生駒里奈「鼻血が出るくらい嬉しい!」 舞台『こち亀』成功祈願イベントレポート

レポート
舞台
2016.7.10
 (前列左から)ユージ、原幹恵、ラサール石井、生駒里奈、池田鉄洋(後列左から)北園涼、味方良介、青柳塁斗、章平、福澤侑

(前列左から)ユージ、原幹恵、ラサール石井、生駒里奈、池田鉄洋(後列左から)北園涼、味方良介、青柳塁斗、章平、福澤侑


連載40周年を記念し、10年ぶり5度目の舞台化が決定した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。その成功祈願イベントが東京・亀有の香取神社で行われた。

イベントが行われたのは、『こち亀』の原作でも度々登場した亀有香取神社

イベントが行われたのは、『こち亀』の原作でも度々登場した亀有香取神社

この日は東京で今年初の37度超を記録した猛暑。そんな中、本番同様の衣裳で登場したキャスト陣は、炎天下に負けない明るい笑顔で、本作の成功を祈った。

10年ぶりの舞台化の成功を祈るキャスト陣

10年ぶりの舞台化の成功を祈るキャスト陣

脚本・演出・主演を務めるのは、もちろんラサール石井。2006年以来の舞台化に「そろそろやっておきたいなと思っていた」と笑顔。今や演劇界は2.5次元ミュージカルが大人気だが、「(初めて『こち亀』が舞台化された)20年前はそんな言葉はなかった。この『こち亀』は2.5次元ミュージカルの元祖みたいなもの。負けないように頑張っていきたい」と気合いを入れた。

中川同様、車好きのユージ。「夢は200台くらい」と大風呂敷を広げ、その場を盛り上げた

中川同様、車好きのユージ。「夢は200台くらい」と大風呂敷を広げ、その場を盛り上げた

原作でもおなじみ中川財閥のイケメン御曹司・中川圭一役には、本作が初舞台となるユージ。中川役については身長や帰国子女など共通点も多いようで、「中川財閥とまではいきませんけど、うちもひいおじいちゃんがドミニカ共和国の大統領だったんで、相当生活が近い」と取材陣を笑わせ、そのセレブな血筋をアピールした。

原は「これだけ悩んで、こんな小学生みたいなお願い事なの?と言われた」と照れ笑い

原は「これだけ悩んで、こんな小学生みたいなお願い事なの?と言われた」と照れ笑い

抜群のプロポーションを誇る秋本・カトリーヌ・麗子役には、原幹恵。子どもの頃から毎週日曜に放映していたアニメをよく見ていたらしく、「子どもにとっては次の日が学校で、ちょっと嫌な気持ちになっちゃうところを、両さんに元気をもらっていた」と『こち亀』ファンの想いを代弁した。

「稽古についていけるよう筋力をつけたい」と目標を掲げる生駒

「稽古についていけるよう筋力をつけたい」と目標を掲げる生駒

本作は、1999年に上演された舞台版第1弾をベースに、舞台ならではのオリジナルストーリーが展開される。そのカギを握るのが、謎の少女・サキ役の生駒里奈。毎週、『週刊少年ジャンプ』を愛読しているという生駒は本作の出演に「鼻血が出るくらい嬉しい」と興奮。横にいたラサールが、両さんの声で「生駒ちゃん、よろしくねっ!」と挨拶すると、「ありがとうございます!」と感激の声をあげた。

イケメン特殊捜査部隊・SOT。青柳も「カッコいい姿をスパイス的に入れていけたら」と意気込む

イケメン特殊捜査部隊・SOT。青柳も「カッコいい姿をスパイス的に入れていけたら」と意気込む

10年ぶりの舞台化ということもあり、これまで以上にスケールアップ。その見どころを、ラサールは「イケメン特殊捜査部隊・SOTが登場するのが今までとちょっと違うところ」とPR。各々のキャラクターについては演じる俳優の性格がネタになっているそうなので、どんな役柄になるかファンにとっては気になるところだろう。

