みみめめMIMI ツアーファイナルでセカンドフルアルバムリリースを発表 オフィシャルレポートが到着
みみめめMIMI タカオユキ
シンガーソングライター・タカオユキとイラストレーター・ちゃもーいによる耳と目を刺激するユニット・みみめめMIMIの東名阪ツアー“みみめめMIMI LIVE TOUR 2016『微炭酸ファンファーレ』が7月31日、東京・恵比寿LIQUIDROOMにてファイナルを迎えた。
晴れの日も雨の日も、夏のいろんな一日を感じながらみみめめMIMIの音楽のシャワーを浴びてもらいたいと願ってタイトルがつけられた、『微炭酸ファンファーレ』。セットリストには様々な感情の楽曲がテンポよく連なり、アンコールを含めた計17曲が熱唱された。
冒頭、雨音のSEのなかアコースティックギターでエモーショナルに弾き語られた「Am IReady?」のあと、「瞬間リアリティ」で一気にハジけたオーディエンスは、みみめめMIMIが作り出す世界にぐんぐん引き込まれていく。「閃光ハナビ」では声優でもあるタカオユキが、とある花火大会でのワンシーンをドラマCDのように熱演。「センチメンタルラブ」ではおなじみのMVが背後の白幕を彩り、次の「noname love song」「1メートル」では実写を交えた叙情的な映像が聴き手の涙を誘う。ライブを重ねるごとに進化を続け、まさに耳と目で音楽を届ける“視聴覚ユニット”にふさわしい完成度に達したこれらの演出は、みみめめMIMIのアイデンティティを改めて示しているかのようだ。
そしてもう一つ、ユニットが獲得した“個性”が披露される。バラエティ番組「ナカイの窓」でも紹介され話題となった、タカオユキによるグロ弁当(失礼!)こと手作りキャラ弁だ。この日は東京にちなんだ「ハチ公弁当」をステージ上でライブクッキング。お弁当が完成するとそれをプロジェクターで映し出し、そのまま「O.B.E.N.T.O」の歌唱へと突入する斬新な演出には歓声と同時にどよめきの声も上がったが、これもまた、みみめめMIMIが初期より積み上げてきたオリジナリティの結晶なのだ。タカオユキが地道に続けてきたキャラ弁作りに、確かな光が当てられた瞬間だった。
後半戦に入ると、ライブは興奮の坩堝へ。シンガロングやコール&レスポンスで刺激されたフロアは、この日いちばんのヒートアップを見せる。タカオユキがすべての詞曲を担当し、様々なアレンジャーを招くことでサウンドの多様性と密度を高めてきたみみめめMIMI。ポップスにもロックにも当てはまらない、キラキラなのに激しいキラーチューンが連発されたここにも、彼女たちが築いてきた“らしさ”が輝いていた。やがてトランペットによるファンファーレが鳴り響き、8月17日発売の新曲「晴レ晴レファンファーレ」で本編が終了。まさに持てるものすべてを出し切ったステージに、フロアから惜しみない拍手とコールが巻き起こる。
そしてアンコールのMCに、とっておきの知らせが待っていた。今秋、みみめめMIMIの2ndフルアルバムがリリースされることが発表されたのだ。
「1枚目は自分の頭の中のことを歌にしたアルバムでしたけど、こうしてライブを何度もやらせていただいて、いつもみんなのことを考えながら、みんなが主人公の曲づくりができるようになりました」
そう語ってラストの「ミッディ」を歌い出したタカオユキの目には、今を楽しめている充実感が満ち溢れていた。そしてオーディエンスもまた、そんな頼もしさに彼女たちの明るい未来を確信したに違いない。
今ツアーを成功させ、ますますの経験値を得た視聴覚ユニット・みみめめMIMI。それを経た2ndアルバムがどんな作品になるのか、楽しみでならない。
撮影・文=西原史顕
1. Am I Ready?
2. 瞬間リアリティ
3. 1,2,少女
4. 相対性レプリカ
5. 閃光ハナビ
6. センチメンタルラブ
7. no name love song
8. 1メートル
9. チャチャチャ
10. O.B.E.N.T.O
11. CANDY MAGIC
12. お絵描き
13. 天手古舞
14. サヨナラ嘘ツキ
15. 晴レ晴レファンファーレ
<Encore>
EN1. 1/2ぶんこ
EN2. ミッディ
発売日:2016年秋