツビーの一途な愛を描く物語。かつてロバート・レッドフォードやレオナルド・ディカプリオの主演で映画化もされた作品だ。
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
今回演出に錦織一清を迎えての日本版となるが、原作の持ち味と日本版ならではのちょっとしたおかしみも加わり、古き良き、そして今風の「グレイト・ギャツビー」が誕生した。
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
公開稽古の前に行われた囲み会見には、内、錦織のほか、共演の相葉裕樹、愛原実花、大湖せしる、山口馬木也が登場した。
内は「正直もう少し時間があったら嬉しいという気持ちはあるが、時間がない中でみんな頑張った。稽古場の雰囲気も良かったし演出のニシキさんもあっためてくれたし」と振り返る。その言葉を受けて錦織も「演出家として、稽古場から十分楽しませていただいた。明日からこれが出演者の皆さまのモノになる。劇場に観客を入れて、早くこれをお客さんとして観てみたい」と嬉しそう。
内と同じ舞台を手掛けるのはこれで5回目となる錦織。「初めは僕ら(少年隊)の舞台に出てくれたが、その後、舞台『オダサク』を経て頼もしさも出てきた。普段はどちらかというと僕のほうが内の弟っぽいかも」というと大先輩の言葉に「いやいやいやいや」と動揺する内。
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
「ステージ遠目にギャツビーが出てくると、レッドフォードとクロスオーバーする感がありますね」と錦織がほめると「その言葉を自信に変えていきたい」と真摯に受け止める内だった。
前回の「オダサク」では内の妻役、今回はギャツビーに一途な愛を注がれるデイジー役の愛原は、内との演技について「中途半端だとファンの方に怒られそうなのでしっかりやりたい」と気合いを入れる。
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
その言葉を受け、「一途な愛を注ぐ相手は?」という質問が飛んできた内は、「いたらいいんですけどね。20代最後の舞台をギャツビーで締めくくって、30歳になった時にそういう女性が現れたらいいなと思ってます。可能性はいまのところ0.5%くらいだけど」とさらっと返して笑わせていた。
改めてステージの模様を。20年代のセレブたちのレトロで美しいコスチュームは必見。特にベイカー役・大湖の衣装はどれもこれも目を奪われる美しさだ。相葉演じる普通の青年ニック、さらには自動車工場で汗にまみれて働くコング桑田ら労働者たちのそれと比較しながら観るのも一興。
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
彼らから浮かび上がってくる貧富の差――最初から持って生まれた者たちの意識と、持たずに生まれてきた者たちの反骨精神に触れることで、アメリカという巨大な国で生きる人間たちの強さと脆さを感じてほしい。それがわかるとギャツビーの胸に秘めた熱い想いをより一層感じることができるはずだ。
2016年7月2日(土)~10日(日)サンシャイン劇場
2016年7月13日(水)名古屋市立芸術創造センター
2016年7月15日(金)~17日(日)ロームシアター京都(サウスホール)
2016年7月23日(土)・24日(日)新神戸オリエンタル劇場