そのSOTのメンバーの一人・Wake役を演じる味方良介は、2006年に上演した舞台版を客席で見ており、単行本も全巻揃えるほどの『こち亀』ファン。「去年、ラサールさんと共演させていただいたときに、ぜひまた『こち亀』の舞台をやるなら僕を出してくださいと直訴しました」と告白。念願叶っての出演に「今ここに立っていることがとても幸せ。とにかく楽しんで最後まで走りぬけたいと思います」と熱演を誓った。

原作そのままの高いヴィジュアル再現度に、取材陣からも驚きの声が

原作そのままの高いヴィジュアル再現度に、取材陣からも驚きの声が

また、舞台初出演となるユージは「稽古って厳しいイメージがある。もしかしてボコボコにされるんじゃないかといろんな妄想が膨らんでいます」と弱気な表情。不安を打ち消すべく、前回の『こち亀』に出演した森下千里に聞いたところ、「ラサールさんはいい人だから大丈夫」と太鼓判を押されたことを明かした。

これについてはラサールも「とにかく僕の舞台って役者全員が仲良くなるんですよ」とニッコリ。前回も終演後に出演者全員で温泉旅行に行ったらしく、「大抵ね、アイドルで出てる子は『行く行く!』とか言って、後でスケジュールを聞くとマネージャーが『ダメ』って言うんですけど、そのときは全員で行きました」と語り、周囲からは感嘆の声が。すかさず「じゃあ、今回は生駒さんも」と問われた生駒も「絶対行きたいです!」と目を輝かせた。

ラサールは「舞台『こち亀』は子どもの頃に見ていた軽演劇をミュージカルにしてお送りしたもの」と解説

ラサールは「舞台『こち亀』は子どもの頃に見ていた軽演劇をミュージカルにしてお送りしたもの」と解説

ちなみに、イベントが行われたのは、7月7日の七夕。そこで、キャスト陣には短冊に願いごとを書いてもらうことに。ラサールの願いは「両津の声がうまくなりますように」。アニメ放映終了から時間が経過したこともあり、「最近下手になった。オレがつくった声なのに、時々似てないって言われるんですよ」とこぼし、初日までに「両津の声帯をつくっていこうと思っております」と意気込んだ。

パワーアップして帰ってきた舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、亀有ご当地アイドル・ケーメアリーズや、オリンピックイヤーにちなんだサンバシーン、さらには男性出演者による海パンダンスなど見どころ盛りだくさん。世代を超えて誰もが楽しめる“元祖”2.5次元ミュージカルの復活を心して待ちたい。

香取神社には両さんの銅像が。亀有を代表するキャラクターとして地元から愛され続けている

香取神社には両さんの銅像が。亀有を代表するキャラクターとして地元から愛され続けている

公演情報
舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

◆原作:秋本治(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
◆脚本・演出:ラサール石井
◆音楽:佐橋俊彦
◆出演:ラサール石井/ユージ、原幹恵/池田鉄洋/小林由佳、俵木藤汰、伊藤明賢/彩輝なお/新良エツ子、武者真由、河本章宏/青柳塁斗、味方良介、章平、北園涼、福澤侑/香月彩里、谷須美子、中村景好/坂本あきら/生駒里奈(乃木坂46)

料金:6,800円(前売り・当日共/全席指定/税込)
一般発売:7月24日(日)10:00~
◆公式サイト:http://www.nelke.co.jp/stage/kochikame-stage/

<東京公演>
◆日程:9月9日(金)~19日(月・祝)
◆会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

<大阪公演>
◆日程:9月23日(金)~25日(日)
◆会場:サンケイホールブリーゼ


~7/11(月)23:59 ファミリーマート先行
※7/21(木)12:00~7/23(土)18:00 先着先行
※7/24(日)10:00~一般発売
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