声優・平川大輔が“あの神様”の声でマナーを喚起! 映画『ハイ・ライズ』マナーCM映像
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© RPC HIGH-RISE LIMITED / THE BRITISH FILM INSTITUTE / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2015
イギリス出身の俳優トム・ヒドルストンが主演する映画『ハイ・ライズ』が8月6日より公開となる。
同作はSF小説の巨匠J・G・バラード原作の同名小説を映画化したもので、40階建ての新築タワーマンション(=ハイ・ライズ)が舞台だ。ハイ・ライズは、ラグジュアリーな内装や抜群の眺望のみならず、ありとあらゆる設備が整った、人々の生活の夢を具現化したかのようなマンションだ。上階に行くにつれて住民は富裕層となるその構造は、皮肉な現代社会のヒエラルキーを象徴しているかのよう。劇中では、このビルでパーティ三昧の贅沢な毎日を過ごしていたセレブたちが堕落し、じわじわと崩壊していく様子をミステリアスかつアーティスティックな映像美で描かれていく。
日本公開にあたり、作品の設定にちなんだ“セレブのためのマンションの入居説明会”なるマナーCMがYouTubeで公開されている。映像にはハイ・ライズに住む3人の男たち、理想のライフスタイルを求めて引っ越してきた医師・ラング(トム・ヒドルストン)、ハイ・ライズのコンセプトを考案し最上階に君臨する建築家・ロイヤル(ジェレミー・アイアンズ)、そして低層階に住むTVディレクターのワイルダー(ルーク・エヴァンス)が登場。それぞれのライフスタイルをとりあげつつ、声優の平川大輔が“場内禁煙””携帯オフ”“お静かに”といった基本的なものから、“横取り禁止”“全裸禁止”といった荒唐無稽な行動まで、映画館でのマナーを喚起していく。
さて、実はこのマナーCMには、“神様バージョン”なるアレンジ版が存在しているのをご存じだろうか? こちらは通常版とまったく同じ映像ながら、平川が低く色っぽい、ややSっ気のある声でナレーションを入れている。母性本能をくすぐるようなこの声に、聞き覚えがある方もいるのではないだろうか。同作のトム・ヒドルストンは『マイティ・ソー』シリーズの邪悪な神・ロキ役でブレイクした人物。そして、平川は『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』など、一連のシリーズで日本語吹替え版ロキ役を務めた声優だ。ここまで説明すれば、この“神様バージョン”の意味に気づく方も多いはず。作品を超えたコラボにすぐに気づいた方は、なかなかの通と言っていいだろう。なお、通常版のマナーCMはテアトル系映画館(新所沢レッツシネパークをのぞく。各劇場の編成により流れないこともあり)で放送中。残念ながら“神様バージョン”が流れることはないので、YouTubeのみで堪能しよう。
映画『ハイ・ライズ』は8月6日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
『ハイ・ライズ』
(2015年/イギリス/119分)
監督:ベン・ウィートリー
原作:J・G・バラード
出演:トム・ヒドルストン、ジェレミー・アイアンズ、ルーク・エヴァンス、シエナ・ミラー、エリザベス・モス、ステイシー・マーティン
配給・宣伝:トランスフォーマー
© RPC HIGH-RISE LIMITED / THE BRITISH FILM INSTITUTE / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2015