宗次ホールと愛知県立芸術大学の新企画!その名も『Emerging Concert』
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(左から)尾高詩音里Vn. 加川由梨Vn. 橋本歩Va. 石本卓斗Vc.
「“仏頂面してただ演奏して終わり”という時代は何十年も前に終わり、演奏以外の部分の重要性は年々高まっております。しかし音楽大学では演奏家として求められる演奏技術以外の部分について、ほとんど教えられずにいるのが現状」という愛知県立芸術大学 音楽学部長の福本泰之氏の言葉(チラシより)からもわかるように、今ではトーク付きのコンサートが多く存在する。近年はトップアーティストであっても、アンコール曲を演奏する前にお話をする人もいる。しかしトークを教えるというのは簡単なことではない。そこで、名古屋に良質な演奏会を数多く供給し、クラシック音楽ファンを着実に増やしている宗次ホールと多くの演奏家を輩出している愛知県立芸術大学がタッグを組み新たな企画がスタートする。
その名も『Emerging Concert(エマージングコンサート)』。Emergingとは“発展段階の”、“新興の”といった意味の言葉で、愛知県立芸術大学の教授陣に選ばれた優秀な学生が、コンサートを通じて自立した演奏家になるための実践的プロジェクトだ。コンサートに出演する学生たちは本番の約3か月前から曲目、コンサートのタイトル、MCの原稿作り、そしてステージでのリハーサルをしてきたという。その途中経過は大学の教授たちにも伝えられており、宗次ホールのスタッフはもちろん、教授たちからも強力なサポートを受けている。
それだけでも心強いのだが、さらにこのEmerging Concertでは毎回違う企業がコンサートの応援をしてくれるのだという。このコンサートを企画した宗次ホール 支配人の野間晴久氏は「コンサートをきっかけに、出演した演奏家たちに企業のイベント等で演奏の場を与えていただき、末長く彼らの活動をご支援頂けたら大変ありがたいこと」と語る。
今年6月には地域における文化芸術のさらなる発展のために、宗次ホールと愛知県立芸術大学は協定を締結するなど、今まで以上に強いつながりを持った2つの組織。今後、さらに東海地方のクラシック音楽界を盛り上げてくれるだろう。
なお、終演後はホワイエにて出演者や愛知県立芸術大学、宗次ホールの関係者との交流会も予定されている。数分前でステージに立っていた演奏家と触れ合うことのできる楽しいひとときとなりそうだ。
◆日時:2016年7月6日(水)11:30開演
◆会場:宗次ホール(名古屋・栄)
◆出演者:カルテット・アホイ(尾高詩音里、加川由梨【Vn.】橋本歩【Va.】石本卓斗【Vc.】)
◆曲目:
パッヘルベル/カノン
ボロディン/弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調より 第1 楽章(「おーいお茶」CM 挿入曲)
「日本の夏」メドレー 他
◆料金:¥1000(全席自由)
◆公式サイト:http://www.munetsuguhall.com/