日本最年少でヒマラヤ登頂を達成した女子大学生も絶賛! 映画『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』
エベレスト最年少登頂者の南谷真鈴さんと洞窟探検家の吉田勝次さん
山岳史上、最も壮絶な挑戦を行った伝説の登山家オム・ホンギルと仲間たちの軌跡を描いた映画『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』が公開となった。映画の公開を記念して8月6日(土)に行なわれたトークショーには、日本最年少でエベレストの登頂に成功した現役女子大生・南谷真鈴さんと洞窟探検家の吉田勝次さんが登壇した。
今年、日本人エベレスト最年少登頂を果たし世界7大陸最高峰登頂を達成した南谷さんは、実際のエベレスト登頂について「私はシェルパ(ヒマラヤ登山の際の案内人)のサポートを最小限で頼んでいたので、自分で荷物も持って、テントも組み立てなければいけないプログラムだったんです。楽しみつつも全てがとても刺激的で、良い思い出になったなと思えるような登山でした」と明かし、「意外と高度順応も適しているようで8000mでもピンピンしていました(笑)。普通は食欲がなくなるのですが、私の場合は寝る間も惜しんで食べていました!」と笑いを誘った。
映画は、アジア初のヒマラヤ8,000メートル級高峰14座の登頂に成功した、実在の登山家オム・ホンギル率いる“ヒューマン遠征隊”がエベレストで死んだ仲間の亡骸を探すための過酷な遠征に挑んだ実話が基になっている。南谷さんは「実際に遺体は登っているルート上にも、下山するときにもありました。すごく生々しいんです。私と同じようなブーツを履いていて、同じような時計をしていて……。見るからに昨日か一昨日起きたんだろうなというのが分かります」と話し、「私も8000m峰で仲間を亡くし、救助に携わったので映画を観てグッとくるものがありました」と登山の厳しさを語った。
何故リスクを抱えてまで山に登ったり、洞窟に潜るのか尋ねられた2人は「良く聞かれるんですよ(笑)」と笑い合い、洞窟探検家の吉田さんは「洞窟に入っても怖いモノだらけで、“自分は帰れないんじゃないか”と常に思っているんですが、あまり真剣に考えないようにしています。答えになっていないかもしれないけれど、取り憑かれているんだと思います」と洞窟が持つ魅力を語る。
南谷さんは「リスクを乗り越えてからこそ、見える景色がある。簡単に言えば“山が好き”だからです」と話し、さらにこれまでに一番感動した景色はエベレスト登頂の手前でエベレストの頂上が見えた時だという。「周りを見ると色んなヒマラヤの山脈が見えていて……ちょうど太陽が上がってきたから、空が虹色のように変わったんです。そこに至るまでの自分の思いや努力などの気持ちが込み上がってきました。本当に美しすぎて、まつ毛に氷柱ができているのも忘れて泣いてしまうくらい感動的で美しい景色でした」と話す。
一方で吉田さんが「山は先が見えるけど、先がどうなっているか分からない洞窟はその上をいく魅力がある」と洞窟探検の素晴らしさを語りはじめると、南谷さんも「行きたくなっちゃった(笑)。ぜひ、挑戦したいです!」と、これから目指す北極や海に加え、洞窟探検にも意欲を示したところでトークショーは終了した。
映画『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』はヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国順次公開中
監督:イ・ソクフン『パイレーツ』
出演:ファン・ジョンミン『国際市場で逢いましょう』、チョンウ「応答せよ1994」
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公式HP:himalayas-movie.jp