山田和樹を実行委員長にアンセム・プロジェクトが発足
こどもたちに語りかける山田和樹
まもなく開幕する『2016年リオデジャネイロ オリンピック&パラリンピック』、そして2020年に開催予定の『2020年東京オリンピック&パラリンピック』を見据え、指揮者の山田和樹を実行委員長に近く「山田和樹アンセム・プロジェクト」が発足する。これに先がけ7月28日、駐日ブラジル大使館でキック・オフ・イベントが行われた。
(2016.7.28 駐日ブラジル大使館 Photo&Movie:M.Terashi/TokyoMDE)
これは、アンセム(世界各国の国歌、及び「第二の国歌」と言われる愛唱歌など)を通じて、世界の国々への好奇心を開くこと、継続的な国際文化交流、地域の活性化に貢献することを目指したもので、山田和樹が理事長を務める東京混声合唱団などとともに、コンサート、レコーディング、学校訪問などを行い、幅広く展開していく計画だ。
同企画の試行イベントとして、駐日ブラジル大使館で行われた「MERRY TOKTO to RIO『ブラジル文化・音楽を学ぼう』」のなかで、山田和樹指揮東京混声合唱団のピックアップ・メンバーがブラジル国歌と日本の愛唱歌を披露した。
歌を披露する東京混声合唱団のピックアップ・メンバー (中央から右に)和田友子(ソプラノ)、小野寺香織(アルト)、秋島光一(テノール)、徳永祐一(バス)、熊谷隆彦(バス)
子どもたちと「ふるさと」を合唱
本プロジェクトについて山田は「小澤征爾さんはじめ、これまで国歌をオーケストラで披露したり録音されたことはありましたが、歌を伴ったものはなかった。それをやりたい。ひとつの合唱団が世界の国歌を歌うというプロジェクト自体これまでになかったもの。これが実現できれば東京から世界に発信できるのではないか」との抱負を語った。
第二の国歌も含めた数百に上る楽曲をいくつかのグループに分ける作業をすでに開始しており、コンサートや学校訪問と併せ「アンセムCD」もリリース予定にしている。
実行委員長
山田和樹(指揮者、東京混声合唱団理事長)
石倉洋子(一橋大学名誉教授、東京混声合唱団ビジネス・アドバイザー)
二瓶純一(株式会社ジャパン・アーツ専務取締役)
松下久昭(キングレコード株式会社 プロデューサー)
小野寺香織(東京混声合唱団メンバー)