心臓を食らう女王、半裸の美女たちをはべらせる国王……大人のダークファンタジー映画『五日物語－３つの王国と３人の女』場面写真

11月公開の映画『五日物語－３つの王国と３人の女』から、作品の映像美を物語る場面写真が公開された。

『五日物語－３つの王国と３人の女』は、『ゴモラ』『リアリティー』で、カンヌ映画祭審査員特別グランプリを2度受賞したマッテオ・ガローネ監督の新作。グリム兄弟にも多大な影響を与えたとされる『ペンタメローネ（五日物語）』から、3つのストーリーを1つのテーマのもと結びつけ、独創的な美的感覚で映像化した作品だ。

 

 

元画家でもあるガローネ監督は、ゴヤの版画集や古典ホラー映画からインスピレーションを得た、壮麗な中に不気味さを漂わせる映像と、皮肉に満ちたストーリーを融合させ、‟大人のファンタジー”が誕生させたという。公開された場面写真は、魔法使いのお告げに従い、子宝を求めて海獣の心臓を貪る不妊の女王を演じるサルマ・ハエックの恐ろしい姿や、ヴァンサン・カッセル演じる好色な国王が半裸の美女たちをはべらせるカット、屈強で醜い鬼のもとに嫁ぐことになった王女や、不思議な力で若さと美貌を取り戻した老婆など、不可思議な世界を垣間見ることができるものばかり。そのほかの場面写真も17世紀のバロック様式を再現したという絵画的なものがそろっている。

 

 

映画『五日物語－３つの王国と３人の女』は11月TOHOシネマズ六本木他全国ロードショー。